Wordの差し込み印刷を使うとエラーを出して強制終了してしまうと言う症状に対処しましたので、実施した内容を記録しておきます。
対象のPC環境
エラー対象のPCは以下。
環境:
- Windows10 Pro
- Office2013 Home and Business
- Access2016 Runtime
OfficeはPower Pointまで使えるHome and Businessというエディションで、AccessはRuntimeをインストールし使っている環境です。
この環境のWord2013で差し込み印刷を実行すると、
「Microsoft Word は動作を停止しました
問題が発生したため、プログラムが正しく動作しなくなりました。プログラムは閉じられ、解決策がある場合はWindowsから通知されます。」
というエラーを画面に表示し、Wordが強制終了してしまいます。
Office2013とAccess2016(Runtimeか製品版かは問わず)の共存環境でエラーが発生する、ということの模様。
解決策:その1
ざっくり言うとOffice2013の動作にAccess2016が影響している、ということの模様。
そこで、結論として、
- Access2016 Runtimeをアンインストール
- Office2013修復インストール
これを実施すると、差し込み印刷が使えるようになります。
さっそく取りかかります。
「プログラムと機能」(appwiz.cpl)の画面から、
Access2016 Runtimeを選択してアンインストール
削除を実行します。
削除完了。
いったんOS再起動を実行すると、
間が悪く、更新プログラムの適用が再起動待ちだったようで動作しはじめました。大人しく待ちます。
再起動後、インストール時に使ったOffice2013メディアを用意しインストーラを起動。
修復インストールを開始します。
完了。
促されるままにOS再起動を実施。
これで差し込み印刷はできるようになるはず。
しかし、Access2016 Runtimeはアンインストールしてしまうので、.accdbファイルを開くアプリケーションはなくなります。
解決策:その2
Access Runtimeを使っていないPCなら上記の解決策:その1で問題ないのですが、Access Runtimeが使われているのであれば差し込み印刷とトレードオフとなるのはユーザにとって問題になってしまいます。
インストール済のOfficeと同じバージョンのAccess Runtimeをインストールすることで、.accdbファイルを開くアプリケーションを確保しつつ、差し込み印刷のエラーを回避することができるかを確認しました。
Access2013 Runtimeのインストーラを用意。
インストールを実行します。
特に選択肢もないので、インストールを進めていきます。
完了しました。
完了後(OS再起動などは要求されないので)には、修復インストールしたOfficeと新たに追加したAccess2013 RuntimeのWindows Updateは再適用となります。
完了…、と思ったけど、最後に別Accessからエクスポートした、セキュリティ関連(信頼できる場所)のキーを追加しておきました。
作業完了。
ぶじ、差し込み印刷はエラーがでなくなり、.accdbも利用できる環境となりました。