treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Windows OSのサポート期限を調べ直してみる

各Windowsのサポート期限を調べることがあったので、その内容をご報告です。
だいぶ今更感のある内容も含まれていますがLTSC(LTSB)も含めて使っていないOSも一緒にまとめてみました。

Windows10

最近はWindows10サポート終了に伴うWindows11への移行を推奨する内容を多く目にします。

Windows10は2022年リリースの22H2で大型アップデートの提供を終了しています。現在はセキュリティアップデートのみの提供でサポート終了を待つ段階。

サポート終了は2025年10月14日

全てのエディション(Home、Pro、Enterprise、Education、Workstationsなど)がこの日でサポートを終了します。

Windows11

Windows10からの移行先になるOSで以前と同様に大型アップデートのバージョン別にサポート期限が設定されています。

本記事現在での現行バージョンは24H2です。

  • サポート終了日:2026年10月13日

Enterpriseエディション(IoT Enterpriseを含む)やEducationはリリースから30ヶ月のサポートがあるため、2027年10月12日までのサポート期間があります。

過去の大型アップデートはリリース日によって以下のようになっています。

  • 23H2:2025年11月11日(Enterprise:2026年11月10日)
  • 22H2:2024年10月8日※終了済(Enterprise:2025年10月14日)
  • 21H2:2023年10月10日(Enterprise:2024年10月8日)※どちらも終了済

通常OEMで利用するHome/Proエディション(Pro EducationやPro for Workstationも含む)は一年おきに更新が必要です。

Microsoft365などでOSをEnterprise(Education、IoT Enterpriseなどを含む)にして使っている場合には、大型アップデートの適用は一年間の猶予があって適用のタイミングをある程度コントロールすることができる点がメリットとしてあります。

LTSC(LTSB)の長期サービスチャネルOS

過去のWindowsと同様の考え方でサポート期間が決定しているのがWindows LTSC(旧名LTSB)OSです。

Windows10から特殊用途として提供され、通常OSと違っていくつか制限がある<※参考:Windows10 LTSCの制約を調べ直した - treedown’s Report>Windowsとなっています。

大型アップデートが存在しない(バージョンを固定して使う)環境なので、過去のOSのようにメインストリームサポートと延長サポートのフェーズがあります。

Windows11:

  • 24H2 IoT LTSC:2029年10月9日(メインストリームサポート) / 2034年10月10日(延長サポート)

LTSCでもIoTバージョンのWindowsはリリースから10年のセキュリティアップデート提供があります。従来のLTSCサポート期限はメインストリームに記載のある2029年10月9日でサポート期限を迎えます。(※延長サポートがありません)

Windows10:

  • 2015(1507)LTSB:2025年10月14日
  • 2016(1607)LTSB:2026年10月13日
  • 2019(1809)LTSC:2029年1月9日
  • 2021(21H2)LTSC:2027年1月12日

いずれも延長サポートの終了日が上記となります。
ちょっとややこしい感じになっていますが、Windows10と同時にリリースした2015 LTSBはWindows10のサポートと同時に終了します。
当初リリースから10年サポートが設定されていたLTSC/LTSBはリリースから10年がサポート期限となっていました。2021年の21H2のリリース時にこの方針が変更され、LTSCバージョンのサポート期限が5年に短縮、IoTを冠するOSのみ10年サポートとなったため、LTSC2021(21H2)のサポート期限は一つ前のOSよりサポート期間が短い2027年1月12日をもって終了ということになりました。

Windows Server

Windows Serverは過去にはWindows Server CBのように大型アップデートのあるOSもリリースされていたのですが、現在はLTSCに統一されています。このためLTSCにあるメインストリームサポート5年と延長サポートフェーズ5年を併せた10年のサポート期間となります。

このため、同時期にリリースしたWindows LTSCクライアントOSと似通ったサポート期限が設定されています。


以下の記載は全て延長サポートフェーズ5年が完了する日付となっています。

  • Windows Server 2012(R2含む):2023年10月10日(※サポート終了済)
  • Windows Server 2016 : 2027年1月12日
  • Windows Server 2019 : 2029年1月9日
  • Windows Server 2022 : 2031年10月14日
  • Windows Server 2025 : 2034年10月10日

エディションっぽく分かれている「Windows Storage Server」とか「Windows Server IoT」といったOSも同じ世代であれば同じサポート終了日が設定されていますが、Windows Server 2016にあったNano Serverは既にサポートが終了しています。

Microsoft製品のサポート期間を調べる

今回調べたMicrosoft情報は下記のページから確認しています。

製品およびサービスのライフサイクル情報の検索 - Microsoft Lifecycle
https://learn.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/

OS製品だけでなく、OfficeやSQL Serverといったミドルウェア製品のサポート終了日も確認することができるため、前述のページは覚えておくといいかもしれないと思いました。