treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Amazon Driveが廃止になるらしい

オンラインストレージのサービスは難しいんだろうなぁと思わせる報に触れましたのでご報告です。
Amazon Driveが廃止になるそうです。

Amazon Drive=オンラインストレージ

Amazon Driveは以前に、<気になったニュース:Amazon Drive容量無制限が廃止 - treedown’s Report>にて容量無制限サービスを考えさせられたことがありました。

このときはUnlimitedストレージという無制限プランの廃止について考えさせられたものですが、この記事(2017年11月27日)から5年弱でAmazon Driveというサービス自体が幕引きとなってしまいました。

Amazonからの発表である、

■Frequently Asked Questions:Amazon Drive Deprecation
(よくある質問:Amazon Drive の廃止)
https://www.amazon.com/b/?node=23943055011&tag=impresswatch-18-22

ここに記載に内容をちょっと見てみようとおもいます。

詳細(Frequently Asked Questions:Amazon Drive Deprecation)より

廃止の理由はAmazon Photos にさらに注力するため、と記載があります。

今年(2022年)10月31日にAmazon Driveアプリ(iOSとAndroid用)はアプリストアから削除され入手できなくなるようです。翌年(2023年)1月31日にブラウザ経由?(uploading files on the Amazon Drive websiteと記載)でファイルのアップロードを出来なくするようです。最終的に2023年12月31日にサービスは廃止され、Amazon Driveのファイルにアクセスできなくなるようです。

Amazon Driveにファイルを持ち込むのは2023年1月31日までで終了し、2023年12月31日をもってAmazon Driveからファイルを持ち出せなくなる、と覚えておけばいいようです。

ただ、Amazon Photoに保存される写真とビデオのファイルは上記Amazon Drive廃止の影響を受けない、と記載があります。Amazon PhotoはAmazon Driveと別サービスのため引き続き利用可能なようです。

Amazon Photoはそのまま

Amazonの発表を見ると写真とビデオのファイルを保存する先は自動的にAmazon Photoになっている、ということと、Amazon Photoは今回のAmazon Driveの廃止の影響は受けないように読み取れます。

これはまだまだ使えるらしい

つまり、現状でAmazonのオンラインストレージで写真とビデオ(Amazon Photo)しか使っていないのであれば、特にデータをローカルに保存したり、別のストレージに移行したりする必要はなさそうです。

逆に写真やビデオ以外のファイルをAmazonのオンラインストレージに保存しているのであれば、そのデータは何かしら手を掛ける(ローカルに保存したり、別のストレージに移行したり)必要があるということになります。

溜め込む系のオンラインストレージは難しい

昔、「ファイルサーバ管理ルール - treedown’s Report」にて、ファイルサーバに保管するデータを分類したことがありましたが、この中の分類(データの性質)からちょっと思うところがありました。

上記URL内でいうところの「受け渡し」や「共同(参照)作業」のデータを保管するオンラインストレージは割とサービスとして継続している印象がありますが、「溜めておく(蓄積)/保管」とか「バックアップデータ」のような容量が要求されるデータをターゲットにしたオンラインストレージ(あるいはそういった使い方もできてしまう余地があるオンラインストレージ)は割と短命なサービスになっている印象があります。

故障の心配をしなくて良いオンラインストレージは便利なのですが、使う側が長く使いたくてもサービス終了によって強制的に使えなくなってしまうということを考えると、故障のリスクを取ってもオンプレミスでNAS運用などのほうが個人には向いているのかなぁと思わせたAmazon Drive終了のニュースでした。大容量HDDも安価ですし故障のリスクは冗長化や定期バックアップである程度緩和できますし。