treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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2018年12月Windows Update=手動と自動の差?

遅くなりましたが、まったく状況が掴めない動きがあったのでよく分からないまま経過観察をしていました。
概ね不具合は出ていないのですが、Windows10で気になる動きをするPCがありご報告です。

結局のところ、まだちょっとよく理解できていないんですが、記録として残しています。
※ちなみに、12月20日に配信されている更新プログラム(KB4483187/KB4483230/KB4483234/KB4483235/KB4483232/KB4483228/KB4483229)の話題ではありません。当方のPCにも更新が適用されて(第二定例のプレビューが適用されたかと思って)ちょっと焦ったんですが、これはInternet Explorerの脆弱性に対応する緊急の更新プログラムらしいので適用が必要な更新プログラムでした。

そのPCはWindows10 Pro

Windows10 ProのPC、なんだかよく分からない状況になっていました。

Windows Update自体は最新の状態、と表示されています。

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しかし、「更新の履歴を表示する」をクリックして更新履歴を確認すると、ん?

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「Windows 10、バージョン 1809 の機能更新プログラム」
「インストールを完了するには再起動が必要です」
と記載があります。そんな適用される覚えがないのですが…。
と、いうのも、このPCでは機能更新プログラムを適用延期するよう、設定をしているつもりでいました。

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「更新プログラムをいつインストールするか選択する」という設定値で「機能更新プログラムには、新しい機能と教科内容が含まれています。延期可能な日数は次のとおりです:」と記載のある個所を「180」としています。つまり、機能更新プログラム=大型アップデートは180日延期される、っていう認識でおりました。ただ機能更新プログラムをインストールするブランチ準備レベルは「半期チャネル(対象指定)」にしていました。(以前でいうところのCBですね。CBBにはしていなかったです。)

でも基本的にこれで(半年適用しないから)一世代前の大型アップデートが適用された状態でPCを使えるんじゃないかと思っていたのですが…、どうやらそういう事じゃないようです。

手動でアップデートボタンをクリック

月例更新配信直後にはよく分からなかったのですが、一週間待ちつつ調べて行くうちになんとなく分かってきました。

「Windows 10 October 2018 Update」の提供範囲が拡大、すべての“上級ユーザー”が対象に - 窓の杜
  ※URL:https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1159118.html

この記事によると、Windows Update画面から「更新プログラムをチェック」ボタンをクリックして明示的に更新を実行したユーザ(これを文中では"上級ユーザー"と表現しています。)にはOctober 2018 Update(要するにバージョン1809)が適用されちゃうらしい、って表記が見て取れます。

「上級ユーザー」ってのが聞きなれない言葉です。なんだろう。

Windows monthly security and quality updates overview | Windows Experience Blog
  ※URL:https://blogs.windows.com/windowsexperience/2018/12/10/windows-monthly-security-and-quality-updates-overview/#lsXVQF6fyhKwIOWZ.97

このページによればWindows Update画面を自ら開いて、「アップデートの確認」ボタンをクリックする人=上級ユーザー、ってことらしいです。
上述のURLではオプションの更新やプレビュー版の更新プログラムの適用についての話(たぶん)ですが、大型アップデートもこういう事なのかなと思いました。
ちなみに上記URLの「Windows monthly security and quality updates overview」はWindows Updateを気にしておきたい人はGoogle翻訳でいいから一読しておくと役にたつような気がします。

うーん、でもねぇ>別環境では

一方では、同じWindows10 Proでもバージョン1709を維持しているPCもあります。どっちも同じWindows7からの無償アップグレードでWindows10にしたThinkPad T420sの環境です。CPUは違うけど。
同じような2台のPCですが、Windows Updateの「機能更新プログラム」の適用状況は異なっている、ということがあります。

試しに第二定例が配信された(であろう)その日に、手動で「更新プログラムをチェック」ボタンをクリックしてみたら、以下の更新が適用されました。
・2018-12 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4471329)

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でもそれ以外は(というか大型アップデートの更新プログラムは)勝手に適用されているような気配はありません。履歴を見てみると、

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1709のセキュリティアップデートが適用されていることが分かります。つまり、1803や1809が適用されていない(降ってきていない)ってことが分かります。
設定の違いかな…?と思ったので設定を見てみました。

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機能更新プログラムをインストールするブランチ準備レベルは「半期チャネル」なので以前でいうところのCBBになっています。機能更新の適用延期は365日=1年後ってことにしています。

て、ことは大型アップデートの適用を抑えるためには機能更新プログラムをインストールするブランチ準備レベルは「半期チャネル」にしておかないといけない、ってことなのかしら?

とか調べているうちに、適用が終了したので「今すぐ再起動」をクリックして再起動してみます。

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再起動後…

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ちょっとドキドキしましたが、無事起動してきて正常に適用が完了していました。

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履歴も、特に問題はなく、大型アップデートが勝手に(意図せずという意味での勝手に、です)適用されていることもありません。

てことは、延期の日を入れつつブランチ準備レベルをCBBを意味する「半期チャネル」にしておかないと大型アップデートって"上級ユーザー"なら適用されちゃうってことなのかなぁ…、と思いました。

手動でWindows Update画面を開いて"「更新プログラムのチェック」をクリックする"という操作には

「自分でわざわざクリックして更新するくらいだから、多少問題ある(かもしれない)更新プログラムを適用しちゃってもいいよね?てか適用しちゃいまーす。」

ていうMSさんからのメッセージを感じてしまいました。