treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

定例外の2022年1月分Windows Updateが来る

1月18日に定例外のWindows Updateが自動更新(※基本的には自動更新ではないらしい)で適用されたのでご報告です。

1月の月例更新で発生した不具合を対処する更新プログラムの模様。

発端

Windows10 LTSB 1607(LTSC 2016)で更新プログラムの適用と再起動を促すメッセージが表示されました。

なんだろうと思ってWindows Update画面を開くと、下記のようになっていました。

f:id:treedown:20220118130329p:plain「次の更新プログラムのインストールを完了するには、再起動が必要です。
• 2022-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB5010790)。」

この更新プログラムはなんだろうと確認し始めたのが発端でした。

1月の月例更新の不具合対処だった

どうやらこの更新プログラムは定例外の更新プログラムで、今月(2022年1月の月例更新)分で発生した不具合を解消することを目的とした更新プログラムのよう。

KB5010790で文書が更新されていました。

2022 年 1 月 17 日 — KB5010790 (OS ビルド 14393.4889) 帯域外
ここの、ハイライトに「VPN接続に影響する既知の問題を更新」という表記と、「Windows Server ドメインコントローラで予期しない再起動が発生する既知の不具合を更新」という表記が見て取れます。

Windows10のLTSC 1607(LTSB 2016)はWindows Server 2016と共通なので、Windows Serverのドメインコントローラで発生している再起動ループのような問題も対処されると考えて良さそうです。

適用し再起動

ひとまず、作業の区切りを付けて再起動をしてみたのですが、なんだかいつもより再起動時の更新処理が長い気がする今回の更新プログラム。

f:id:treedown:20220118134438p:plain

なかなか再起動後の更新が完了しませんでした。Windows Serverで実施するときも、時間が掛かるのは作業時間の計算に入れておいた方がよさそう。

f:id:treedown:20220118134653p:plain

ちょっと長かったけど、何とか適用されました。

その他のWindows用更新プログラム

使うかもしれないのでリンクをメモ。

Windows11:2022 年 1 月 17 日 — KB5010795 (OS ビルド 22000.438) 帯域外

Windows11は同じ世代のWindows Serverがないので、更新プログラムの内容は「VPNの不具合の解消」だけのようです。(ドメインコントローラ云々の記載はない)

Windows10 21H1/21H2/20H2共通:2022 年 1 月 17 日 — KB5010793 (OS ビルド 19042.1469、19043.1469、および 19044.1469) 帯域外

Windows10のカレントバージョンとなる21H1/21H2などは、Windows ServerのCBがあるのでドメインコントローラ云々の表記が見て取れます。

f:id:treedown:20220118225046p:plain

別のPC(21H2のPC)でオプションの更新が来ていました。

続いてWindows8.1関連。

KB5010794: Windows 8.1 および R2 Windows Server 2012の帯域外更新: 2022 年 1 月 17 日

KB5010797: Windows Server 2012: 2022 年 1 月 17 日

Windows8.1とWindows Server 2012 R2は、VPNの不具合についての表記はなくドメインコントローラでのOS再起動不具合についての言及となっています。
Windows Server 2012も同じ表記になっていますので、更新プログラム(KB番号)は違うけど効果は同様と言えそうです。
ただ、「この更新プログラムの入手方法」に「Microsoft Update カタログ」からのみの提供とおぼしき表記があるので、Windows Updateでは提供されないと言う点がWindows10世代のOSとは違う点かもしれません。

Windows Server 2019は?

気になったのが、Windows Server 2019の更新プログラムがないという点。
2022年1月18日現在ではまだリリースしていないだけなのかなぁと思いました。引き続き更新を待とうと思います。

現状は情報のみとなっています。

KB5010791:January 18, 2022—KB5010791 (OS Build 17763.2458) Out-of-band

Windows Server 2019でドメインコントローラを構成しているユーザにとっては、ちょっとやきもきする話ですね。

※追記:(2022-01-20)

Windows Server 2019用のKB5010791来ていました。遅れてリリース、Windows Updateのオプションの更新で降ってきたようです。

f:id:treedown:20220120015904p:plain

※追記ここまで

WindowsクライアントとWindows Serverのペア

今回の更新プログラムでKB番号が共通なのは以下のペア。

「Windows8.1とWindows Server 2012 R2」のペアと「Windows10(1607)とWindows Server 2016」のペア。
「Windows10(1809)とWindows Server 2019」のペアはまだリリースされていないっぽい。「Windows11とWindows Server 2022」はペアだと思っていたのですが、KB番号が異なるので違う更新プログラムのよう。
「Windows Server 2012」はサポート終了済のWindows8がペアなのでクライアントOSのペアがない、という感じです。