Outlookが必ずオフラインで起動してくるので調査

Outlook 2013がなぜか起動時に必ずオフラインになってしまう、という症状について調査したのでご報告です。

環境と症状

ユーザPCのメンテナンスをしているときに気づいた症状でした。
環境はWindows10にOffice2013がインストールされている環境、なのでバージョンもOutlook 2013が対象の環境となります。

この環境でOutlookを起動すると、初回のメール送受信が動作したところで、

このようなメッセージが画面上部のリボンの下に表示されます。

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従量課金接続についての警告

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使用中の従量課金接続で追加料金が課される可能性があります。データ送受信に対する課金を防ぐために、Outlookはオフラインで動作しています。

[接続する]

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ふーむ、オフライン…。

調べてみる

Outlookのオプション画面でそれらしい設定を探してみたものの見つかりませんでした。どうやらOutlookのオプション画面でどうこうするような設定内容ではないらしい。

MSDNの情報にそれっぽい情報を見つけました。

■Outlook が予期せずオフライン状態で起動する
 https://social.msdn.microsoft.com/Forums/ja-JP/e5a0cb0a-457d-4e9e-8e85-7b9359942f73/outlook?forum=exchangeteamjp

このサイトで関係ありそうだったのは、「OSであるWindowsが接続なしという応答を返している」という要因。Windows内でNetwork List Manager (NLM)という機能でネットワークの接続性を確認しているようなのですが、ここで接続なしという判断をされてしまうとこのような動作が発生するらしい、という記載が見て取れます。

その際に原因となるのが、

デフォルトゲートウエイへの到達が確認できない
以下のサービス（※）が起動していない

※）以下のサービス

DHCP Client
Network Location Awareness
Network List Service

調べてみましたが、

DHCP Clientサービスも

Network Location Awareness ＆ Network List Service も正常に起動しており「実行中」となっていました。

と、なるとなんだろう…、と思いながら最後まで読んだら、（以下抜粋）

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また、レアなケースでは、Wi-Fi などで従量課金接続状態と Windows OS が認識していると、Outlook はオフライン状態で起動します。
この時、Outlook 上には従量課金接続状態のためにオフライン起動する旨のメッセージが表示されるのでユーザーも理由に気づくことができますが、キャッシュモードが無効な Outlook 2016 ではオフライン状態での起動ができず起動が失敗するためユーザーが原因に気づけなかったという事例もありました。
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という記述でふと思いました。WindowsのOSで従量課金接続云々という設定があったような気が。