前回「HDDケースが故障した、と思っていたが別の理由だった」で調べたACアダプタの不調に対処するため、互換品でいいからACアダプタを購入しようと思いました。
分からないことがいくつかあったので調べたことを。
注意点:今回の内容はメーカの保証対象外となる内容が含まれます。
電圧と電流
基本はやっぱり電流と電圧、Raspberry Piで体験した電力不足が起きないように同じ出力を確保する必要があります。
■Raspberry Pi「Under-voltage detected!」対策=ACアダプタ交換
https://blog.treedown.net/entry/2022/03/22/010000
ここであったように、出力が不足していると(動作に必要な電力が足りなくなったタイミングで)動作が不安定になってしまうこともあります。
ACアダプタの規格は
出力が12Vの3.0A、36Wを出力するACアダプタが必要ということのようです。
プラグの内径
同じ電力の供給ができるACアダプタであることは重要ですが、本体にACアダプタのプラグ部分がハマることも大事です。意外とハマらないことが多いものです。
具体的には、本体の
この部分にACアダプタのDCプラグ部分が入るかどうかです。
ACアダプタのプラグ部分は、
この内径と呼ばれる穴の部分の大きさがポイントになります。でもこんなのどうやって調べるんだろう…。
と、困っていたら、以下のようなページを発見して調べ方を知ることができました。ありがとうございます。
■DCプラグの測り方
このページの「内径の測り方」の内容を元に調べていくと、このACアダプタは外径5.5mmで内径が2.1mmか2.5mmだろうという予想がたちました。
そこでページの内容から「爪楊枝の頭部分が使える」ということが分かりました。
爪楊枝の頭部分が入らない場合には2.1mm、爪楊枝の頭部分が入るなら2.5mmという判別ができるようです。
故障したACアダプタに爪楊枝の頭部分を差し込んでみます。
すっぽりと爪楊枝の頭部分がプラグ内に収まっていきました。と、いうことは内径は2.5mmと判断してよさそうです。
うーん、こんな調べ方があったとは、助かりました。
いざ購入してみると罠が…
さっそくAmazonで「外径5.5mm/内径2.5mm」のプラグを持つ、12V/3AのACアダプタを探してみたところ、以下が合致しそうでした。
■Kaito Denshi(海渡電子) ACアダプター 12V 3A 36W センタープラス プラグ 外径5.5mm 内径2.5mm 汎用 スイッチング式 電源 DC 直流 給電 充電 PSE RoHS
意外と、内径2.5mmというプラグのACアダプタは少ないみたいで、12V/3Aで探したらほとんどが内径2.1mmなんです。マイナーなんですかね。
さっそく注文して届くのを待つこと1日、届いた日にさっそく試してみると、プラグが本体の差し込み口に入らないという…。内径が足りない時のような入らない感じ。でも商品パッケージの記載は内径2.5mmなんですけどね。
おかしいな…、と思いながら上記ACアダプタのレビューを見て見ると、なんとなく判明。
どうやら、この商品は内径2.5mmのパッケージなのですが、中身が内径2.1mmの同アダプタが梱包されている、ということのようです。つまり、外径5.5mm/内径2.1mmというACアダプタ。
参ったな…。
変換コネクタの出番
こういうときは、径の大きさを変更する変換プラグの出番です。ヘッドホンでよくある連結して端子の形状だけを変更するやつです。
そこでプラグ変換のコネクタを購入することにしました。今回購入したのは以下。
■Amazon.co.jp: オーディオファン アダプタプラグ変換 2点セット 内径2.1mmメス - 内径2.5mmオス 変換アダプター 台湾製 ブラック : 家電&カメラ
これと、もう一つ
変換コネクタを接続すると設置場所にプラグの長さ分だけ空間が必要になるので、一つはL型のものを選びました。ただ、L型は記事現在まだ届いていません。
先に届いたまっすぐな変換コネクタを先に試してみることにしました。
うん、やっぱり、まずまず長くなってしまいます。後ろの部分に余裕があればいいけど、設置場所を選ぶ感じですね。
ただ、実際に接続してみたところ、
きっちり「外径5.5mm/内径2.5mm」のプラグとして働いてくれました。電源の供給も問題なさそうです。
ちょっと出費が上乗せになってしまいましたが、これで諦めていたHDDケースが再び使えるようになるのであれば新たに購入するよりも安価に済んでいます。
こうして故障したと思っていたHDDケースはACアダプタの交換で復活することになりました。