ThinkPad T460のキーボード交換をやってみたのでご報告です。
アイソレーションキーボードはなかなか以前と勝手が違っていました。
取り組んだのはThinkPad T460のキーボード交換、T460sのキーボード交換は結構記事を見掛けたのですが、T460(sなし)はあまり見掛けなかったので記録を残してみることにしました。
事前準備=通電しないようにする
対象のT460は2つのバッテリが搭載されており、片方は取り外し可能ですが、内蔵しているバッテリは取り外しが容易でないため、UEFI(BIOS)からバッテリ無効化を実施することができます。
POST時の起動画面でF1キーを押下し、UEFI(BIOS)画面から、「config」を選択、「Power」メニューから、
「Disable Built-in Battery」を選択して、
メッセージでYesを選択すると、PCがシャットダウンし、内蔵バッテリが無効化されます。
これで事前準備完了。
ラバーストッパーを外す
裏面の外付けになっているバッテリを外すとゴム製のラバーストッパーが出てきます。
これを二箇所外しておきます。両面テープなどで貼り付けされていないので破損しないようにマイナスドライバーで取り出します。
ついでに、本体側面のSIMスロットを取り外しておきます。
あまり影響ない気もしますが、保守マニュアルに記載はあるし、引っ掛かるのもイヤなので外しておくようにしました。
キーボードを外すためのネジにアクセスする
続いて、キーボード交換のための新しい機構であるスライドをさせていきます。
キーボードのこの箇所、
ここに、
このように溝にマイナスドライバを合わせて奥にスライドさせて行くと、
このように、キーボードの板の部分だけがズレていきます。
左右両方にある溝を使って、左右をバランス良くずらしていきます。
おっと、
今回キーボード交換の要因となった破損したEnterキーです。邪魔になるので外しておきます。ちなみにTrackPointもキャップを紛失したとのことで、
こんな感じになっていました。
ズラすとネジにアクセスできるようになります。
この箇所六箇所のネジを緩めて(取り外しはしなくていい)キーボードが取り外せるようになります。
取り外す⇒交換
ネジを緩めたところで、手前に向かって取り外したキーボードを起こすと、ケーブル部分が見えるようになります。
システムボードとの接続は隠されていますが、ゴム製の目隠しを外すと、
このように接続部が見えるようになります。
黒い部分を起こせば、
ケーブルは外れるようになります。二本目のケーブルが見えるので、
同じように黒い部分を起こして外していきます。
外れました。古いキーボードはこれで取り外せるようになります。
次いで、交換するキーボードのケーブルを接続していきます。
外したときと逆の手順で、
フレキのケーブルを(目印の切り欠きが見えなくなるくらいまでに)差し込んで、起こした黒い部分を手前に倒して固定していきます。
同じように、
二本目のケーブルも接続していきます。接続完了。
キーボードをネジ止めしていきます。
取り外したときのように、下の台の部分をスライドさせてネジにアクセスする必要があるのですが、なかなかずらせずに苦労しました。
奥の方はキーボードの端ギリギリまでしっかりセットされているのですが、
スライドしてネジにアクセスするための空間が見えてこないという。
悪戦苦闘の末、
なんとか、ネジにアクセスできるようになりました。さっそくネジを締めてキーボードを固定していきます。
ネジ締めが完了したら、スライドしていた部分を
このようにして手前にスライドさせて元に戻します。
隙間がなくなれば完了。
最後に(納品時に取れていた)TrackPointのキャップを取り付けて、
キーボードのセットは完了しました。これでEnterキーが使えなかったのも以前のように使えるようになりました。
忘れずに事後処理
ここで終わった感が出てしまいましたが、裏面のラバーストッパーを忘れずに戻しておきます。
元に戻りました。
たぶんですけど、このラバーストッパーが、アイソレーションキーボードの下地のスライドを出来なくしているストッパーになっているんだと思います。これを付けておかないと、何かしら力が加わったときに、キーボード交換中のときのようにネジが見える状態にズレてしまうような気がします。
個人的に忘れがちな、
SIMスロットカバーもしっかり取り付けておきます。
最後に、
バッテリをしっかり取り付けたら、作業完了です。
さっそく、起動して、キーボード動作に問題が無いか確認します。(主にケーブルがちゃんとシステムボードと接続されているかの確認です。)
起動して、メモ帳で、
特に抜けたキーもなかったので、無事交換完了、となりました。