treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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起動するとネットワークが不通、結局OS再インストール

今日はネットワーク関連のデバイスに障害が発生し、OS再インストールだな、という結論に至るまでに、Windows7の中を確認した内容をご報告します。

Windows Updateなのかなぁという気もしますが、詳細は掴めず。

結論から言えば、復旧は諦めてイメージバックアップから正常動作時のWindowsにリストア(リカバリ)しています。

症状は

「PCが不調なんです。」

こう連絡が入ったある日。症状を聞いてみれば…、

「OS起動するでしょう?するととなぜだか英語キーボードで認識するんで、パスワードが正しい入力でも"パスワードが違います"になるんですよ。
で、なんとかログオンした後、OSの状態を見ればWindowsファイアウォールは無効になってるし、アンチウィルスソフトウェアも無効になっているんです。じゃあ、と管理者権限で操作したとしても有効にはなりません。
無線LANも有線LANでもIPを取得せず通信不能な状態…。」

と、なかなかに厳しい状況のようです。

それでは…、と調べてみました。

調べたら…見たことない表示に

まずは実際にネットワーク関連がどのようにダメになっているか見てみよう、と思って「ネットワークと共有センター」を開いて見ることにします。
さっそく前記事<(3/3)コンパネ設定をコマンドから開く(管理ツール編) - treedown’s Report>で覚えたての

control.exe /name Microsoft.NetworkAndSharingCenter

コマンドなんかを使ってみたりなんかして。ウインドウを開いて見たら、なんか変だな…?

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グラフィカルにネットワークの状況を表示してくれる箇所が「不明」の二文字で片づけられています。ちょっと見たことない表記。
ただし、ネットワーク設定(ncpa.cpl)を開いて見ると、

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有線LANも無線LANも「有効」と表記されていて物理的に切断されているわけではない、ということが分かります。
それじゃあ、とコマンドプロンプトで「ipconfig /all」してみたら、

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リンクローカルアドレスである169.254.0.0/16が有効になっていて、DHCPサーバから取得できるはずの192.168.で始まるIPアドレスが取得できていません。

この状況、なんだか何度か経験したような気がするぞ。Windows Updateでネットワークデバイスが不具合を発生する、というアレなのかな?とこの時は思いました。

デバイスマネージャを開いて見る

それならば、と、デバイスマネージャからハードウェア変更のスキャンを実行してみることにします。実際MSのサポートサイトでもその対処方法が紹介されていることですし。
さっそく管理者権限でログオンしてデバイスマネージャを開きます。

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階層の一番上に表示されている、コンピュータ名を右クリック

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「ハードウェア変更のスキャン」をクリックします。
この画面が表示され、変更のスキャンが開始、

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この画面が消えれば完了となります。たぶんデバイスマネージャの画面がちょっとフラッシュしたような感じになって、完了すると思います。

Windows Updateに起因するネットワークデバイスの不具合は、別のPCで発生したときはこの方法ですんなりネットワークデバイスが復旧したケースもあります。
さて、今回は…と、

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ダメでした。
なんだかインストール済みのはずのデバイスドライバを読み込むことができなくなっているように見えます。
※しかし、このPCは不明なデバイスが存在しない状態になるよう、キッティング時にメーカ公式ドライバやWindows Updateで提供されるドライバが適用されていました。しかし、この障害の時に見た状態では「不明なデバイス」が複数発生していることが見て取れます。

うーむ、これで問題となると、ドライバをいくつかインストールし直さないといけないな、ってことになります。

諦めよう…。

このPC、ユーザプロファイル内のデータも特に重要ではないPCなので、OSを再インストールした方が速いだろう、という結論に達しました。必要なデータがあればUSB外付けストレージで退避すればいいことだし。

NICデバイスのインストールをやり直せばネットワーク関連は復旧しそうな気もしますし、ネットワーク関連が復旧すれば停止しているサービスも(通信できるようになることで)復旧しそうな感じはします。
ただ、それで復旧してもそれだけで十分なのか?という疑問があったり、実は他にも不具合があったんです、って五月雨式に何度も不具合が出てくるとPCユーザ側が不便を被ってしまう可能性も感じて、一度クリーンな状態にしてしまおう、という結論に達しました。

幸いにも初期キッティング完了後にイメージバックアップを取得していたPCだったので、イメージバックアップからリストアしたあとに、アップデート適用などを実行すれば現状の2018年8月現在の最新の更新プログラムが適用されたWindows7の状態になってくれるはずです。

と、いうわけで、今回の症状はOS再インストールで対処完了としました。