OneDriveというサービスお使いですか?
今日はOneDriveについてサービス維持のための一つの作業をご報告します。
一言で言えば「OneDriveは容量を縮小することになったが、既存ユーザは例外を適用し容量縮小の影響を受けないようにできる。」という方法があるそうです。
いきなりですが結論から書いておきます。
結論を急ぐ方向けに最初にやり方をざっくり書いておきます。
アクセスし容量を維持したいMicrosoft Accountでサインインします。
URL:
https://preview.onedrive.com/bonus/
にアクセスし、
「Keep your free storage」ボタンをクリック、続けて画面表示を承認していくと「Succrss!」という画面表示になります。
これで容量縮小後にも現在の容量が縮小されず現在の容量を維持できる、ということらしいですよ。
これだけでOKです。
今日の記事の役立つ部分はもう終わっちゃいました。
やり方は他のサイトの方が詳しく書いてあると思いますので、詳しいやり方は検索してみてください。
「OneDrive 容量 減らさない」などをググると幸せになれそうですよ。
これ以降はオンラインストレージの考え方を昔話を織り交ぜて記事にしてみます。興味があれば読んでいってください。
そもそもOneDriveってなに?
OneDriveは無料で使えるオンラインストレージの中では使いやすいストレージの一つです。昔はSkyDriveという名称でした。
保管されているデータを無料のOfficeOnline(旧名Office Web App)という名のOfficeSuiteで編集できる、という点が便利です。
以前の記事を参照:
つまりOfficeを買わなくてもOneDrive上にあるOfficeファイルはブラウザで開くOfficeOnlineで無料で編集できる=Officeを買う金額を節約できる、という使い方ができるのです。
ですが、OfficeOnlineはOneDrive上にあるデータが取り扱い対象となるので、OneDriveの容量が多いに越したことはありません。
ですが、常軌を逸した使い方をした一部ユーザにMicrosoftが怒って(いたかどうかは定かではありませんが)全ユーザの容量縮小を発表したところ、今度は善良なユーザが怒って反発した、というのがことの発端のようです。
(勝手に無制限を提供して「どんどん使ってイイデスヨ。」の結果、一部ユーザの大食いを理由に全ユーザ対象にして以前より容量を減らす、という一方的な発表が怒りを買ったようですね。)
実はこれは、以前にもありました。
SkyDriveのときの容量削減
Hotmail時代(そのころのIDはMSAccountでもLiveIDでもなく.NET Passportと呼んでいた時代)から利用していたので結構初期の時代から利用している(はず)です。
最初のSkyDriveは最大容量25GB/ユーザの素敵なサービスでした。周囲がDropBoxを活用していた時期でしたが、私はSkyDriveで用が足りていたのでDropBoxには手を出していなかった記憶があります。
ですが、2012年に無料プランは7GBに縮小されることが発表されました。
この時の理由は確か「ほかの競合サービスより容量が多いから」という変な理由だったと記憶しています。(みんなそんな使っていないから減らしてイイよね?みたいな発表でした。)
これをニュースで見てかなりがっかりしていたのですが、会社の休憩所で
「SkyDriveの容量はURLの~でボタンをクリックすれば維持できるみたいよ。」
と、聞いて急いでそのURLをクリックしたものです。
その時も今回と同様に、Microsoft AccountでサインインしてURLをクリックしたら容量が維持できた、というものでした。
※維持できたのでカメラロールボーナスと合わせて40GBが使える状況です。
今回もあの時の状況と同じで特定のURLでクリックを実行すると、容量が維持できる、ということのようです。
MSのサービスはちょくちょくこういうことがあるのですが、あまり大々的でなくて、ユーザの猛反発を受けてからサービスの軌道修正をすることが結構多いです。
主な事例としては、WindowsXP時代の延長サポートフェーズではHomeエディションが除外されていたのを「ユーザの声を聞く」という趣旨からXPサポートを全エディションに拡大して延長サポートする、という方針転換を実施したことがあります。Windows10のスタートメニュー復活もそうですね。
