一定の条件を満たしたらVAIO Phoneを買おう、と思ってたんです。Androidの方の。
でも、この記事を見たときに。
記事をパッとみて一言。「すげぇ…。」
記事を見終わってからは「なにこれやだすてき。」
巷で失敗の烙印を押されたAndroidのVAIO Phoneを購入検討している場合じゃない、って瞬間的に思いました。「こっちじゃないか」って。
今日はこのVAIO Phoneの記事をみて思ったこと/感じたことと言った所感をご報告します。
VAIO Phoneってあの失敗したやつ?
いえ、失敗したやつではなく、失敗を踏まえて法人向けに再カスタマイズして作り直したついでにOSも「Windows 10 Mobile」にしちゃったようです。あからさまに法人向けのカスタマイズで製品を投入してきました。こういうの大好きです。
2016年4月発売予定の機種ですが、現状発売されているWindows Phoneのなかでとびぬけて魅力的で、かつハイエンド機種と呼べる性能を誇っています。
特に独自機能「Continuum」に対応しているハイエンドモデルのWindows10Mobileがこんなに早く国内メーカから出るとは思わなかった点で意表を突かれたところがあります。
何せMicrosoft(旧Nokia)のLumiaシリーズ以外でのハイエンドモデルと言えば皆無です。どのメーカもミドルクラスかローエンドモデルでできるだけ市場受けがよい(2台目需要や購入のハードルが低い低価格帯)モデルの開発が主流の中で、さすがはVAIOともいえる「ビジネス向け(法人向け)のハイエンド」という現状のPCのメインターゲットを狙ってスマホも投入してきた、というところでしょうか。
何がすごいかと言えばやはりContinuum対応
特に国産メーカのWindows10MobileでContinuum対応してきたのは完全に法人に向けた大量採用(社内に一斉導入)を狙ってきてますね。Continuumはそれはもうすごい技術なのです。
私がMADOSMAでBluetoothキーボードを接続してOffice Mobileを使ったり、ブラウジングやリモートデスクトップでPCを操作しようとしているのなんかは、「児戯にも等しい」と揶揄されても仕方ないくらいのテクノロジです。
何せ、Windows10Mobileのくせにデスクトップモードが使用できる、という技術です。要するに「持ち歩いているときはスマホ」「帰宅後(帰社後)ドックに接続してContinuum有効にしたらデスクトップPC」という1台2役がスマホ1台で(今回で言えばVAIO Phone for Bizが1台で)完結してしまう、ということです。
以前に「(1/2)お金を掛けたくない人向けデスクトップPCの買い替え - treedown’s Report」と「(2/2)お金を掛けたくない人向けデスクトップPCの買い替え - treedown’s Report」という記事で
「メールやネットサーフィンぐらいの利用方法で家PCを使っているだけなら、LinuxデスクトップをRaspberry Pi 2で液晶テレビにつないで使う、というのはどうか?」
という発言をしましたが、これに加えて、
「メールやネットサーフィンぐらいの利用方法で家PCを使っているだけなら、普段使いとしては、VAIO Phone for Bizをスマートフォンとして持ち歩き、家に帰ったらドックに接続したVAIO Phone for Bizをデスクトップモードに切り替えて液晶テレビにつないで使う、というのはどうか?」
という選択肢もありと思えます。
何にせよBluetoothキーボードやディスプレイとなるHDMIモニタは必要になりますが、下手にデバイスを増やすよりもスマホが接続方法を変えるだけでデスクトップPCに変化してくれるほうが、所有するデバイスが1台でよい分なんだかスマートな感じもしますね。
衝動的に導入に踏み切れないポイント
ですが…いくつかWindows10Mobileでは残念な点はあります。
これを満たしてくれなければ、導入を思いきることができない、という要因を列挙します。つまりこれがWindows10Mobileでクリアされなければ、どんなにハードが魅力的に映っても、Windows10Mobileは実用面で(個人的には)疑問符が付くということです。
- いまのWindows10MobileはIP電話の着信ができない。これができるようになってからの購入でも遅くはない。待とう。
- いまのWindows10MobileはAndroidから移行できるアプリが出そろっていない。現在Androidに向けて開発されたアプリをWindows 10に移植するツールが開発中とのことで、これがリリースされれば多少アプリ不足が緩和されるのではないかと考えられるため、待とう。
- VAIO Phone Bizがいま使っているMVNOから月額割賦で販売されるなら、縛りが付いたとしても月額割賦で購入の価値はあり。販売されるまで、待とう。
3つの待とうポイントが緩和されるといいなぁと思っています。
結局待つんだね、そうです。待つんです。
でも一番うれしいのは、ソニーから離脱したVAIO株式会社が以前の心意気を忘れずにしっかりとした製品づくりをしてくれたことがうれしいです。やはりファンは「VAIOブランドで安かろう悪かろう。」よりは「VAIOブランドってちょっと高いけどおしゃれだしイイよね。」と思いたいですね。