ゴールデンウィーク中に日本の元号が「平成」から「令和」にバトンタッチ。
しかし、スムーズに見えた改元もPCの世界ではそれほどスムーズじゃない模様。
今日はゴールデンウィーク中にあった元号関連の出来事です。
新元号が表示されない
とあるWindows10のPC。
他のPCと違って新元号である「令和」が表示されない模様。
そのPCの元号は「平成」に取り残されていました。(なんてね)
アプリ側ではOSの地域と日付情報を使うから、アプリ側で新元号に対応することはなく、あくまでOS側で新元号対応していればよい、しかしOS側では新元号に対応したPCと新元号に対応していないPCの二種類が居る模様。
最新のWindows Updateが適用されていれば新元号には対応している
こういう情報は見掛けたのですが、どうも現地のPCでは新元号対応パッチが適用されていない模様。
帳票システムが元号で印刷するから、5月からは新元号でないと困る。
そこで調べてみることになりました。
新元号対応パッチを知る
今回の対象はWindows10への新元号対応パッチ、Windows10の更新プログラムは…
1809:未リリース(※:KB4501835)
1803:KB4493437
1709:KB4493440
1703:KB4493436
1607:KB4493473
ついでにWindows8.1は「KB4493443」でWindows7は「KB4493453」でした。
(※1809は調べた時には未リリースだったのですが、5月2日にリリースした「KB4501835」の適用で新元号対応となるそうです。まだ未適用(試していない)ですが。)
上記にある、この更新プログラムが適用されていれば新元号対応となる、ということらしいのですが…、さっそく手持ちの環境を確認してみました。
確認
要するにExcelでセルの書式を和暦の日付表示するようにして、5月1日の時点で「平成」表記か「令和」表記かを確認してみればいいってことですよね。と、単純に考え、早速確認。
手持ちのPC(Windows10 LTSB2016=バージョン1607)だと、
問題なし。2019年5月1日は令和1年5月1日(表示はR1.5.1)と表示されます。
問題のある方のPCは、
2019年5月1日は平成31年5月1日(表示はH31.5.1)と表示されます。
フムフム、この違いだってことですね。
更新プログラムの適用を見てみれば…
手持ちのPC(Windows10 LTSB2016=バージョン1607)だと、KB4493473が4月26日(リリース日)に適用されていることが確認できました。
で、問題のある方のPCは、「適用されていません」
あー、そうですね。なんとなく分かってきました。適用されていない方のPCといえば、
更新プログラムのうち「機能更新プログラムの適用を遅らせていた」という設定が関係しているように思えます。
つまり、新元号対応パッチは機能更新なので、この延期設定によって更新プログラムの適用がされなかった、と考えると合点がいきます。
※ユーザからは手動でいくら更新プログラムを適用しようとしても、新元号対応の更新プログラムが適用されない、というニュアンスの話が提示されていたのですが、多分この設定で適用延期となっていたせいだと結論づけました。
手動で適用
ひとまず、複数の新元号対応がされてないPCのうち、試しに新元号対応パッチを適用してみることにします。
※後日追記:適用するパッチはプレビューパッチなので、適用は自己判断で実施する必要があります。不具合がでるかもしれませんし。ちなみに、令和対応を急ぐよう指示されたので、今回適用をしています。
今回対応したWindows10は
バージョン1803、この新元号対応パッチとなる「KB4493437」をMicrosoft Update カタログから手動でダウンロードします。
利用中のOSビット数(今回はx64)に合わせてダウンロードを実施。ダウンロード後ダブルクリックで実行。
新元号対応パッチを適用後、再起動を要求されますので、PCを再起動します。
再起動後、動作確認をしてみたら、ちゃんと2019年5月1日以降は令和1年5月1日と表示されるようになりました。
ポイント
OS(Windows Update)の設定で「半期チャネル」の「機能更新プログラムには、新しい機能と強化内容が含まれています。延期可能な日数は次の通りです」の設定欄が「0」以外(ここでは180日でした)の数字が入力されている場合、
機能更新プログラムである新元号対応パッチは適用日数分だけ順延される。
という点を見落としていました。