treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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2020年6月Windows Update、不安だけど特に問題なさげ

今月から前月のオプションの更新プログラム提供がなくなっている影響から、不具合が出るかどうかはいつもよりちょっとドキドキします。

Windows10

今月分に、2020年1月配信の「KB4497165」が再度適用となっているようです。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4497165/kb4497165-intel-microcode-updates

KB4497165は「Intel 製マイクロコードの更新プログラム」と呼ばれる更新プログラム。ただ、更新自体はないみたい。
以前に、CVE-2017-5715 (スペクター バリアント 2) と CVE-2017-5754 (メルトダウン) の緩和策の更新プログラム配信の時にも、特定の累積更新プログラム適用後に過去の緩和策の更新プログラムが再度検出されインストールされていたような動作があったので、この「KB4497165:Intel 製マイクロコードの更新プログラム」もそういう動きなのかなと思っています。裏取ってないけど。

なので、どのバージョンでもWindows10では「2020-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version xxxx 更新プログラム」が適用になっているのが見て取れます。

バージョン1909は

  • 2020-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1909 セキュリティ更新プログラム (Adobe Flash Player 対応) (KB4561600)
  • 2020-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1909 の累積更新プログラム (KB4560960)
  • 2020-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1909 更新プログラム (KB4497165)

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特に問題なく適用完了。

既知の不具合は、<https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4560960/windows-10-update-kb4560960> に記載がある、
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After installing this update on a Windows 10 device with a wireless wide area network (WWAN) LTE modem, reaching the internet might not be possible.
ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)LTEモデムを搭載したWindows 10デバイスにこの更新プログラムをインストールした後、インターネットに接続できない場合があります。
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先月から継続しているLTEモデム搭載PCで発生する不具合。そういえば、手持ちのYogaBookってこれに該当していたような…。でも、先月の更新プログラム適用後も使えていたような気も。(未確認)

1903は…、まだ出来ていないのですが、1909と同じ更新プログラムなので1909で問題がなければOKかな、と判断。

1809は…、あ、気づいたら1903になっていました…。しまった。

LTSB(LTSC)バージョンの1607では

  • 2020-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 セキュリティ更新プログラム (Adobe Flash Player 対応) (KB4561600)
  • 2020-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB4561616)
  • 2020-06x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 サービス スタック更新プログラム (KB4562561)
  • 2020-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 更新プログラム (KB4494175)

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サービススタックの更新プログラムが多い以外は他のバージョンと同じような内容。累積更新プログラムとAdobe Flashの更新プログラム(セキュリティアップデート)、加えてIntel製マイクロコードの更新プログラムが適用となっています。

特に問題はなさそうなので、しばらく様子見。

Windows8.1

特に問題はなし。

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適用は

  • 2020-06 x64 ベース システム用 Windows 8.1 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ (KB4561666)
  • 2020-06 x64 ベース システム用 Windows 8.1 セキュリティ更新プログラム (Adobe Flash Player 対応) (KB4561600)

  • 2020-06x64 ベース システム用 Windows 8.1 サービス スタック更新プログラム (KB4562253)

が適用。

サービス スタック更新プログラム (KB4562253)はWindows Updateで同時に適用されたPCと、月例の更新プログラム適用後にOS再起動を実行してから改めてサービス スタック更新プログラム (KB4562253)の適用が動作するPCがありました。

一回で適用されないPCがあるかもしれないから、改めて更新の適用を手動で実行するほうが良いのかもしれません。

Adobe Flashの更新が久々に

閑話休題。
Adobe Flashが久々に来ました。セキュリティアップデート込みなのでWindows Updateでも提供されています。これのアップデートも仕掛けないといけない。

Flash Player 32.0.0.387

となっていました。(2020年6月10日時点)
脆弱性も公開されています。

www.jpcert.or.jp

早目に適用を仕掛けておくようにします。

Windows7 ThinPC

先月失敗したWindows7 Embeddedの累積的更新プログラムでしたが、今月は成功しました。

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  • 2020-06 x86 ベース システム用 Windows Embedded Standard 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ (KB4561643)
  • 2020-06x86 ベース システム用 Windows Embedded Standard 7 サービス スタック更新プログラム (KB4562030)

月例の更新プログラム+サービススタック更新プログラムのセットを適用して6月分のWindows Updateは終了。