2024年に入ってから、いままでデバイスを利用条件に無償で使えていたAcronisや、非商用のHomeユーザ向けに無償で使えていたMacrium Reflect Freeに変化が訪れていましたのでご報告です。
個人的にイメージバックアップの使いどころ
イメージバックアップは常用しているわけではないのですが、以下のような目的でバックアップの選択肢として使用しています。
- キッティング完了直後のPC環境をイメージバックアップし、OS不調時にリストア(カスタマイズされたリカバリディスクのような使い方)
- Windows大型アップデート適用直前でバックアップ取得、問題発生時に適用前の状態にリストア
初期化、あるいは大型アップデートの前後で必要になるということです。つまり1年~数年の間に1回あるかないか、という頻度での利用となります。
話が前後しますが、前提として日々のファイルバックアップをこれまで本ブログで記事にしてきたBunBackupやrobocopyなどで日々バックアップを取得しています。イメージバックアップはあくまでもOSの動作やアプリケーションの動作に不具合が出た時の対策として取得するバックアップという使い分けをしています。
つまり、ファイルベースのバックアップは日々のバックアップでしっかり取得出来ている前提で、前述のようなスポット的なイメージバックアップを使用している、という環境での考え方です。
Acronis WD Editionの使用有効期限が新設
前述のような使用頻度となっていますので、デバイスにWD(Western Digital)製品が使われていれば無償でダウンロードして利用できるイメージバックアップの本命でした。
しかし、ダウンロードできるAcronis WD Editionで使用条件の変更があったようです。
ダウンロードページ<https://support-jp.wd.com/app/products/downloads/softwaredownloads>に記載がありました。
インストールやAcronisを利用したイメージバックアップの取得は従来通り可能なのですが、5年間という期限が設けられる様になりました。つまり期間限定での利用になる、ということです。5年でPCをリプレイスするなら十分選択肢にはなると思います。
Macrium Reflect Free廃止
Acronis WD Editionがやや使いにくくなってしまったこともあって、より制限が緩いMacrium Reflect Free Editonの新バージョンで再検証してみようか、と思ったところ、Macrium Reflect Freeもv8(おそらくv8.0.7783)を最後にFree版が終了していました。
公式では見つからなかったのですが、「Macrium Reflect Free retired」で検索すると、Free版が終了した旨の記事をいくつか発見することができます。
セキュリティアップデートも2024年1月1日以降提供されていないようです。現状インストールされているソフトウェアはそのまま利用可能のようですが、新しいWindowsに順次対応していくには、有償版の購入が必要になります。
別ソリューションを探す
あまり使用頻度が高くないこともあって、オープンソースも視野にいれて別のイメージバックアップも検討してみることにしました。
下記の候補はいずれも実行中のWindows環境をイメージバックアップする、ということはできません。コールドスタートからDVD/USBブートでシステムドライブのイメージバックアップを取得する、という仕組みです。このため、PCの使用を止めて手動で定期的なバックアップの取得するというタスクを(人間が)実施する必要があります。
昔10台ほどキッティングしたときに、初期キッティング状態をイメージバックアップするために使ったことのあるG4L(Ghost for Linux)は一つの選択肢、FTPサーバを余剰するPCで用意できるなら使い方には合っているかも。また過去バージョンを使っていたというのも強みの一つです。
公式:<https://sourceforge.net/projects/g4l/>
使ったことはないのですが、Clonezillzaというのもあります。
公式:<https://clonezilla.org>
Live CDでブートし、個人的に親しみのあるDebianっぽいPE画面はありかも。
ClonezillzaをGUI化したRescueZillaというのもありました。
公式ページ:
<https://rescuezilla.com>
これ、いいかもしれない。時間を取って動作を確認してみたいと思いました。