最近目にした中で久々にWindows10に好印象なニュース。
Windows10 Enterprise(正確にはEducationとの二つ)は、今までのリリース後のセキュリティアップデートサポート期間からさらに延長される、という話をご報告。
ソースは
「Helping customers shift to a modern desktop - Microsoft 365 Blog」
です。英語ですがページ真ん中くらいに表があって、今まで18months⇒これから30monthsと記載があることがみて取れます。
結論から言えば
Windows10はHomeもProも直近三世代までしかセキュリティアップデートが提供されません。
しかしEnterprise(とEducation、以下EnterpriseはEducationと同等と扱う)はこれから、「秋(9月)の大型アップデートバージョンだけ30ヶ月の長期サポート」に変更されたそうです。
いやぁ、ようやく、EnterpriseがEnterpriseらしくなってくれましたね。
いままでは?と変更点
Windows10リリース当初はEnterpriseもHomeやProなどと同様のライフサイクルで大型アップデートを適用するような運用が要求される状況だったのですが、これが改善されました。
まずは、以前公表されたのがEnterpriseのライフサイクル長期化施策として18ヶ月+6ヶ月=24ヶ月のサポートとなるよう延長、つまりHomeやProは半年更新を三世代=18ヶ月のサポートなのに対して、Enterpriseはさらに6ヶ月を上乗せした24ヶ月のセキュリティアップデートが可能になる、という変更点でした。
これが、さらに6ヶ月の上乗せがされ、Enterpriseは30ヶ月の間、大型アップデートの適用なしでもセキュリティアップデートが可能になる、というライフサイクルの変更です。
ただし、条件は秋の大型アップデートであること
ただしEnterpriseに提供される30ヶ月のサポートが供給されるWindows10のバージョンは「秋期リリースバージョンであること」が条件となります。
つまり、直近で言えば、バージョン1809、2018年9月提供から30ヶ月先の2021年上半期までセキュリティアップデートが可能になる、という事になります。
バージョン1809より前までの旧バージョンについてはバージョン1607以降、1809までの全バージョンで30ヶ月サポートに一律変更となるようです。
で、これからリリースするバージョンとしては、
1809…30ヶ月サポート=2021年上半期まで
1903…18ヶ月サポート=2020年下半期まで
1909…30ヶ月サポート=2022年上半期まで
と、いった具合に、春の大型アップデートは18ヶ月、秋の大型アップデートは30ヶ月という形でEnterpriseについてはサポートされていくことになります。
前のEnterpriseサポートポリシーではどのバージョンでも18ヶ月+6ヶ月、という延長でしたが、春の大型アップデートはHomeやProと同様、秋の大型アップデートだけEnterpriseは30ヶ月サポートとなる、と考えていいようです。
つまり、Windows10 Enterpriseを利用しているユーザ(のPC)は現在利用しているバージョンの期限切れ前にいずれかの秋の大型アップデートを適用すればよい、というサイクルを繰り返していく、という事になりますね。
現実的には一世代前の秋の大型アップデートのバージョンを運用環境では利用することにして、テスト環境やテストユーザのOS環境では最新バージョンを積極的に利用していく、という使い分けをしていくことになりそうです。
いずれにしろ、選択肢が増えるのと、大型アップデートの適用に時間的な余裕が生まれるのは素直に歓迎したいところですね。