1月の仕事始めから数日、Microsoftも仕事始めとなったようです。定例外で更新プログラムがリリースしているようですのでご報告です。
Windows Server用の更新プログラムのようです。
Windows message centerの情報
Windows message centerに1月4日付けで情報が公開されていました。(以下抜粋)
https://docs.microsoft.com/en-us/windows/release-health/windows-message-center#2772
※本記事を作成した1月5日現在の日本語ページでは未更新でしたので、英語情報しかありませんでした。
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Take action: Out-of-band update to address a Windows Server issue
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Microsoft is releasing Out-of-band (OOB) updates today, January 4, 2022, to resolve issues in which Windows Server might experience a black screen, slow sign in, or general slowness on Windows Server 2019 and Windows Server 2012 R2. The remaining affected platforms will be released in the coming days. To get the standalone update package, search for it in the Microsoft Update Catalog. You can import this update into Windows Server Update Services (WSUS) manually. See the Microsoft Update Catalog for instructions. Note These updates are not available from Windows Update and will not install automatically.
For instructions on how to install this update for your operating system, see the KB for your OS listed below:
Windows Server 2019: KB5010196
Windows Server 2012 R2: KB5010215
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アクションを実行する:WindowsServerの問題に対処するための定例外更新
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マイクロソフトは本日、2022年1月4日に定例外(OOB)更新プログラムをリリースし、Windows Server2019およびWindowsServer 2012 R2で、Windows Serverで画面が黒くなる、サインインが遅い、または一般的に遅くなる可能性がある問題を解決します。 影響を受ける残りのプラットフォームは、数日中にリリースされます。
スタンドアロンの更新パッケージを入手するには、MicrosoftUpdateカタログで検索してください。
この更新プログラムをWindowsServer Update Services(WSUS)に手動でインポートできます。 手順については、MicrosoftUpdateカタログを参照してください。※注)これらの更新プログラムはWindowsUpdateからは利用できず、自動的にインストールされません。
このアップデートをオペレーティングシステムにインストールする方法については、以下にリストされているOSのKBを参照してください。
Windows Server 2019:KB5010196
Windows Server 2012 R2:KB5010215
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上記にあるWindows Server 2019と2012 R2しか更新プログラムの記述がない理由は、Windows Server 2016や2022にはこの影響がないわけではなく、単純に更新プログラムがまだ提供されていない(間に合っていない=数日中にリリースと記載)だけ、ということのようです。
リンク先の情報
修正された更新プログラムの提供対象はWindows Server 2019と2012の二つ、それぞれリンク先を確認してみます。
■情報:Windows Server 2019
2022 年 1 月 4 日 — KB5010196 (OS ビルド 17763.2369) 帯域外(日本語情報)
■情報:Windows Server 2012 R2
KB5010215: Windows Server 2012 2021 年 12 月 14 日の更新プログラムをインストールした後、R2 が応答を停止する(日本語情報)
ざっと読んで見ると、なかなかにイヤな感じの解説が並びます。
- 先月(2021年12月)の月例更新をインストールしているWindows Serverで、サーバが応答を停止する可能性がある。
サインイン時に黒い画面で停止してしまい、サインインの処理が遅くなることがある。
最終的にサーバ(Windows Server)の応答が停止する可能性がある
加えて、
- リモートデスクトップ接続時に、サーバへの接続を妨げる可能性がある+パフォーマンス低下
と言う記述もあります。サインイン時や応答を停止する可能性がある点がRDP接続での操作だけに限定されるかどうかは記述からは見て取れません。(どちらとも取れそうな記述なのでどっちか分からないというほうが正しい)
この症状に心当たりがある場合
Windows Updateを待つとなると、恐らく(予想ですが)1月の月例更新プログラムの公開日まで待たないといけない、ということになりそうです。
いち早く定例外リリースの更新プログラムを適用する方法はWSUS経由で用意するか、あるいはMicrosoft Updateカタログから手動でダウンロードする必要がありそうです。
KB5010196
https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB5010196
KB番号で検索してみると、Windows10(Ver.1809ですが)の更新プログラムも検出されます。製品欄に「Windows10 LTSB」と表記されているので、Windows10 LTSC 2019の更新プログラムのようです。LTSCユーザも要確認。
一方でKB5010215の方は、
https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB5010215
Windows8.1の更新プログラムも含めて表示されます。ということはクライアントWindowsでも発生する可能性がある症状ということ?なのかも、と思いました。(ただしリモートデスクトップ接続を使っているユーザにしか影響ない、とか、ただの推測ですが)
詳細はもうちょっと情報が出てくるまで待ったほうがいいのかもしれませんが、12月の月例更新を適用した後で、思い当たる症状に悩まされている場合には、手動でこれらを適用するのも検討したほうがいいのかもしれません。(ただし、テスト環境で要テスト、というのはいつも通りですが)
追記(2022-01-07):
未リリースだったWindows Server 2016と2022用の更新プログラムもリリースしたようです。
■Windows Server 2022:KB5010197
2022 年 1 月 5 日 — KB5010197 (OS ビルド 20348.407) 帯域外(日本語)
Catalogも追加
https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB5010197
こっちはLTSC(LTSB)用はなし
■Windows Server 2016:KB5010195
2022 年 1 月 5 日 — KB5010195 (OS ビルド 14393.4827) 帯域外(日本語)
Catalogへのリンク
https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB5010195
こっちはLTSC(LTSB)用はとして1607=LTSB2016用も用意されていました。