携帯電話料金の値下げは話題になっています。
いままで「残念でした。」という施策が続きましたが、今度こその感があります。ふと思ったことをツラツラと思いついた順番に書いています。
大手三大キャリアの値下げ方針
政府の働きかけで大手三大キャリアの携帯電話料金の値下げを示す新プランの発表が相次いでいます。
同じような動きは2016年の冬くらいからありました。でも、結局値下げは幻想で、一般的なユーザには値下げの恩恵が受けられないような施策ばっかり。
その上で、本末転倒な方向に議論に転がっていってしまって月額料金は変わらないのに、端末購入費用の補助が次々打ち切られていくというよく分らない状況になっていました。
結局MVNOじゃないと月額料金を劇的に改善できないという結論に達したこともありました。
この辺では、結局本体購入代金だけしっかり満額(補助なしになったので、ただ別の救済施策もありますが)でも、月額変わらないじゃないか、みたいな状況になっていました。
2020年になってからさらに政治側からの圧力が強くなって、三大キャリアのうちサブブランドを持つ二つのキャリアは「サブブランドに移行したら料金がお安くなるので、そこで値下げ」ぐらいでお茶を濁していたような印象がありますが、ドコモが「ahamo」を発表したあたりからちょっと潮目が変わったような感じがします。
ドコモはさらに既存の料金プランの値下げを検討中、という報があったので期待していたのですが、肝心のギガライトは値下げの対象にならず、大容量プランだけが値下げ対象…、うーんなんとも言えない残念感を醸し出しています。
とはいえ、ヘビーユーザにとっては5G対応のプランを無制限で4G LTEの60GBプランとほぼ同じ価格設定としたプラン料金設定は好感は持てます。
完全に個人の都合ですが、パケット通信ってMVNO側のSIMでメイン環境を用意しているもので、そんなに大手キャリア側の通信って(単価が高いから)使わないんですよね。なのでギガライトの値下げがスルーされたことが残念でなりません。
NTTdocomoのNTT完全子会社化が気になったニュース
NTTコミュニケーションズやNTTデータも子会社化の方向で話が進んでいる、なんて話も耳にしていたのですが、公式に報じられました。
ドコモ、21年夏めどにコム・コムウェアを子会社化 - ITmedia NEWS
NTTの意思でドコモもNTTコミュニケーションズも動いて行くことになります。
コンシューマー向けをドコモが、法人向けをNTTコミュニケーションズが、という具合に担当する市場を会社で分割していくようです。果たしてそううまくいくもんでしょうか。
いえその前に、NTTコミュニケーションズが提供してくれているOCNモバイルOneとか050Plusとかを使っている一ユーザとしては、上記URLの記事内に「3社の事業を集約し、重複する事業を廃止するなど再編を進める。」と記載があるのが、とても気になります。
大丈夫かなぁ。心配。
穿った見方(個人的)
ちょっと穿った見方を個人的にしてしまったので、メモ
NTT=固定電話、フレッツ光などの回線=将来性は今ひとつ
ドコモ=携帯電話、5Gなどの新方式などでまだまだ進化=将来性がある
コミュニケーションズ=ネットワーク(通信)インフラ技術、まだまだ進化=将来性がある
そのうち、固定電話のインフラの赤字分(メタル回線から移行したとはいえ)をドコモやコミュニケーションズで稼ぐ、なんて構図になって、NTTは巨大すぎて云々、みたいな話になったりして。
ただ、これは昔にキャリアの営業から聞いた話ですが、大手三台キャリアはかなり前から電話(通話料金)でほとんど利益が出せない状況になっているため、パケット代で利益を出す料金体系になっているらしいんですね。つまり料金の大部分を占めるパケット代だけは何とかして死守しないといけないという事情が我々消費者が「思ったほど携帯電話料金って安くなっていない…」という感触に繋がっているのかもしれません。