今月は割と平穏なアップデートのような気がする2019年6月のWindows Update。
公開後にインストールしてみたあと一日経過観察後の状況のご報告です。
今月は.NETなしのOSのみ?
一通り適用したところで、今月は.NET関連のセキュリティパッチ(とか品質アップデート)がなく、OSの月例アップデートのみが配信されていました。Office環境でもOfficeのアップデートが来ていないので、6月12日の公開はOSの更新プログラムだけなのかなという感触。
Windows10
1809は「2019-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1809 の累積更新プログラム(KB4503327)」に加えて、「2019-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1809 セキュリティ更新プログラム(Adobe Flash Player 対応)(KB4503308)」の二つ。
月例の累積的な更新プログラムとFlashのアップデートという最低限なアップデートのセットでした。
KB4503327の既知の問題を見てみましたが、
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4503327/windows-10-update-kb4503327
(Known issues in this update欄には)特に前月と変わったような表記はなかったので、特に差はないのかなと。
1803でも
同様に「2019-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1803 の累積更新プログラム(KB4503286)」に加えて、「2019-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1803 セキュリティ更新プログラム(Adobe Flash Player 対応)(KB4503308)」の二つ。
1809と1803ではそれほど差はないように見えます。1903を適用していたらまた違った差が出ていたのかもしれませんが、1809で懲りたのでしばらくは様子見(というより、適用を検証する時間が取れないってほうが正しいのですが)です。
LTSB(2016)環境では、上記の二つに加えて、
「2019-06x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 サービス スタック更新プログラム(KB4503537)」が配信されてきました。
サービススタック更新プログラムって先月だけかと思っていたんですが、今月もなにかあるのかなぁと。
最初見たときに違和感を感じたのですが、違和感の正体は、「2019-06x64 ベース」と記載のある箇所、半角スペースが入ってないから違和感を感じた、というものでした。MSさんのケアレスミスってやつですね。
.NETとかOfficeとか、あとWindows10 Pro側に悪意のあるソフトウェアの削除ツール(KB890830)が来てないのとか、ちょっと気にはなるところがあるものの、13日時点では特にここから動きなしでした。第二定例で配信あるのかも、と思っています。
Windows7
Windows7もOSの月例更新プログラムと悪意のあるソフトウェアの削除ツールの二点セット。
月例更新「2019-06 x64 ベース システム用 Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ (KB4503292)」が適用されていればよい感じの模様です。加えて「悪意のあるソフトウェアの削除ツール x64 - 2019年6月(KB890830)」が適用されている状況で更新プログラムはこれ以上検出しませんでした。相変わらず既知の問題は変化なし。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4503292/windows-7-update-kb4503292
McAfeeがインストールされている環境ではOS起動の不具合がある、という件は特に動きなしのようです。
情報収集していて気になったのは、イベントビューアで一部機能が動作しなくなる、という症状が発生するケースがある、というインシデントがある模様。確認してみたのですが、手持ちの環境ではどの環境でも発生しておらず、解決策なしで回避策は今月の月例更新プログラムのアンインストールしかない、という状況なので、しばらく様子見しておこうと思いました。
Windows8.1
安心と安定のWindows8.1、7の更新プログラムに加えてFlashの更新が加わっているのみでした。
「2019-06 x64 ベース システム用 Windows 8.1 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ (KB4503276)」に加えて、「2019-06 x64 ベース システム用 Windows 8.1 セキュリティ更新プログラム(Adobe Flash Player 対応)(KB4503308)」、これに「悪意のあるソフトウェアの削除ツール x64 - 2019年6月(KB890830)」の三点セット。
Windows7同様こちらも
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4503276/june-11-2019-kb4503276-os-build-monthly-rollup
(Known issues in this update欄には)特に前月と変わったような表記はなかったので、取り立てて何か気にするようなことはありませんでした。
適用後にも特に動作に異常はなく、快調に動作してます。
イベントビューアの不具合が気になる
管理者としてはイベントビューアの不具合が公式に認識されていない(Known issues in this updateに掲載がない)ので、続報を気にしておきたいところです。
PCでイベントビューアに問題があるのは多少我慢できるものの、これがサーバ(Windows Server)でも発生するとなるとちょっとした問題です。サーバの月例更新作業前に解消してくれるとうれしいのですが、どうなんだろう。
ちょくちょくKBページに更新がないか確認しておきたい今日この頃。
追記(19-06-14):
既知の不具合(Known issues in this update)が更新され、各月例更新プログラムのページにイベントビューアの問題が掲載されました。
以下、引用:
「When trying to expand, view, or create Custom Views in Event Viewer, you may receive the error, "MMC has detected an error in a snap-in and will unload it." and the app may stop responding or close. You may also receive the same error when using Filter Current Log in the Action menu with built-in views or logs. Built-in views and other features of Event Viewer should work as expected. When trying to expand, view, or create Custom Views in Event Viewer, you may receive the error, "MMC has detected an error in a snap-in and will unload it." and the app may stop responding or close. You may also receive the same error when using Filter Current Log in the Action menu with built-in views or logs. Built-in views and other features of Event Viewer should work as expected. 」
イベントビューアでカスタムビューを展開、表示、または作成しようとすると、「スナップインのエラーがMMCにより検出されたので、スナップインがアンロードされます」というエラーが表示されることがあります。 アプリが応答を停止するか閉じることがあります。 組み込みのビューまたはログで[操作]メニューの[現在のログをフィルタ]を使用しても、同じエラーが発生することがあります。 Event Viewerの組み込みビューやその他の機能は期待通りに動作するはずです。
とあり、続けて
「To mitigate this issue, see KB4508640.
We are working on a resolution and estimate a solution will be available in late June.」
この問題を緩和するには、KB4508640を参照してください。
解決策を検討中で、6月下旬に解決策が提供される予定です。
という記載があります。
回避策としてPowerShellを使ってどうにかこうにか…
■KB4508640の解説ページ: