treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Raspberry Pi 5に興味あり

10月にリリースのRaspberry Pi 5。日本国内の販売はもうちょっと先、と言われて既に二ヶ月くらい経過していますがまだ国内販売開始は音沙汰ない状況です。
とはいえ、気になるのは間違いないので、調べてみました。

Raspberry Pi 5

以前<RaspberryPi 4が登場の話題 - treedown’s Report>にて、Raspberry Pi4登場時に気になっていたことを記載していましたが、Raspberry Pi5がグローバルで発売開始、まだ日本の技適を取得していない状態(技適未取得のため特例制度を使わないと利用できない状態)のため日本国内での発売が待たれる状況にあります。

ただ、Raspberry Pi 5への進化もさることながら、安定供給の体制が整ったという点が嬉しいポイントです。

公式のレビューサイト

まずは情報収集をかねて、公式のレビューサイトから進化具合を確認してみることにします。

レビュー(外観)

www.raspi.jp

ここで気になった記述は以下(抜粋)

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USB3.0ポートの配置はRaspberry Pi 4と変わらず真ん中に2ポート配置されています。Raspberry PiではVL805 USBハブチップによる分配でしたが、今回は2つの独立したコントローラーから提供されているため、同時にUSB3.0の帯域を使うことが可能になりました。

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USB3.0ポートのコントローラがポート毎に独立し、2ポートとそれぞれにUSB3.0がフルスピードで使えるようになった、というのは大きい進化だと思います。

電源ボタンを搭載というのも大きな変化ポイントです。(以下抜粋)

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また、電源ボタンが初めて実装されました。電源接続時はこれまで通りすぐに起動しますが、それ以降はPCと同じように電源を切ったり、再び電源を入れたりできるようになります。

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いままでACアダプタのスイッチでON/OFF切替しかなかったのが、本体基板にスイッチが付属することで電源OFFからの起動はボタンを押せば起動するようになったようです。

あと、PCIeを搭載というのも大きいかもしれません。

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Raspberry Pi 4ではCompute Module 4でしか自由に使えなかったPCI Expressポートが、電源ボタンの横(元のDSIポートの位置)に用意されました。このポートはPCI Express 2.0 x1がサポート(非サポートながらPCI Express 3.0 x1も可能)されており、今後発売されるアクセサリボードを使って接続できるようになります。

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とうとうPCI Express搭載で、(HATの追加購入が必要なものの)M.2 SSDが内蔵ストレージとして使えるようになりそうです。

電源の要求事項がより厳しくなった

もう一つのレビューページを読んでみました。

レビュー(ベンチマーク編)

www.raspi.jp

ここの「USB3.0ポートも高速化。ただし電源周りに注意(USBを使わないときも)」の項を読んでみると、ACアダプタの選定には注意が必要、と思われる記述が見て取れます。

USB Type-Cとなった電源コネクタは最低5V:3Aの出力が必要なのですが、USB機器を使用すると5V:5Aの出力を要求します。従来はACアダプタをそれほど選ばずに使えたのが、Raspberry Pi 5では公式のACアダプタでないとこの5V:5Aは満たせません。

これは以前に、Raspberry Pi3で「Under-voltage detected!」が発生した時に経験済みです。

blog.treedown.net

Raspberry Pi3の時の「Under-voltage detected!」は5V:2.5AなACアダプタを使っているときにUSB接続で外付けHDDを使っていると発生する、ということがありました。これを5V:3Aに交換したところ、「Under-voltage detected!」が発生しなくなりました。

これと同様に、Raspberry Pi5でも外付けHDDのようなUSB接続機器を使用しているときには最低の出力でなく、それを上回る5V:5AのACアダプタによる電源供給が要求される、ということのようです。

ここは、最初から5V:5AのACアダプタを購入しておくということがよさそうに思えます。