treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

家電量販店で店員に相談すると間違ってしまうたった1つの事

かならずしもプロが正しいとは限らない話をご報告します。

昨日の記事(この家電量販店で製品を買うのは絶対辞めようと思った話 - treedown’s Report)を書いていてふと思ったことがあります。
これ、買い物で失敗しないためのパターンの一つじゃないか?と思ったのです。

モチは餅屋に、家電は量販店の店員に。
多くの人は家電量販店であまり自分が詳しくない家電を買う際に、プロである量販店店員に相談して購入されることが多いと思います。
注意してもらいたいのが
「どれがいい?」(どれ買ったらいいの?の意)
と、質問することはありませんか?

これが要注意です。
プロに相談するのはいいです。つまり商品知識が深い店員さんに聞くことで自分の知らない商品知識を借りて「自分はどれを買えばいいか?」を決断するわけです。
しかし、中にはおよそプロと言えない店員さんが紛れていることに注意してください。

つまりたった一つの事が指しているのは、
「自分が欲しいものを妥当と思える値段で購入する、という決定は自分で行う必要がある」
ということです。店員さんに決断までを任せてはいけない、ということですね。

ですが、意外と店員さんに決断までを任せてしまって、店員さんが「これがいいですよ。」という商品を購入する方は多くいます。
で、その店員さんに決断まで任せた人の内の何割かは「店員さんに騙された、これいいって言ってたのに良くないじゃないか。」とあとから店員さんを悪者にしたります。
ここに考え方のギャップが生じています。
販売員の中には「自分が売りたい商品を顧客に勧める」という販売員がいます。
ヒドイ販売員ですと、来店客の購入主旨と合致しない的外れな製品をお勧め商品として勧める店員が存在するそうです。
売りたい商品、というのは来店客が買いたい商品と必ずしも合致はしません。
売りたい商品というのは「量販店が力を入れている商品」とか「量販店が在庫を処分したいが事情があって安売りで在庫を捌けない」とか「販売員のノルマを達成するためにノルマ達成に効率のいい(社内のノルマ加点が高い)商品」だったりします。
このポイントはどれをとっても実際に商品を購入する来店客のメリットにはならないのです。あくまでも店側の事情、販売員のメリットでしかないのです。

でも、消費者が「これは違うな…。」と感じなければ、こういった販売員側の都合に欺かれて本来安価に済む出費が高価な製品を購入する羽目になってしまうこともあります。(当然逆もあります。売り手と買い手の利害が合致して安く買えることもあります。)

つまるところ、「自分の欲しいもの=欲しい機能、は何なのか」という点について自分のこととして把握しておく必要があり、その欲しいものに最低限出せる価格と販売価格が見合うかどうか、という点を家電量販店に行ってすり合わせる、という二段階で思考をし、行動に移す必要があるということです。
まずは自分でネットやチラシ・カタログなどを用いて情報収集、もしくは友人・知人・家族などに聞いてみて良いモノの情報を探す、という一段階目です。この時点でご自身の思考はまとまっていないから購入まで手を出すのは禁物です。買い物に失敗する可能性が高いです。
情報収集のために家電量販店を来訪するのはいいと思います。実際に展示品を触ってみて初めてわかることもあります。家電量販店なら製品カタログもそろっているので一通りめぼしい製品のカタログをもらってくるようにすると比較検討が進みます。(繰り返しますが、この情報収集の時点で来訪ついでの購入決定するのはくれぐれも禁物です。)

情報を比較検討したら、いよいよ決断です。
決断は欲しい機能(もたらされる便利という果実)に対して、支払う費用(製品価格+安心保守)は妥当に思えるかどうか、を冷静に判断します。
現地である量販店に行ってしまうと、その場の雰囲気で購入したくなったり購入せざるを得ない雰囲気に流されたりするので、決断までは自宅でやった方がいいと思います。
いざ買いに行ったら、別の商品を勧められたり在庫切れなどで予定と違うことになったりします。この時も「ええい、じゃあこれでいいわ!」などと短気を起こさずに冷静な撤退(買わずに帰る)ということも視野に入れてくださいね。
あまりに感じの良い店員さんに出会った場合、予定変更したくなることもあるかもしれません。この場合でも、いままで時間と頭を使って比較検討していれば、良い店員さんにお勧めされた製品が自分に合うものかどうか、というのは判断できると思います。自分の判断で予定変更するかどうかを決断されればよろしいかと思います。
ただし、自分で決断しきれなかった場合、やっぱり買わずに帰宅する、という選択肢が無難です。

前回の私のエピソードでは、スイッチHUBを買おうとして無線AP(無線LAN親機)を勧められ、「これ以外はありません。」と冷たくあしらわれたわけなので、別の店に行って自分の合致する(欲しい)製品を購入することにし、無事欲しい製品を妥当な値段で入手することが出来ました。
でもネットワーク製品やスイッチ&APの知識が乏しい場合には、店の販売員の言う通りに、「世の中にはもうスイッチHUB(有線LAN)は無くなるんだ。」と勘違いして無線APを何倍もの費用で購入して使おうとしていたと思います。正しい情報収集が出来ていたからこそ「別の店で買えばいい。」という選択肢を決断することができたのだと思います。
(それ以前にその家電量販店の説明はあんまりだ(暴論だ)、という点もありますが)

買い物で失敗しない、というのは自分に正しい知識を付ける、という防衛策が第一歩です。
自分に正しい知識を付ける、という手段の一つとして、家電量販店の店員さんに(プロに)商品知識を教えてもらう、というのは合理的です。
私の周囲(の何割か)に意外と「店員さんにどれを買えばいいか決断してもらう。」という人がいたので、今回の記事にしてみました。
ご自身で購入されないにしても、購入するときに相談される立場の人もいらっしゃるかと思います。そういう立場の方も
「あくまで決断するのは、お金を出す人(実際に購入する人)」
という点をお忘れなく。