treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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(2/2)MeshCommanderでIntel AMT経由のリモート管理

前回「(1/2)MeshCommanderでIntel AMT経由のリモート管理」でインストールしたMeshCommanderを設定していきます。
基本的な使い方を備忘録。

インストール後の設定=vProのPC登録

言語は英語なのですが、実は日本語に変更も可能。その場合メニューバーの「Language」を開いて、「Japanese」を選択します。

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すると、画面が日本語化されます。一部変な日本語になっています。

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このトップ画面から「コンピュータを追加」(英語では「Add Computer」)をクリックします。
そうすると、

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「コンピュータを追加」画面が開きます。なんか英語のほうがいいなぁ。

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ということで英語画面。Usernameの欄が日本語の「管理者」から「admin」に変わりました。こっちの方がシックリ来るので、これ以降は英語画面で。
ちなみに「Auth/Security」の欄を開くと、

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いくつかの認証方式がサポートされていることが分ります。VNC Viewer PlusだとDigest/NoneかDigest/TLSの二択ですが、Kerberosが使えるように見えます。
とりあえず、動作テスト用のAMT対応PCセットアップの情報を入力して接続を確かめてみます。

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入力完了。見えると困るところは消しています。入力後に、この画面でOKボタンをクリック。
画面が戻って、

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PCが追加されます。AMT対応PCはここに予め追加しておくことで少ない入力/クリック数でAMT接続が可能になります。ここでConnectをクリックすると、

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AMTをブラウザで開いた時のような画面が表示されます。Powerステータスが「Power on」と表記されているので、現在電源が入って居る状態です。
ちなみに、Webブラウザ経由でAMTを開いた画面では

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同じような情報を確認出来ることが分ります。

リモート電源ON

アプリケーション経由でリモートの先にあるPCの電源をONにしてみます。
例えば、以下のようにPowerステータスが「Soft off」状態で電源が入っていないPC。

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この状態は電源オフ、早速「Power Actions」ボタンをクリックして、電源ONの操作を実施。すると、

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Power Actions画面が開いて、実行するアクションを選択します。電源を入れたい場合は上記画面のように、「Power up」になっている状態で「OK」ボタンをクリック。
ちなみに、選択肢は、

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こんな感じ、同じPower upでもBIOSを起動する電源ONがあったり、IDE-R(リモートからメディア(isoとか)をマウントしてそのメディア経由で起動したりとかがあります。状態がPower offの時はこのメニューの内容が変わります。
で、実際起動したPCが起動すると、

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このように、Powerステータスが「Power on」に変わります。これでPCが起動されました。

リモートKVM

Windowsが起動していなくても使えるIntel AMT Remote KVM機能はMeshCommanderでは「Remote Desktop」という記載になっています。
メニューから「Remote Desktop」をクリックして起動する画面。

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ここで「Connect」をクリックすると、対応するIntel AMT Remote KVMに接続することができます。(これが欲しかったVNC Viewer Plusの機能)
ちょっと待つと、

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このように、リモートPCの画面表示を直接MeshCommanderで取得することができるようになります。

ちなみに…

接続時に、この画面になる場合、

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この画面になるときは、実際のPC画面に表示されている六桁のコードの入力をしないとKVMに接続ができないようになっています。つまり実際のPCの目の前に居るユーザに画面上に表示された数字を読み上げてもらわないと、AMTのRemote KVM機能でリモート操作することができません。

Intel Management Engine設定で、この設定の有無は変更することができます。(バージョンやPCにもよるけど)