そもそも、ユーザの声を聞いてから方針転換は決定してくれよ…と思う人もいるのは置いといて、ですな、ひとまず一見改悪に思える決定をMicrosoftが下した場合には、その後のユーザ反発に加えてどのように方針転換するのかを注視する必要がある、という点はMicrosoftサービスを使う場合に覚えておくと得することがあります。
オンラインストレージの「容量無制限サービス」って
一言で言えば「様子をみたほうがいい」といえます。
いままでに「容量無制限」を謳うオンラインストレージサービスは私の身近に2つありました。
その一つがトレンドマイクロのオンラインストレージ「SafeSync」というサービスです。これが一番最初に出会った容量無制限サービスでした。
年額4980円、月額に直すと415円でちょっとしたiモードサイトを使っていると思えばそれほどの金額に思えない費用感で容量無制限のオンラインストレージということで、いつか契約しようと思っていたのですが、契約しようと思っていた矢先にサービス終了してしまいました。
後継サービスは上限20GBで5千円弱/年、100GBで1万5千円/年くらいに値上がりしてしまいました。むむーぅ。これならSkyDriveの容量を有料プランで増量したほうがいいじゃないか、てなわけで、このサービスをあきらめたことがあります。
※追記:後継サービスすら終了してしまいました。サービス終了日:2016年12月31日だそうです。<SafeSync サービス終了に関するお知らせ>
で次にOffice365です。
もともとは独立してフリーランスになったタイミングで(フリーじゃない)メール環境が必要になって、Office365を契約しました。
契約中にOneDrive for Businessが1TBに容量拡張され、次いで「容量無制限」を謳うようになりました。
この時点でちょっとやな予感がしていました。
前述のSafeSyncがサービス終了したときにネットニュースや書く掲示板でサービス終了を惜しむ声とともに「容量無制限のオンラインストレージはビジネスにならない。」とか「数%のユーザのトンデモナイ使い方で容量無制限のオンラインストレージはダメになる。」とか、言われていたもので、このタイミングでのOneDrive for Businessも疑いの目で見ていました。
(頼むからサービス終了とか止めてよね…とは願っていましたが)
で半信半疑で容量無制限を見守っていたところで、やっぱり今回の容量削減の報です。
これで体験談としては2例目になってしまいました。もうオンラインストレージの容量無制限なんて信じない、信じられない、気分です。
容量無制限で利用できるオンラインストレージは魅力的なのですが、絶対的にトンデモユーザを引き寄せてしまうサービスなのでどうあっても破綻する運命なのですね。今のところはそういうものだと結論づけるしかないです。
逆に容量に制限があるけど、その容量は大容量で従量課金プラン、という方がサービスとしては信用できるように思えます。
Yahoo!ボックスは、私はサービスインの際に1TBオプションを提供予定とアナウンスしていたので、とりあえず50GBプランで様子見していましたが、1TBを飛び越えて容量無制限プランが490円で提供されて、おぉっ!と思っていたら無制限オプションは1年を待たずして新規申し込みはできなくなっていました。
他にもEvernoteがプレミアムサービスのアップロード容量を無制限にするという発表がありましたね。どうしようかな…と迷っているうちに数か月で10GB制限に撤回されています。
やっぱ無理なんですよ…容量無制限サービス
石の上にも3年といいますが、まさにオンラインストレージは容量無制限を謳ってから3年継続して利用できるサービスが見当たりません。多くは1年以内で何かしらのサービス変更や廃止に追い込まれている状況です。
(私がしらないだけかもしれませんが。)
容量無制限は非常に魅力的なのですが、サービスを実際に契約する場合にはよくよく吟味したいものですね。
私はとりあえず、ビジネス用としてOneDrive for Businessの1TBを使いつつ、個人用(プライベート)でOneDriveとYahoo!ボックスを使っています。
いずれも容量無制限ではなく、容量の制限はあります。でも容量の制限がないストレージが欲しいのなら自分でHDDを用意するのがよい、という結論に達しました。
もしオンラインストレージをご所望でしたら、サービスの継続性も吟味されたほうがよいと思います。
※2016年1月25日変更内容:
紛らわしいのでタイトルを変更しました。SafeSync サービス終了のリンクを追記しました。