Windows10になってからWindows7時代に鳴り物入りでデビューしたAeroって死語になりつつあります。
しかし、Windows8時代からひっそり名前だけは生きているAeroテーマ。Windows10で有効にしてみたのでご報告です。
テーマファイル
WindowsXPから、現在使っているデスクトップ環境の外観を気軽に変更できる「Windowsテーマ」という機能が使えるようになりましたが、使われていたのはWindows7まででWindows8くらいからすっかり話を聞かないようになってしまいました。
時は流れてWindows10、相変わらずWindowsテーマは設定画面だけはあるものの、これといってテーマファイルを変えている環境はお目にかかれません。
※Microsoftストアで配布されているテーマは数多くあるのですが、あまり違いは分からない
もうデスクトップテーマを変えるような人はMicrosoftストアで好きなの選びなよ、ってことでMicrosoftはテーマファイルを出していないのかなぁといましたが、実はWindows10標準でテーマファイルが用意されていたので試しに有効化してみることにしました。
有効化するテーマはAero Liteという
MicrosoftがWindows10に用意してくれているテーマは"Aero Lite"という名称です。
WindowsVista~7時代の透過するWindowsや3Dフリップが動作するAeroとは動きが違いますが、興味があったので有効化してみることにしました。
手順
まず、エクスプローラで<C:\Windows\Resources\Themes>を開いて、ベースとなるテーマファイルを手に入れます。
この中にある「aero.theme」をデスクトップなどにコピーしてテキストエディタで編集します。
開いたファイルの[Theme]セクション内に記載のある
「DisplayName=@%SystemRoot%\System32\themeui.dll,-2013」
この箇所を
「DisplayName=Aero Lite」
と書き換え。
次に[VisualStyles]セクションに記載のある
「Path=%ResourceDir%\Themes\Aero\Aero.msstyles」
の箇所を
「Path=%ResourceDir%\Themes\Aero\aerolite.msstyles」
と書き換えます。
最後に、ファイル名をaerolite.themeとして名前を付けて保存、
元ファイルを取り出した<C:\Windows\Resources\Themes\aero>に保存しました。
これで準備完了。
ちなみに、.themeファイル内にしていした、<C:\Windows\Resources\Themes\aero>というパスには、
aero.msstylesと並んでaerolite.msstylesというファイルが存在していることが見て取れます。
テーマファイルの指定
Aero Liteテーマファイルが有効化されたことを確認するため、デスクトップ右クリックから個人用設定を選択し、テーマ設定画面を開きます。
テーマ設定画面を開くと、追加したAero Liteの存在が確認できます。
このAero Liteを選択すると、テーマ設定画面の現在のテーマの欄が指定したAero Liteに表示変更になります。
このテーマが有効化されると、
有効化前にこのようにウインドウの縁が見えなかったのが、
以前のWindows8.1までのようにウインドウの縁がくっきり表示されるようになります。
ちなみに色違いだけどWindows8.1のウインドウの縁がコレ。
Windows8.1と同じ外観になるテーマなのかな?という気もします。
設定で色を変えることもできます。
壁紙と同じ系統の色はちょっと見づらいなぁということで、もう少し明るい色に変えてみました。
テーマ設定をした設定画面から「色」を選択し、カラー変更。
適用後はウインドウの縁の色が変化します。
他にも変更できそうな部分はありそうですが、とりあえずここまで。