treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ThinkPad T420キーボード交換

いまだ現役なThinkPad T420のキーボード交換をする機会があったため、その様子をご報告です。
古き良き時代に触れた感じがしました。

キーボード故障交換

キーボードが破損したので交換をしてもらいたい、という話を受けてPCを確認することになりました。機種はThinkPad T420。なかなかの年期ものとなっていますが、2025年現在でも事務作業くらいならこなしてくれる持ちのいい機器です。

さっそく確認してみたら、

アプリケーションキーとその上の「>」キーがパンタグラフから破損している状況でした。写真から外れていますがCapsLockキーも破損していました。これはキーボード交換になります。予備の内蔵用キーボードがあるのでそれと交換です。

キーボード取り外し

まずは例によって裏からネジを外していきます。この世代の機種は内蔵バッテリが存在しないので、UEFI(BIOS)からバッテリ無効化を実施することなく作業に取りかかれます。

最初にバッテリを取り外し、

メモリスロット部のカバーをとめているネジを外します。

カバーを開けると、

その中にもう一本、キーボードを固定しているネジがありますので、それを外します。

固定するネジ×2本を取り外したところで、キーボードを外すためにキーボード部を開きます。

キーボードはネジをはずすとずらせるようになっています。

隙間をゆっくり広げていって、

このように、キーボード部分とパームレストの部分に隙間ができる位にズラします。

これでキーボードが取り外しできるようになったので、接続されているケーブルを取り外します。

ケーブルは1本、この部分を外してキーボードが取り外しできます。

あとは交換用のキーボードをこれと逆の手順で取り付けて交換完了です。

キーボードを取り付けたら(ズレがないように取り付けたら)ネジを元通り締めて完成します。

完了しました。

作業の容易さと部品の壊れない感じがいい

このように久々に旧型ThinkPadの部品交換を実施したのですが、この時代のThinkPadは改めて部品交換時に安全に作業ができるように設計されているなあと改めて感じました。爪で留められていないし、キーボード交換にネジ2本外すだけでキーボード部分が取り外しできる構成になっています。
なんか、爪で留められていると、爪の部分が(古ければ古いほど)破損してしまう感じがしますし、キーボードの交換だけでシステムボードまで外さないといけない機種とかは、交換作業中にで他の部分にまで影響してしまうことがあるかもしれません。

今回はやっていませんがこの世代のThinkPadでは内蔵SSD(HDD)の交換もネジ一本で外せます。交換する可能性が高い部品ほど容易な交換ができるよう、機体の設計に気を配られていることが伝わってきます。

最近、ちょっと複雑になったThinkPadのキーボード交換が続いていただけに、この世代のキーボード交換を久々に実施して、作業がやりやすい時代だったんだなぁと改めて実感しました。