Microsoftのライセンスプログラムが変わります、という情報をキャッチしたのでご報告です。
最初は販売終了って言われたもんだからかなり焦りましたが、どうやら新しいライセンスプログラムへの移行の模様。
Open Licenseの終息を注意喚起される
今年に入ってから、あるタイミングでOfficeライセンスを購入するよう指示を受けて見積りを取得した時のこと。
「Open Licenseプログラムは終了となりますのでご注意ください。」
という注意書きを見つけました。
え?
どういうことだろう…?
ちょっとよく分らなかったので質問してみました。
回答には、(ニュアンスだけ、実際の回答とは異なります。)
Open Licenseプログラムは販売終了となります。
新たにSoftware in CSPなるライセンスプログラムとなっています。
販売終了でも、新たに購入することができないというだけで、これまで購入した製品はそのまま利用可能です。
というニュアンスの回答が返ってきました。
とりあえず、購入した分はちゃんと使えるということは安心しました。
気になって調べてみたところ、2022年1月1日以降になにやら変更となるような記述を見つけました。
■Microsoft Open License プログラムの変更点
https://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/news/microsoft-open-license-program-changes
詳しくはコチラを。
これのことなのかなぁと思いながら、昔Open LicenseとSAが誕生したときのことを思い出していました。
昔話
Open Licenseっていつから始まったのかはあまり良く知らないのですが、記憶しているのは、2000年の前後に「Final Upgradeキャンペーン」というライセンス販売のキャンペーンをMicrosoftが大々的にやっていて、現在のOpen Licenseライセンス(Microsoft Open Business)のライセンス体系になったような記憶があります。
(従来とライセンスの取り扱いが大きく変わったり、アップグレード(ライセンス)の考え方が変わったり、新たにSA(ソフトウェアアシュアランス)という概念がOpen Licenseに導入されたりといった大きな変化)
従来のライセンスの買い方ができるのが、Final Upgradeキャンペーンというキャンペーン期間中のみで、それ以降は新しいOpen License体系が適用されます。という節目だったように記憶してます。
それ以来となる大幅なライセンス提供体系の変更、となりそうな今回のOpen License(Microsoft Open Business)の販売終了の報。
正直言って、もっと話題になってもよさそうな変更なのに、全然世の中の話題になっていないのは何故?
新しい「Software in CSP」
Open License(以下VLと略)の販売終了に伴い、その後継となるのがSoftware in CSPというライセンスプログラム。
最低購入ライセンス数が従来のVLでは3ライセンスからしか購入できなかったのが、Software in CSPでは1ライセンスから購入することが可能になる模様。
Software in CSPでSAの提供はなくなるけど、SAは使っていないから大丈夫。(SA更新をしっかりと実施している企業にとっては頭の痛い話かも。※ただしSAは期限までは有効と前述のURLに明記されています。)
管理サイトが変更になる
今まではVLSC(Volume Licenseing Service Center)サイトでオープンライセンスの数量やプロダクトキーを管理していました。
これが、クラウド製品を管理するMicrosoft 365 管理センターでライセンスの管理も実施することになるようです。
Microsoft 365管理センターを使い慣れていない企業の担当者だと、また新しい管理メニューの使い方を学び直さないといけない、って思うのはちょっと憂鬱かもしれない。
あと、Microsoftクラウド(AzureとかMicrosoft 365製品群)を利用していない企業だとテナントの利用(たぶんAzureAD)がMicrosoft 365管理センター利用には必要っぽい。(これもIntune利用しているから個人的には大丈夫だけど、憂鬱に思う企業の担当者はいそうな気がする。)
Microsoftとしては古いVLSCの管理サイトを管理する労力をなくして、Microsoft365管理センターに集約してしまって、さらに顧客はサブスクリプション形式のライセンス側に誘導していきたい、ということなのかなぁと、なんとなく思いました。