年末大掃除はデータ整理の絶好の期間でもあります。
今年は、Googleフォトのストレージの整理が必要なユーザがいるかもしれないのでご報告です。
Googleポリシー変更の案内がきた
12月の上旬くらいのこと、GoogleアカウントのGmailでこんなメールを受信しました。
ざっくりとした概要は2021年6月1日にポリシーが変更になるらしく、そのポリシーでは2年の期間でサービス未使用orストレージ制限超過状態が継続していた場合、コンテンツが自動削除されるケースが発生する、というお知らせでした。
ただし、削除は「容量超過をそのまま2年間放置したとき」という条件があり、しばらくは(つまりポリシー改定の2021年6月1日から2年間の)猶予があるようです。
とりあえず、Googleアカウントでは容量の範囲内でしか利用していないため、今後も容量に注意して使っている限りは問題なさそう。
しかし、ちょっと調べてみると、新しい発見がありました。
Googleフォト無償・無制限終了
実際には、それほど自分の環境には影響がしないのですが、いままでGoogleフォトでは画像と動画に限り、すべてのユーザが容量無制限でのバックアップを利用できていたのですが、この容量無制限が廃止されGoogleアカウント内の容量制限15GBに含められるようになったらしい。
詳しくは、
Google フォトのストレージに関する変更 - Google フォト ヘルプ
ここを読むと、いままでは無料のGoogleアカウントで画像と動画に限り容量無制限で保存することができていたGoogleフォトのサービスは、無料のGoogleアカウントユーザは15GBという与えられた容量内でやりくりしてね、とルール変更(別の言い方をすると、容量のカウント除外だったGoogleフォトはカウントされるようになったよ、という変更)したように読み取れます。
Googleフォトの無制限バックアップ(無料で無制限にフォトへ保存できる機能)が廃止され新しいストレージポリシーの適用まであと半年。(2021年6月から)
半年でヘビーユーザは何らかの手を打つ必要があるようです。
上述の「Google フォトのストレージに関する変更」文書内にリンクがありますが、自身のGoogleアカウントの容量(使用量/上限量)を知りたい場合には、
https://photos.google.com/storage
にアクセスすると容量を表示してくれます。
とりあえずの対策
個人的には影響を受けないことは分ったので、タスクとしては優先順位は低い(それほど緊急の要件でない)という扱いになったのですが、対象となるユーザのために、いちおう半年間検討する必要がある選択肢(となる対策)を考えてみます。
- 有償プランに移行する
Googleフォトをそのまま使う場合の有力な選択肢です。やっぱり無料で無制限なんて幻想なんです。自分が許容できる支払い金額でそのまま継続利用できるのならそれに超したことはなさそうです。
これは、Google One<https://one.google.com/about>のサブスクリプションを申し込めば、(本記事現在では)100GBで250円/月or2500円/年で容量を追加することが出来ます。容量は他にも200GB(380円/月)、2TB(1300/月)と選択可能。(くどいですが本記事現在です。)
フォトの使い勝手が馴染んでいるユーザは有償プランの選択肢がかなり有力に思えます。
- 別サービスへの移行
Googleフォトのサービスから別のサービスに移行するという手もあります。Amazon Photosはプライム会員なら追加の支払無く画像を無制限アップロードできる、と言うサービスです。(動画も入れたいユーザは有料になっちゃうけど。)
私はOffice365のユーザなので、OneDriveの1TBをメインで利用しています。Amazon PhotosやGoogleフォトはあくまでサブなので今回の影響は受けていません。ちょっと考えてみると、どうせMicrosoft Officeを使わなきゃいけない要件がPCにあればMicrosoft 365 Personalのサブスクリプションを契約して、その料金内で利用可能なOneDrive 1TBを用意してしまう、というのも良い方法のような気がします。(当然有償なので月額1000円超掛かりますが)
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/buy/compare-all-microsoft-365-products?tab=1
家でMicrosoft Officeなんて使わないって人はちょっと違う解決法ですが、使う人には有力な選択肢のような気がします。
- この機会にNAS検討
クラウドサービスっていつ終息してしまうか分からない(自分でコントロールできない)ので、スマートフォンで撮影した写真の保存先として冗長的に保管しているのが、個人的にNASNEへの保管です。
NASNEってAndroidのアプリでインターネット経由で自宅のNASNEに撮影した写真をオートアップロードする機能を使うことができるので、クラウドストレージに置かなくても自宅のNASNEを保管先にすることができるんです。でもNASNEって残念ながら今は手に入れられない…。
いや、Googleフォトのポリシー変更となる2021年6月1日までに、新NASNEが発売されるんじゃあないでしょうか?
blog.treedown.net
Googleフォトの受け入れ先として、自宅のNASNEという選択肢もアリに思えてきました。来年春発売予定のNASNEに期待が掛かります。
歴史は繰り返す
ここからは昔話を加えて、今回思ったこと。
オンラインストレージで容量の問題から影響を受けたのはOneDriveからでした。
このときは容量縮小の動きがあったのですが、既存ユーザの反発が強かったため、既存ユーザの内で利用を継続する意思を確認した(手続という手間を惜しまなかったユーザの)場合には例外的に以前の容量を維持することが出来るという特典(?)を用意していました。
Microsoftが自社オンラインストレージで容量無制限のサービスにシフトしたら、サービスがパンクしてしまったので撤回し、サービスを大幅にデグレしたという一件でした。
ただ、このとき契約を検討していたSafeSyncというサービスについてもついでに考えています。
この時点で「容量無制限で利用できるオンラインストレージは魅力的なのですが、絶対的にトンデモユーザを引き寄せてしまうサービスなのでどうあっても破綻する運命」と考えました。
案の定、無制限プランを目指してサービスを拡充すると風呂敷広げていたサービスでも
こんな風に廃止に追い込まれるはめになっています。
Evernoteも無制限を発表してから翌月、
無制限をすぐに撤回する羽目になりました。
そして上記の翌年、Amazon Driveの容量無制限が廃止。
ということもありました。ただ、OneDriveの容量無制限のゴタゴタで手間を取らされたこともあって、オンラインストレージの容量無制限という謳い文句に半信半疑になっていたことが功を奏して、上記のサービス廃止や容量無制限撤回はデータをローカルのハードディスクに引き揚げるだけで済みました。
以前の記事にも記載していますが、「容量の制限がないストレージが欲しいのなら自分でHDDを用意するのがよい、という結論に達しました。」ということです。
Amazon Photosはまだ利用しているものの、結局プライム会員向けサービスなので有償化されたような印象。上述のようなオンラインストレージのサービス改廃の都度対処を繰り返す内にローカルHDDやOneDriveなどの別の保存先にも同一のデータを保存するような仕組みになってしまいました。
結局、継続性のあるサービスとしてクラウドストレージを利用するには、「何かしら有償のプランを契約する必要がある」という結論、それを象徴するようなGoogleフォトの無償ユーザ無制限サービスの終了、という出来事でした。