Microsoft Edgeというブラウザがあります。
Microsoft謹製のブラウザでありながら、Windows10のLTSB(現LTSC)バージョンのWindows10では高嶺の花(?)となっていました。
そんなブラウザがLTSBにやってきました。ご報告します。
Microsoft EdgeのChromium化
いままでWindows10に標準搭載されているブラウザMicrosoft Edgeを利用するためにはUWPアプリの動作環境が必要条件となっていました。
UWPアプリが動作しない(そんな機能を省かれている)長期サポート版のOSである、Windows10 LTSB(現行の名称はLTSC、ですが以下LTSBと記載)の各バージョンではMicrosoft Edgeは動作せず、Internet Explorer 11の標準搭載のみとなっていました。
要するにMicrosoft Edgeを使いたいならLTSBは止め、LTSBを使いたいならMicrosoft Edgeを諦め、という二択になっていた、というのが従来の状況。当然ですが、FirefoxやVivaldiを後から追加して、自分の標準ブラウザを利用しているわけです。
正直…、Edgeが使えないことで困ったことはないのですが…、とはいえ、せっかくLTSBでもMicrosoft Edgeが使えるようになったのであれば、これはインストールして使ってみるのも一つの経験値アップ&検証になるのではないか、と考えました。
もう一つ思ったのは、Microsoftが「互換性のためだけに残されているInternet Explorer(のようなレガシブラウザ)はもう使うべきじゃない、ブラウザ環境はEdgeに移行すべき」みたいなことを方々でPRしている割に、Windows ServerというOSでブラウザを使用するにはInternet Explorerを使うかサードパーティー製ブラウザをインストールしなきゃいけないという状況でした。
Windows ServerもLTSBだから、という理由なのですが、これで晴れてWindows ServerでもMicrosoft Edgeが利用できることになり、Microsoftの言う「レガシブラウザを使わなくてもよくなる」ということになります。
こうして、これまでLTSBでは使用を制限(使えないように)されていましたMicrosoft EdgeがChromium版となってリリースされたのを機に、LTSBで利用可能なブラウザをもう一つ増やしてみることにしました。
ダウンロード
「Download New Microsoft Edge Browser」というMicrosoftのページからダウンロードできます。
https://www.microsoft.com/en-us/edge?icid=SMC-IA-4501095
「Introducing the new Microsoft Edge」と記載のある箇所で、自身のOSを選択してダウンロードします。
ドロップダウンリストを開いてみると、他のOS用のEdgeもダウンロードできるようです。
ちょっとしたこと:
現状サポートされているすべてのバージョンのWindowsで利用可能(ダウンロード画面ではWindows8.1やWindows8の表記のほかにWindows7の表記もあります。)加えてmacOSとiOS&Androidの表記もあります。
新しいChromiumベースのMicrosoft Edgeは、2020年1月15日リリースです。Windows7は1月14日で延長サポートフェーズが終了しています。でも、新しいMicrosoft Edgeの対象OS?というのはなんだか変な感じがします。
Windows7向けは一ヵ月だけの限定的な配信だったりして。(ここまで)
では、本題に戻って…、ダウンロードを実行すれば、
ライセンス条項が表示され、使用許諾に同意と同時にダウンロードが開始するようになっています。
早速ダウンロード。
インストール
ダウンロードしたMicrosoftEdgeSetup.exeをダブルクリックで実行して、インストールを開始します。例によって管理者権限は必要です。
すると、「新しいMicrosoft Edgeを取得中」と表示され、待ちになります。
待っていると、
インストール本体をダウンロードしてきているようです。この辺はIEのsetup.exeと似たような動きをしているように見えます。
ダウンロード完了後、自動的にインストールのフェーズに移行します。
ここまではひたすら待ち、待っていると、
Microsoft Edgeが自動的に起動してきて、ようこそ画面が表示されます。始めるボタンをクリックすると、初期設定画面などが出てくるので、諸々画面を進めて完了させます。
こうして、
Microsoft Edgeのインストールが完了しました。
Windows10のLTSB(LTSC)バージョンでは利用が叶わなかったブラウザMicrosoft Edge導入完了の瞬間です。
自動的にデスクトップ上には
こんなアイコンが生成されていました。今後起動するときはこれをダブルクリックで起動できます。
LTSB(LTSC)にEdgeがやってきた
こうして、Chromium版として新たに生まれ変わったMicrosoft Edgeは以前のようにLTSB(LTSC)では導入(動作)不可というハードルを越え、どのWindowsでも利用可能ということを確かめることができました。
実際にガッツリ使うかどうか、という点はさておき、仕事上Microsoftのテクノロジは追い掛けておかないといけないので、ボチボチ使ってみようと思います。