HDDの故障と思ったら違っていたという話をご報告です。
一番故障する確率が高い部品がHDDという先入観で作業を始めたことでやや遠回りする結果になりました。
HDD故障
Raspberry Piに接続してNASとして使っているHDDがOSから見えなくなっていました。
使っているHDDケースはRS-EC32-U3RWS、ここにHDD2台を使ってRAID構成で稼働させていたのですが、通常と異なるモータ音を発していました。
ただ、故障を示すLEDなどは点灯しておらず、最初は故障とは思っていませんでした。
■RS-EC32-U3RWS製品仕様
https://www.ratocsystems.com/products/subpage/case/rsec32u3r_siyou.html
HDDチェックを実施
Raspberry Pi OSからマウントできない状態になっていたので、Windows PCに接続して状態を確認してみることにしました。
確認したものの認識しないのはWindowsでも同じ、モータ音がうなっているだけでOSで機器が認識しませんでした。
そこで、ケースから個別にHDDを取り出してディスクチェックを実施してみることに。
RAID構成の2台を1台づつ、別のHDDスタンドを使ってWindows上から認識することはできました。
2台あるのでまずまず時間が掛かって、HDDのチェック作業を終えたとき、HDDは不良セクタもなく、故障もなく、特に問題ない、という検査結果となりました。HDDの故障じゃない?
ケースの故障と断定するが、後日…
ここまでで、HDDに問題はないということまでは判明したので、ケースが故障したのかなと思いました。24H365で5年以上稼働していたのもあって、故障しちゃったのかなと。
このときは代替を用意してケースを。諦めていました
ただ、後日、意外なきっかけで気づいたのは、同じシリーズの後継機器RS-EC32-U3RWSXの動作確認をすることがあって、この故障したケースのACアダプタを使い回したときでした。
それまで正常に動作していたRS-EC32-U3RWSXが、突然HDD1とHDD2のディスク故障を示すLEDの点灯を始めます。
最初、ん?と思ったのですが、LED表示は確かに故障(の時の点灯)を示しています。
ACアダプタを使うと故障反応を起こす
後継機だしACアダプタは同じ12V3Aだったので、ケースは壊れたけどACアダプタは使えるだろうと思って、ケース故障のACアダプタを正常なHDDケース<RS-EC32-U3RWSX>に接続して使ったら、エラーが発生して動作しなくなっていました。
これを<RS-EC32-U3RWSX>付属のACアダプタに戻して接続しなおすと、HDDケース<RS-EC32-U3RWSX>は正常に動作します。
ここでなんとなく「ACアダプタが故障した?」という疑いが出てきました。
例えば<RS-EC32-U3RWSX>で正常動作するACアダプタで、故障したと思っていたHDDケース<RS-EC32-U3RWS>を動作させると、正常に認識するんでしょうか。やってみます。
動作確認
まず、故障したと思われるHDDケース<RS-EC32-U3RWS>を故障と断定したときと同じACアダプタで起動してみます。
電源を示すPOWER LEDが点灯、Access LEDが点灯せずOS上で認識しません。
これを、正常動作の確認が取れているACアダプタと交換して起動してみます。
POWER LEDが点灯した後、Access LEDが点灯し、OSですんなり認識しました。ん?
ボリュームこそ(Raspberry Piで使っていたため)EXTなのでWindows上からデータを確認はできませんが、OSから認識しなかったのを考えると進境が見られます。
ちなみに後方のLEDを確認してみたところ
(※注:これ以下の画像は後日撮ったものなので実際の環境と異なる部分はあります。)
故障ACアダプタで接続した時には、
上図のようにHDD動作モードを示すLEDが全て消灯しているのに対して、正常ACアダプタで接続した場合には、
このように、HDD動作モードを示すLEDの点灯みられます。
結論
つまり、以前にケースの故障だと考えていた動作異常、これはACアダプタの故障なんだなと判断できそうです。
ACアダプタの故障で動作不調が出る問題に出会ったことはあるものの、意外な故障箇所だったのですっかり見落としていました。