いままで知らなかった内容だったので、対処に少し時間が掛かってしまった動作をご報告します。デスクトップのアイコンが全て消えてしまうという内容でした。
対処の依頼が舞い込む
「デスクトップにあったフォルダがなくなってしまったので復活させて欲しい。」
と、言われて対処することになりました。
何とか聞き出した要点をまとめます。
- 動画を探して、その中の一つを表示(再生)していた
- その動画は今度打合せでプロジェクタ投影する予定の動画
- 動画が縦長だったので全画面表示でできるだけ大きく表示しようとしていた
- デスクトップが空っぽになってしまったので、何度か再起動したが復旧しない
なんか、どれも関係なさそうな気もします。間違って消してしまった?
確認してみる
実際の画面を確認してみたところ、以下のようにデスクトップから表示が全て消えていました。(※ちなみに画面はテスト環境で再現したものです)
この画面に本来なら、以下のようにアイコン(画像は一例)が表示されているはずが表示されていない、と言うことのようです。しかしタスクバーから起動するアプリや設定画面はちゃんと表示されます。
再起動をした、という話もあって、ユーザプロファイル破損によって一時プロファイルが使われた、という昔のWindowsによくあった不具合かと思ったのですが、ユーザプロファイルフォルダを確認してみたところ、一時プロファイルは使われておらずユーザプロファイルが正常に読み込まれていることは確認できました。
以前<タブレットモードになってしまって戻してと依頼を受ける - treedown’s Report>あったように、タブレットモードというのも疑ってみましたが、タブレットモードはOFFになっていました。
マルチディスプレイでデスクトップが2ndディスプレイでアイコン表示しているのか、という可能性も考えたのですが、デスクトップは1台のモニタで表示されている環境だったので、これも違うっぽい。
プロファイルの「デスクトップ」フォルダを開いてみましたが本来表示されるはずのショートカットやフォルダといったデータは存在しています。
データ自体を消した、ということではなく、表示されない、という状況なのは確認できました。
結論:デスクトップのアイコン表示
デスクトップのアイコンがデスクトップに表示されない、という症状で、いろいろ設定画面とか表示メニューを探していたところ、なんか復旧できました。
何も表示されていないデスクトップを右クリックし、メニューを表示すると
「表示」⇒「デスクトップのアイコンの表示」箇所のチェックが外れていました。
これをクリックして、チェックを付けると、
ごみ箱や各デスクトップ(パブリック デスクトップ<C:\Users\Public\Desktop>とユーザのデスクトップ<%USERPROFILE%\Desktop>のデータ)表示が復旧しました。
ユーザにも確認してもらい、上記にあった、"「デスクトップアイコンの表示」のチェックが外れている事が原因"であることは確認が取れました。
これで問合せのあった症状は解決しました。
推測:自分で非表示にした?
ここからは対処後に推測した内容です。
この機能がプレゼンテーションなどで画面をスクリーンに投影するときにアイコンがない状態のデスクトップ表示を一時的に用意する、と言うときに使う機能のようです。
たしかにプレゼンテーションの時に自分のデスクトップが聴講者に見られてしまうということはあるので、デスクトップ上にあるアイコンやファイル名・フォルダ名が見られるのは避けたいことがありました。
問合せのあったユーザが、やろうとしていたことが以下。
- 元々動画をプロジェクタに投影して再生しようとしていた。
- またその環境は打合せで動画再生をしようとしていた。
このあたりから考えて、このアイコンを非表示にするという機能が有効な機能なのは納得いきます。
ただ、ユーザは意識していなかったことから、どこか(のWebページ情報)で確認した「デスクトップのアイコン表示箇所をOFFにする」という解説を見て、意識せずにチェックを外したような感じがしました。
で、アイコンがなくなったから、「データが消えた。」という錯覚をした、という感じです。
この機能、いままで意識したことなかったのですが、人にデスクトップ画面を見られる可能性がある際には便利ですね。状況によって使っていこうと思います。