前回「Windows 11 IoT Enterprise LTSC 2024の90日間評価版を試してみよう」で用意したOS環境に、
アプリケーションの動作を実際にインストールして確認してみたのでご報告です。
想定している主な使用用途
想定しているのは、Windows Server Essentialsより小規模なWindows Serverの代替環境としてのOSをWindows 11 IoT Enterprise LTSC 2024で実現するような想定で考えています。例えば、バックアップ専用のPC環境とか、プリンタ共有専用(一部メーカの複合機のプリンタサーバはWindows LTSCが使われているのを見たことがあります。)のOSとして、同時アクセス数が少ない共有フォルダをホストするOSとしてもありだと思います。
単機能で小規模なWindows Server風に使う環境では、大型更新が年毎発生する通常のWindows11よりWindows 11 IoT Enterprise LTSC 2024のような機能固定のエディションが向いています。
Adobe Reader
ちょっと古いインストーラからインストールしてアップデートしてみました。
特に問題もなくインストールは完了しました。
インストール完了後、アップデートして最新にしてからようこそ.pdfを開いてみましたが、特に問題なく使えるようでした。
Firefox
Firefox ESRで確認してみました。
インストールは特に問題なく完了、
起動後に最新版に更新しましたが、エラーなどもなく通常のWindows11のように使えそうです。
Paint.net
インストールして最新版のV5.0.13にバージョンアップ。
動作で特に問題のあることはなさそう。これも通常のWindows11同様に使えそうです。(.NET(Framework)が動作していればいいアプリなのでOS依存な部分が少ないからかも)
TeraPad
インストールから日本語表記の部分が文字化けしていました。
文字化けの画面もあれば、
文字化けしない画面もあって、
OSが英語版に日本語言語パック追加した状態な影響が出ている印象です。
メニューの日本語が文字化け、
一部のソフトウェアはOSのせいで、こういったことがありそうです。
Office2016を入れてみた
ライセンスの問題がないOffice 2016を入れてみました。
インストールは文字化けもなく特に問題なく進みました。
実際に起動してみましたが、問題なく使えそうです。
例えばWordを起動してみると、
メニューも正常に表示されていますし、日本語入力も問題なくできそうです。ただ、フォントの表示がちょっと違っている(英語版Windowsっぽい表示)気がします。
Excelも同様に、
日本語入力は問題ないですし、関数の挿入などでウインドウが表示されましたが、特に英語とか文字化けではなく、日本語環境のOfficeが正常表示されました。(日本語版のOfficeをインストールしているので当然と言えば当然ですが)
LTSC製品のOfficeならWindows 11 IoT Enterprise LTSC 2024でも使えるのかも。(ただしOfficeのサポート期限は発売から5年なのでOSサポート終了前に入れ替えが必要になることが確定しています。
Officeは追加でやってみようと思った
OfficeについてはWindows 11 IoT Enterprise LTSC 2024より先んじて「Microsoft Office LTSC 2024」がプレビュー版のリリースを同年4月18日から開始しています。
LTSCにはLTSCを入れる、パッケージ版のOffice 2024(永続ライセンス版)は2024年後半にリリース予定なので、これを試す意味でも「Microsoft Office LTSC 2024」のプレビュー版は良いかもしれません。
※Office LTSC プレビューをインストールする
https://learn.microsoft.com/ja-jp/office/ltsc/preview/install-ltsc-preview
追記:(2024-09-09):
「Microsoft Office LTSC 2024」プレビュー版を実際にインストールしてみました。
やり方は上記記事から。