今月のWindows Updte、軽微ですがいくつか変なところはありそうです。
Outlookでエラーを出したPCもあって、注意は必要かも。
Outlookエラー
「昨日のWindows Updateが完了してからというもの、Outlookの仕分けルールが動作しなくなったんですよね。」
という話が持ち込まれました。Outlookの問題?
「設定画面を開くと…こんな感じ。」
その画面は
"操作を完了できませんでした。誤ったパラメータ値があります。"
というメッセージ。
つまり設定画面は開かない、と。
「Windows Update自体は成功しているんですけどね。」
結局、ユーザ側では.PSTファイルの修復を試みたものの症状に改善なし。
それならばとOfficeの修復(たぶん修復インストール)を試してみたら
「この製品のインストール環境が破損しています。CD、DVD、またはその他のインストール元からセットアップを再度実行してください。」
で、手詰まり。
この対処方法、どうしましょ?
調査
このPCはDynabook R822/T8GS、OSが「Windows 8.1 (Build 9600) 」俗に言う無印Windows8.1ってやつです。
Microsoft Access Runtime 2010やMicrosoft Office 2010とOffice関連は一通り2010で揃っています。
このエラー、複数のOfficeがインストールされているときによく出るメッセージらしいのですが今回は該当しないようです。
※これ、新しいOfficeがインストールされているPCに、既存Officeより古いバージョンのOfficeをインストールして共存させると、こういうエラーが出るケースはあるみたい。
ネットを検索してみましたけど、似たような事例は出会えませんでした。
何だろうなぁ・・・。
手持ちの環境を見てみると、
「Microsoft Outlook 2013 (KB4461486) 32 ビット版 のセキュリティ更新プログラム」
てのが今月(2018年11月)で配信されているなぁ、これ怪しいわぁ…。
さっそく連絡。
Microsoft Outlook 2013 (KB4461486) 32 ビット版 のセキュリティ更新プログラムに該当するOutlook 2010の更新プログラムを削除してみてくださいな、と。
※バージョンによってKB番号は変わるだろうから、Office2010の対象のセキュリティ更新プログラムが影響しているだろうという見立て。
結果…
さっそく試してもらえたようで、色よい返事が返ってきました。
「更新リストの中にあった"Microsoft Outlook 2010 (KB4461529) 64 ビット版 のセキュリティ更新プログラム"を削除してみたら、Outlookは元通りになりましたよ。」
おぉ~、よかった。
「でもOfficeの修復に出るエラーは改善なし。」
こりゃ、メディアから入れ直さないといけない、って感じがする。
まとめ
ひとまず、本記事にあるエラーが発生した場合には
"Microsoft Outlook 2010 (KB4461529) 64 ビット版 のセキュリティ更新プログラム"
や
"Microsoft Outlook 2013 (KB4461486) 32 ビット版 のセキュリティ更新プログラム"
と、いった、Microsoft Outlook 201x (KB番号)xx ビット版のセキュリティ更新プログラムを疑って掛かる、というのが第一段階のようです。
これを削除して問題の切り分けをする、ということですね。
あとは、セキュリティ更新プログラムをどうするか…、ってところが一番問題ですね。エラーが解消される更新版のアップデートリリースが待たれるところです。
追記(2018年11月21日):
以下のページが更新されました。ここに続報が公開されるそうです。
■KB4461529 適用後、一部ユーザーで Outlook 2010 64 ビットが起動時にクラッシュし、起動できないhttps://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2018/11/19/crash_after_installing_kb4461529/
このURLのページ内に「現在の状況:マイクロソフトにて調査中のステータスとなりますが、近日中に本問題を修正した更新プログラムをリリース予定です。」という記載があります。セキュリティアップデートの不具合なので、更新版の存在が待たれるところですね。