treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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2025年6月のWindows Update

早くも2025年は半分のWindows Updateを適用するタイミングとなりました。もう秋にはWindows10がサポート終了してしまうんですね。

悪意のあるソフトウェアの削除ツール

OS共通の更新プログラムとなる悪意のあるソフトウェアの削除ツールは2月以来久々の更新となりました。

  • 悪意のあるソフトウェアの削除ツール x64 - v5.134 (KB890830)

いつも通り適用。

Windows11

24H2で確認

  • 2025-06 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2 の累積更新プログラム (KB5060842)

23H2も月例のOS更新プログラムのみ。

  • 2025-06 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 23H2 の累積更新プログラム (KB5060999)

Windows11は24H2でKB5060842の適用に問題があったようです。

通常は、

このように適用が進んでいきますが、一部の環境では、

悪意のあるソフトウェアの削除ツールだけが適用されて、月例更新プログラムであるKB5060842が検出されない環境がありました。6月11日の日中で解消し、Windows UpdateでKB5060842が適用できるようになっているようです。

Windows10

22H2の適用。

  • 2025-06 x64 ペース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム(KB5060533)

Windows11と違って特に問題はありませんでした。

LTSB(LTSC)2016は、

  • 2025-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB5061010)
  • 2025-06x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 サービス スタック更新プログラム (KB5060954)

SSUがきていました。と、いうことはWindows ServerでもSSUの適用が発生しそうです。覚えておくようにします。

サービススタック更新プログラム

SSUの更新の情報確認。

https://msrc.microsoft.com/update-guide/vulnerability/ADV990001

6月10日更新日でアドバイザリ更新とSSUの新バージョンがリリースしたことが記録されています。

6月リリースはWindows10 LTSB 2016(1607)&Windows Server 2016のバージョンだけのように見えます。

この他、気になった情報

Windows11で記述しましたが、24H2の月例更新プログラムKB5060842がWindows Updateで検出されず、適用されなかったタイミングがあったのですが、日本時間でのWindows Update公開から適用のタイミングでは検出されるようになっていたようです。

また、KB5060842のサポートページに記載がある内容ですが、

June 10, 2025—KB5060842 (OS Build 26100.4349) - Microsoft Support
https://support.microsoft.com/en-us/topic/june-10-2025-kb5060842-os-build-26100-4349-47ff300b-2a04-440c-9476-2860d04fce8d

この「改善(Improvements)」の箇所にシステムの復元ポイントが最大60日保持されることと、60日以上経過した復元ポイントは使用できなくなるという趣旨の記述があります。復元ポイントを使っている環境では注意しておくようにします。

追記:(2025-06-12)

KB5060842が適用されない環境や(適用されない原因である)互換性の問題があるPC向けの更新プログラムが配信され始めたようです。

「2025-06 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2 の累積更新プログラム(KB5063060)が利用可能です。」と表示されています。

プレビュー版扱いで配信されているような動きを見せますので、(KB5060842が適用されない)対象の環境であればインストールしておき、KB5060842が適用されている環境ではプレビュー版の更新プログラムと同様に扱う、という考え方でよさそうです。(プレビュー版更新プログラムを自動適用する設定になっていると適用されるので)

追記(2025-06-23)

Windows Update後にPCが起動しなくなる症状が一部メーカPCにて発生しており、話題となっています。幸い当方の環境では対象外のメーカPCしかないので影響を受けませんでしたが、対象PCのユーザは大変だとお察しします。

www.itmedia.co.jp

Windows Updateを適用することで発生するBIOS破損が要因とのことです。