treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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2025年11月のWindows Update

今年も残りあとわずかになってしまいました。11月のWindows Update適用のご報告です。

悪意のあるソフトウェアの削除ツール

OS共通の更新プログラム

  • 悪意のあるソフトウェアの削除ツール x64 - v5.137 (KB890830)

いつも通り適用。

Windows11

メイン環境を含む24H2での確認です。

  • 2025-11 セキュリティ パッチ (KB5068861) (26100.7171)

今月から、月例更新プログラムの表記が変更になったので、以前よりシンプルな表記になっています。

これが23H2では、従来通りの表記になっています。

  • 2025-11 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 23H2 の累積更新プログラム (KB5068865)

今月で最後となる(はず)のWindows11 23H2の月例更新プログラムの表記は従来通り。

これが25H2になると、

  • 2025-11 セキュリティ パッチ (KB5068861) (26200.7171)

24H2と同じ表記でKB5068861までが同じ。24H2と25H2は月例更新プログラムが共通化されているということかもしれません。

Windows10

ESU登録したWindows10 22H2という環境が用意できていなかったので、今月は割愛しますが、時間を作って環境を用意してみようかなと思っています。

このため今月はWindows10はLTSB/LTSCのみが更新プログラム提供の対象です。まずは1607から。

  • 2025-11x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 サービス スタック更新プログラム (KB5070247)
  • 2025-11 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB5068864)


今月もSSU更新があるので確認しておきます。

またLTSCバージョンの1809も同様に確認しました。

特に問題はありません。

サポートが終了したWindows10 22H2に更新プログラムが展開されていたのですが、そのKB5071959については後述します。

サービススタック更新プログラム

SSUの更新の情報確認。

https://msrc.microsoft.com/update-guide/vulnerability/ADV990001

先月まで更新されていなかったページが、(更新されているはずの情報も含めて)最新の状態になっていました。

Windows Server 2016の更新で必要になるSSUの情報も確認出来ます。

この他、気になった情報

今月気になったことといえば、やっぱり更新プログラムの表記が簡略化されたことじゃないでしょうか。

LTSCのWindows10などは従来通りの更新プログラムの表記が維持されています。

  • 2025-11 x64 ベースシステム用 Windows 10 Version 1809累積更新プログラム(KB5068791)

これが、Windows11 24H2以降のOSでは、新たに簡略化された表記となりました。

  • 2025-11 セキュリティ パッチ (KB5068861) (26100.7171)

比較してみると、頭の「年-月」表記は従来と変わらないのですが、内容を示すOS名称と更新プログラム名の部分は大幅に簡素化されています。(月例)累積更新プログラム表記は「セキュリティ パッチ (KB番号)」という表示で簡素化されていますし、OSバージョンを示す「Windows 10 Version 1809」といった部分は「(26100.7171)」という具合にビルド番号で表記されるように変更されています。


あと、サポートが終了した(ESUを登録していない)Windows10 22H2に更新プログラムが展開されていました。

  • 2025-11 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5071959)

このKB5071959はどうやら定例外の更新プログラムという扱い(たまたま月例更新プログラム展開日と同じ日のリリースになった?)のようで、Windows10 22H2向けESU(拡張セキュリティ更新プログラム)への登録が失敗する不具合に対処するための更新プログラムのようです。つまりセキュリティアップデートではないので、これが適用されたからWindows10 22H2は11月の更新プログラム適用ができた、というわけではないのを認識しておく必要がありそうです。(※ただし、前月である10月までのセキュリティアップデートを含む累積的な更新プログラムのようなので、前月までの更新プログラム適用時点までには更新されるようです。)

ESUに登録した場合のWindows10 22H2の更新プログラム(11月)は

  • 2025-11 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム(KB5068781)

になります。これが適用されていないと、Windows10 22H2は11月の更新プログラムが適用されていません。