Skype終了が5月5日に迫るこのタイミングで、Skypeデータのエクスポートを実施してみたのでご報告です。この手順(データダウンロード)の期限は2026年1月とされています。
Skype終了連絡にあるデータエクスポートについて
Skype終了をお知らせするMicrosoftからのメールに、以下のような表記があります。
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Teamsに移行しないユーザ向けに連絡先やチャット履歴などのSkypeデータをエクスポートできます。
自身に最適なオプションをお選びいただくために、Skypeデータは2026年1月までご利用いただけます。またデータ削除することもできます。2026年1月までに何も対応されない場合、データは自動的に削除されます。
という記述です。この「Skypeデータをエクスポート」にあるリンクが、以下のURLへリンクとなっています。
https://go.skype.com/export.chat.history
このリンクを開くと、
Skype データ操作方法エクスポートまたは削除しますか? - Microsoft サポート
このページにリダイレクトされます。
このページ内に
実際にエクスポートするページへのリンク<https://go.skype.com/export>が記載されています。
リンクをクリックしてみました。
エクスポートを実行してみる
エクスポートするリンク<https://go.skype.com/export>をクリックすると、サインイン画面が表示されます。
ここでSkype名を入力してサインインを実行します。
サインインが正常に終了すると
この画面になります。画面上部にサインインしたSkype名が表示されますので、データをバックアップしたいSkype環境かどうかを確認します。
次の画面に進むと、
「ファイルとチャット履歴のエクスポート」という画面になりました。
この画面でSkypeのチャット履歴とファイル(恐らくメッセージに添付したファイルなど)のダウンロードを選択して実施することができる画面になります。
画面上には「2026年1月まで利用可能」という表記や、Microsoft Teams Freeへ移行するとSkype履歴を移行できる、といった主旨の記述もあります。
このページで、
「会話」と「ファイル」にチェックを付けて、「要求を送信」ボタンをクリックします。
「エクスポートの準備中」という表示になるため「続行」をクリックします。
すると、
画面上部で「ダウンロードできるエクスポート」という表示が追加され、ダウンロード要求が受け付けられたことが画面表示からうかがえます。ただ、すぐにダウンロードできるようではないみたいです。
この操作を実行したSkype環境で、後日サインインし直してダウンロードが可能になるまで待つ必要があるようです。(今回は数時間後に試してみました。)
後ほど、再度ダウンロードページへアクセス
画面の表記は自動的にダウンロードに変化するわけではないようで、しばらくしてから再度Skype名でのサインインを実行したところ、、
このように「ダウンロードできるエクスポート」という箇所にダウンロード対象となるSkype履歴のデータが提供されていました。「ダウンロード」の箇所をクリックしてデータの保存を実行します。
ダウンロードしたデータは「Skype名_export.tar」というファイルになります。
Linuxではメジャーな.tarファイルを展開可能なアーカイバでファイルを展開してみることにします。
展開すると
このように「messages.json」「endpoints.json」に「media」フォルダが展開されました。「media」フォルダ内を確認したところ、Skypeの会話中に張り付けられた画像ファイルが.PNG形式で保存されていました。これがダウンロード指示の際に「ファイル」という指示でダウンロードしたファイルだと思います。
実際のSkype「会話」に該当する部分は、前述の.jsonファイルになります。
しかし、テキストエディタで閲覧してみたところ、どうも見づらい感じです。このSkypeアーカイブの閲覧には専用ツールSkype-Parserで閲覧するのが一般的です。
Skype-Parserで開いてみる
Skype-Parserのダウンロードは
<https://go.skype.com/skype-parser>
から可能です。※ファイル:skype-parser.zipの直リンクですが、go.skype.comのデータなので恐らく安全だろうと判断してダウンロードしました。
展開したskype-parser.zipには以下の二つのファイルが用意されています。
この、「index.html」をブラウザで開きます。ブラウザ画面に以下の表示がされます。
この画面で.jsonファイルを読み込むようです。
画面中の「参照」ボタンをクリックして、
ダウンロードした会話データファイルである「messages.json」を選択したのち、画面の「Load」ボタンをクリックすると、
このようにブラウザ画面上にSkypeの会話画面を再現したかのような画面が、会話をした各Skypeユーザ別の画面で表示されます。
画像を貼り付けした箇所とか絵文字、文字の装飾をした箇所など、一部の会話の内容がタグっぽい表記になってしまいますが、概ね会話の内容が再現されています。内容を見返す程度であれば十分だと思われます。
Skypeはもう使わないけど、過去のデータを閲覧したいというだけであれば、データをバックアップしてSkype-Parserで閲覧出来るようにしておく、という方法でもいいかもしれないと思いました。