treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ThinkPadの天板を開かずに電源を入れる方法

ちょっとした雑学レベルの知識です。

ThinkPadを何台も使っていると、中にはデスクトップ的に利用する場合もあります。
外付けキーボードとマウスを接続し、外付けモニタで起動したThinkPadを利用する環境もあります。

条件

ThinkPadの天板を開かずに設置した状態でデスクトップ的に利用する、という環境においては、最初の起動(電源ON)の時だけはThinkPadを開いて電源ボタンを押下する必要があります。
じゃあ、別のPCからWoLを利用したり、Intel AMTを利用してネットワーク経由での電源ONというのは非常にスマートなやり方です。

しかし、Intel AMTはそもそもIntelのvProプロセッサ対応である必要があり、搭載していないPCでは使えないことになります。要するにvProマークのないCore i5やi3のCPUではAMTが利用できないという。
じゃあ、WoLか、となるのですが、WoLはネットワーク環境に非常に左右され、WoLでの起動が失敗することもあって、確実に電源ONというわけにはいきません。

そもそも、上記を達成するには、別のPC(起動したいPC以外にもう一台)が必要になります。一台しかThinkPadがない状況でこれは難しいといえそうです。(スマートフォンでなんとかできなくもないけど)

これをITの知識なしで達成する方法の一つ。ThinkPadのBIOS(UEFI)起動を使います。

王道:ドッキングステーションを利用する

ドッキングステーションを利用すると、ドッキングステーションに電源ONボタンが用意されています。
そのためドッキングステーションと合体したThinkPadはドッキングステーションの電源ONボタンを押下することで起動するため、ThinkPad本体の天板を開いて電源ボタンを押下する必要なく、デスクトップ的に電源のONが可能になります。
たとえば、

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こういうのとか

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ちょっと古い型だけど、こういうの。

ThinkPadユーザにとってはこれが王道(のはず)

しかし、ドッキングステーションを持っていないと、この方法が採れません。さてその場合は…。

知ってて便利(?)なBIOS設定

ドッキングステーションがなくてもThinkPad本体の物理ボタンを押下することなく電源をONにするためには、BIOSにある一つの設定を有効化します。

その設定が、
「Power On with AC Attach」
という設定です。
BIOS(UEFI)起動後、「Config」⇒「Power」の中にあります。

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これが、

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Enableの場合、ACアダプタを挿し込んで給電開始された時点で、自動的にThinkPadは電源ONになり、Windowsの起動までが実行されるようになります。

これはBIOS(UEFI)側で、ACアダプタを接続した際にThinkPadの電源ONまでを自動的に実行する、という動作をサポートする設定になります。

これをやると、ACアダプタの抜き差しが電源ONのためのトリガになってくれます。(正確にはAC電源の給電開始がトリガになっています。)

書いてて思った疑問

こんなの誰の役に立つの?と思った設定でしたが、自分で使っていた設定なのでいちおう記録に残しておこうと思いました。

例えば、

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こういうOAデスクのキーボード設置スペースにThinkPadを設置する場合や、

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棚の隙間にThinkPadを設置する場合、天板を開けないけど物理的な方法で電源ONしたい場合、ACアダプタを抜き差しするだけで電源をONできるよ、というのは意外と便利でした。
※AMTやWoL使えるならそのほうがいいかもしれませんけどね。