リモートデスクトップ接続でホスト側で再生する動画についてのご報告です。Windows11 24H2にしてから全画面表示にした時だけ画質が荒くなるという現象に対処しました。
RDP接続で動画の表示が荒くなる
Windows11のリモートデスクトップ接続(以下RDP接続)で別のPCの画面を開いて作業している際に気がついた内容です。
RDP接続経由で接続したPCのブラウザを開いて、そのブラウザ内で動画を閲覧すると、Windows10やWindows11 23H2くらいまでの時には発生しなかった「動画の画像が粗くなる」現象が発生します。
これを対処することになりました。
環境はWindows11 24H2環境で、PC同士はギガビットイーサネットの有線LAN接続を使っており、Wi-Fiは使用していません。通信速度に問題はないという状況です。
症状の詳細
今回テスト用の動画をお借りして症状を確認していきます。

図のように、ブラウザ内で(ブラウザ画面の中で)動画を再生している分には動画の画質劣化は発生していません。
しかし、フルスクリーン(全画面表示)にすると画質劣化することが多いです。例えば、

この図の一部のように動画の一部がモザイク処理されたような表示になってしまいます。
ただし絶対に上図のように劣化するわけではなく、動画によっては劣化しないこともあります。
結論:RDP接続設定ファイルを別途用意する
いろいろと調べたのですが、一番効果があったのは動画を閲覧する場合には接続設定をそれ用に実施した.rdpファイルを使って接続する、ということです。
さっそく設定していきます。まずはRDP接続画面(コマンド:mstsc)を開きます。

開いた画面から「オプションの表示」をクリックして画面を開きます。

開いた画面からタブの「画面」をクリックして、

「画面の色」とある箇所が「最高品質(32ビット)」となっていることを確認、「Hight Color」とか「True Color」が選択されていることもあります。
次に「エクスペリエンス」タブをクリックして、

デフォルト設定となっている「接続品質の自動検出」を、

「LAN(10Mbps 以上)」を選択して設定します。チェックボックスのチェックも全て有効にしておきます。
上記の設定が完了したところで、「全般」タブに戻って、画面中の接続設定の欄にある「名前を付けて保存」ボタンをクリックして今回の設定を保存します。(なおコンピュータ名やユーザ名を予め入力しておいて保存すると、そのPC用のRDP接続設定ファイルとなります。)

保存した.rdpファイルを使って接続すると、そのRDP接続だけ.rdpファイルで指定した接続設定でPCに接続するようになります。

あとは、この.rdpファイルを使って

RDP接続を実行して動作を確認してみます。
RDP接続で確認
接続は.rdpファイルをダブルクリックしてもいいですし、コマンド<mstsc .rdpファイル名>でもRDP接続が起動可能です。
通常ホスト名を指定して実行するRDP接続ですが、.rdpファイル内に接続先のコンピュータ名を保存しておいた場合には、ユーザ名とパスワードの入力(これもOSが記憶していれば入力不要です⇒参考:<Windows11のRDPはパスワード保存ができないので対処 - treedown’s Report>)でRDP接続を開始できます。
実際に確認(RDP接続の接続確認してみると、

以前のRDP接続ではフレームレートの表示が図の16FPSと20FPS以下で動画が再生されていたのですが、設定後には、

まったく同じ環境へのRDP接続で概ね20FPS以上を保持した状態で動画を再生することが出来ます。(もちろん揺らぎはありますが)
前後しますが、上記の画面は、

RDP接続のメニューバーを右クリックして「接続情報」をクリックすることで表示できます。
動画自体も確認してみました。

分かりにくいですが、左が.rdpファイル経由、右がデフォルト設定でRDP接続した場合の画像です。特に白いところの映りが良くなりました。
24H2からRDP接続で全画面表示にすると、動画領域が画面全体になることでRDPの動画圧縮が強く働く動作になっているようです。ブラウザ画面内の小さい表示では設定画面にあった「ビットマップキャッシュを保持」の設定が効いて画質の低下が抑えられている、ということのようです。