treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

(2/2)Intel Manageability Commanderを使ってみる

前回「(1/2)Intel Manageability Commanderバージョン2.2をインストール」でインストールまでは完了しました。
今回は起動から実際に使ってみるところをやってみましたのでご報告です。

初回起動

起動後、「We invite you to join the Intel® Product Improvement Program(インテル®製品改善プログラムにご参加ください。)」という画面が起動します。

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良きように選択をします。※文中に「この設定は、[オプション]メニューで[インテル®製品改善プログラム]を選択し、目的のオプションを選択してから、[保存]または[キャンセル]を選択することでいつでも変更できます。」と記載があるので、ここで選択した内容は後で変更することができるようです。

さっそく、トップ画面になりました。

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ここから始めていきます。

vPro(AMT)コンピュータの登録

まずIntel AMT(vPro搭載の)が実行されているコンピュータを登録する必要があります。
この辺は、以前にMesh Commanderをやってみたときと同じです。
※参考:

blog.treedown.net

メニューバーのFileを開いて、

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「Add Computer」を選択。すると、

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このような登録画面が表示されます。

「Hostname/FQDN」の箇所はコンピュータ名(Intel AMTで設定したコンピュータ名だと思う)を入力する箇所ですが、IPアドレスを入力しても通るようです。
「Alias」は(たぶん)Intel Manageability Commander上で表示・取り扱いされる名前、ということじゃないかと。
「Group」はMesh Commanderと同様、登録コンピュータをグループ化して画面を見やすくする分類と思われます。
「Authentication Mode」は認証方式を選択します。※通常はDigest、AD環境などでKerberosが使われているのならそれを選択。

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↑入力済の例として実際に登録した画面。
ここでvPro搭載(Intel AMT実行)コンピュータを登録していきます。
※なお、操作される側となるIntel AMTのコンピュータは設定済、とします。

設定したらOKボタンをクリックして登録を完了させます。

画面に登録したコンピュータ(のAlias名)が表示されます。

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この「Connect」をクリックすると、Mesh Commanderと同様に接続された状態の画面が表示されるものと思います。さっそくクリック。

恒例の、Intel AMT設定パスワードが要求されますので、

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入力してOKボタンをクリック。
トップ画面が表示されます。

f:id:treedown:20210927180125p:plain表示画面自体は、Webブラウザで「http://%IPaddress%:16992」で開くトップページとほぼ同じ。さっそくいつも使う機能を試してみます。

ネットワーク経由での電源ON

以前

blog.treedown.net


Intel AMTで電源ONにする機能をご紹介しましたが、この時はWebブラウザ経由、同じ操作をIntel Manageability Commander上から実行してみます。

(左ペインのリストから選ぶと思っていたのですが、どうも違うらしい。)「System Status」画面から

f:id:treedown:20210927180152p:plain「Power」と表記されている、「Soft off Unknown」というリンクっぽい箇所をクリックすると、「Power Dialog」ウインドウが表示されます。
ここで(今Power Offなので)デフォルト表示の「Power Up」が選択された状態で「OKボタンをクリックします。

※ちなみに、他にもいろいろな状態を選択できます。
※「Only Show Valid Commands」をクリックすると、「現在の状態で有効なコマンドのみを表示」するモードになります。こちらにした方が失敗がなくていいかも。

実行後にステータスが変更され、

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電源が投入されたことを示す「Powered on, Unknown」表示に変わりました。(ブラウザで実行するときのようなカウントダウン表示はないようです。)

リモートKVM利用

電源のON/OFF制御のほかに使うのは、Intel AMT リモートKVM機能です。実際vPro搭載PCの導入の動機はほぼ100%がこれ。

Mesh Commander同様、「Remote Desktop」という名称でアクセスできるようです。
さっそく左ペインから選択。

f:id:treedown:20210927180330p:plain選択すると、黒い画面が表示されます。ここで、「Connect」をクリック。
すると、接続先の画面が表示されます。

f:id:treedown:20210927180348p:plain※ここで黒い画面のままの場合、操作されるPCの画面が表示され、実際に操作可能かどうかを確認してみる必要があります。

ログインして操作してみましたが、

f:id:treedown:20210927180404p:plain全く問題なく、操作ができました。

さらに、

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マルチディスプレイ対応になったようで、ディスプレイは1~3を選択して操作画面を選択できるようになったようです。これはちょっと嬉しい機能追加でした。