treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ThinkCentre M80qのハードウェアを調べてみる

ThinkCentre M80qのセットアップを実施することになったので、いろいろと確認してみたことをご報告です。

今風のThinkCentre Tinyの進化を垣間見ることになりました。

対象のPC

ThinkCentre M80q Tinyは、第10世代インテルCPUが搭載された2022年現在でも現行モデルとして販売されているシリーズです。

備忘録として仕様が公開されたページをメモ
■ThinkCentre M80q Tiny 製品仕様書 11DQ0007JP
https://www.lenovo.com/jp/ja/static/catalog/dt-2020-m80q_cf_0526

初期OSはWindows 10 ProでCPUがi5-10500TのvPro対応プロセッサ搭載。もちろんTPMは2.0で次世代Windowsの動作環境も確保されています。

中を調べてみる

故障時や拡張にどのような手を取れるかを確認する意味でも、中身を見ておくことにしました。
ThinkCentre Tinyシリーズはネジ一本外すと内部にアクセス可能になっています。M80qでもかわりませんでした。

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背面のネジを外します。
背面のネジを外すと、フロントパネルとセットになったカバーが外れるようになります。

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Tinyっぽい密度で部品が納められています。空っぽだけど2.5インチSATAドライブが1ドライブ内蔵できるようにもなっています。

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試しに余っているドライブを搭載してみると、

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こんな感じ。

しかし実際にOSがインストールされているSSDはどこだろう。

裏面のカバー

SSDは裏面のカバーを外す必要があります。
ここまでの状態の本体をひっくり返して、

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この面で、パネルの部分を(画面の向きで言うところの)上にずらすと

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このようにパネルが外れます。
外れると、SSDとメモリが格納されていました。

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横置きの向きで言うところの底面にSSDとメモリが格納していたようです。
ちなみにメモリには「SAMSUNG 8GB PC4-3200AA-SA1-11」と記載がありました。DDR4の通常版(低電圧を表すLが付かないほう)のようです。

SSD

SSDは仕様にも記載があるように、「256GB (PCIe NVMe/M.2)(OPAL2.0対応)」でした。メーカがWD(型番はSN730)なのでAcronis True Image WD Editionが使えるのは助かります。(無償でTrue Imageのイメージバックアップが使えるから)

ネジ止めされておらず、プラ製の留め具で固定されています。
外すと、

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このようになるのですが、SSDの底面に放熱用のジェルパッドが敷かれており、それでピッタリくっ付いていました。丁寧に取ると、

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このように外せるようになります。

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試しに別のSSDを入れてみました。(後で元に戻しました。)

標準搭載のSSDはPCIe NVMe/M.2のSSDなので、もし交換する場合には購入時に注意が必要です。

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いわゆるM-KeyなのでPCI Expressタイプです。SATAタイプのB-Keyは認識しません。B&M-Keyも試してみましたが認識しませんでした。
詳しくは

blog.treedown.net

こちらで。

TinyはM92p/M93pしか知らなかったのですが進化を垣間見ました。M80qはPCIe NVMe/M.2スロットは×2スロットだし、2.5インチSATAドライブ×1台搭載可能なので、Tinyの小型ボディですが搭載ドライブ数は多いなぁと思いました。メモリも(仕様上の最大値は)64GBまで搭載できますし、Windows11にもちろん対応だし、画面出力ポートもDisplayPort/HDMIに加えレガシVGAポートを備えていて、なかなか使い勝手がよさそうです。(三画面同時出力が可能かどうかはちょっと分かりませんが)

現在M92pで使っているWindows10サポート終了後に乗り換えるPCの候補としてよさそうに思えてきました。ちなみに、ThinkCentre M80q Tinyの保守活動終了予定日は2026年6月30日です。

あとは、リカバリメディアでのOSのリカバリを試してみようと思っています。次回。