2026年予定のUbuntu 26 LTSに備えて、Ubuntuを学んでおくのに実機が1台欲しかったので、Windows10サポートが終了したPCにインストールしてみたらエラーになってしまいました。
調べたことと対処方法をご報告します。
Ubuntuをインストールしようとしたら…
Ubuntu24.04LTSをインストールしようと思ったら、エラー「Verifiying shim SBAT data failed: Security Policy Violation」と「Something has gone seriously wrong: SBAT self-check failed: Security Policy Violation」が表示されてPCがシャットダウンしてしまいました。

インストールしようとしたPCはThinkPad T460です。LinuxMint(Ubuntuベース)は問題なくインストールできたので、Ubuntuでは何か違うのか、調べてみることにしました。
エラーの詳細
エラーを日本語にしてみると
「shim SBATデータの検証に失敗しました: セキュリティポリシー違反」
「SBATセルフチェックに失敗しました: セキュリティポリシー違反」
Windowsでは当たり前になってきたSecure Boot、UbuntuにもSecure Boot自体は機能として備わっているのですが、UEFIファームウェアが古くなったshim(ブートローダ)の署名が一致せずセキュリティポリシー違反となる、という現象のようです。
以前のWindows Updateと関係しているのですが、
※日本語ページ:<2024 年 8 月 13 日 — KB5041585 (OS ビルド 22621.4037 および 22631.4037) - Microsoft サポート>
ここにある既知の不具合(Known issues in this update)箇所に、Linuxデュアルブートを有効にした環境で、Linux起動(ができなくなる)問題の発生が報告されています。そのエラーとして前述の「shim SBATデータの検証に失敗しました: セキュリティポリシー違反」が情報として挙げられています。(これ以降のWindows Update絡みの記述は一部推測を含みおます。ご参考までに確認ください。)
2024年8月のWindowsセキュリティ更新プログラムを適用することで「Secure Boot Advanced Targeting (SBAT) 」の更新が適用され、今回のようなLinux ISOイメージの起動を阻害するようになる、という動きをするようになります。
対象のThinkPad T460は以前Windows10で使用していたこともあり、2024年8月のWindowsセキュリティ更新プログラム(KB5041585)がそのタイミングでは適用されています。Ubuntuに入れ替えようと今回UbuntuのISOを実行した際に、2024年8月のWindowsセキュリティ更新プログラム(KB5041585)で更新された「Secure Boot Advanced Targeting (SBAT) 」により、前述のエラーが発生したということのようです。
つまり、Windows単体で以前使用していたPCで2024年8月以降のWindowsセキュリティ更新プログラムが適用されていた場合、その環境で使われていたWindowsを削除して別のOSにしたとしても、既にUEFI上のデータが書き換えられているから、LinuxのISOで起動する場合には今回のようなエラーが発生する可能性がある、ということだと思われます。
インストールに必要なこと
この状態のPCでUbuntuのインストールを進めるにはSecure Bootを無効化するのが手っ取り早い対処策となります。
起動時にF1キーを押下して、UEFI(BIOS)メニューを開き、

上部から「Security」を選択、メニュー内からは「Secure Boot」を選択します。
次の画面で、

「Secure Boot」の項目を「Disabled」に変更します。
設定後、

「Exit Saving Changes」を選択して、設定を保存します。
これで起動しなおすとUbuntuのインストールが進む算段です。
気になる点
Secure Bootを無効化してもUbuntuのセキュリティ(レベル)を下げたことにはならないものか?という点が気になりました。
Secure BootはOSの起動前に安全かどうかを検証する仕組みです。
このため、今回のUbuntuは物理的に安全な場所で保管することと、第三者が簡単に触れられる場所に置かないという点でSecure Bootで保護しているポイントは問題ないと考えました。今回インストールするUbuntu自体にそれほど重要なデータが保管されるわけでもないですし。
無事完了
Secure Boot無効化後のThinkPad T460で再度Ubuntuのインストーラを起動してみました。

エラーで停止しなくなり、上記のようにインストーラが動作するのは確認できました。
このままインストールを進めていきます。(インストール途中の画面は割愛)

インストールの最終に再起動したあと、「Please remove the installation medium, then press ENTER:」と表示されました。
これが表示されたら、インストールに使ったUSBやDVDメディアをPCから取り外して、Enterキーを押下します。

Ubuntuが起動してきました。
ひとまずここまで
Ubuntuのインストール時に以前は必要なかったSecure Bootの無効化が必要になったという内容でした。次にVer.26 LTSをインストールするときにも覚えておこうと思います。