普段はMicrosoft純正のリモートデスクトップを使っていても、OSに問題があったときにリモート操作を可能にしてくれるIntel Active Management Technology(Intel AMT)は便利です。
Intel AMTを活用するうえでオープンソースで有望なツールをご報告です。
本記事ではIntel AMTの機能を利用する設定自体は済んでいるPCに、Intel AMTの技術を使って便利な機能を提供してくれるアプリケーションを試しています。
VNC Viewer Plusで繋がらなくなった
Intel Manageability Commander Toolなどに付属しているものと同等のVNC Viewer Plusを使ってvPro対応のプロセッサに搭載されているIntel AMTのリモートKVM機能を利用すると、OSの不具合発生時でもリモートから状況を確認することが出来るため、リモートでトラブルシューティングを実施する際には有用なツールとなっています。
しかし、ある日やってきたIntel Coreプロセッサが第10世代の新型PC。CPUの世代が今まで利用していたPCから大幅進化したせいか、VNC Viewer Plusではエラーが発生してしまい、接続出来ないようになっていました。
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VNC Viewer Plus: Error: 192.168.XXX.XX
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The connection closed unexpectedly
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調べたけど、有力な情報もなく。
それならと、切り分ける
VNC Viewer Plusが悪いのか、第10世代のCPUに搭載されたMEでは今までやってない設定が何か必要になるのか、どちらかを切り分けるために、別のツールを使ってみることにしました。
そのツールはMeshCommanderといいます。オープンソースのIntel AMT管理コンソールと標榜するソフトウェア。Apache2.0ライセンスで有償のVNC Viewer Plusとは一線を画します。
https://www.meshcommander.com/meshcommander
ここに「ultimate open source Intel AMT management console.」=「究極のオープンソースIntel AMT管理コンソールです」とか、「 In an effort to make Intel AMT easier, support many platforms」=「インテル AMTをより簡単にし、多くのプラットフォームをサポート」なんて魅力的な紹介文が読み取れます。
さっそくダウンロードしてインストール
公式サイト(上述URL)から
「MeshCommander 0.8.9 - MSI installer, WIN32 executable, Apache 2.0 License.(MeshCommander 0.8.9-MSIインストーラー、WIN32実行可能ファイル、Apache2.0ライセンス)」
と記載のあるリンクをクリックしてインストールmsiをダウンロードし、ダブルクリックでインストールを起動します。
インストールするMSI、これをダブルクリック。
インストール画面が起動してきます。Next
ライセンスの同意画面です。Apache2.0ライセンスというオープンソース向けのライセンスであることが分ります。同意するにチェックを入れたら、Next
インストールするものの選択、といっても選択はできず「MeshCommander」が選択されているだけです。とはいえ、IISでWeb経由の何かやConfiguration Managerの何かを利用するわけではないため、そのままでOKです。Next
インストールしますよ、の最終確認画面。「Install」をクリックして進めます。クリック後UAC起動。
UAC承認後にインストールが進んでいきます。
完了しました。Finishボタンクリックで画面を閉じます。完了すると、
スタートメニューに「MeshCommander」が追加されます。デスクトップにはショートカットを作らないようなので起動はスタートメニューから。個人的には好感触です。
インストール後
インストール完了画面で「Launch MeshCommander」にチェックを入れていたり、スタートメニューから上述のショートカットをクリックしたりすると画面が起動してきます。
ここからインストール後に管理対象のIntel AMTコンピュータを登録するのですが、まだ画面のスクリーンショットをとっていないため、次回に続きます。
■次回↓