Windows Updateによってネットワーク関連のドライバに影響が及ぼされた3月から4月、5月のアップデート。
今回症状を目の当たりにしたPCを対処しましたので、その時の様子をご報告します。
対象PCで起きていたこと
対象のPCはThinkPad T400、Windows7をクリーンインストールしている1台です。
そのT400のネットワーク設定を(ncpa.cplで)開くと、こんな感じの表示になっていました。
ワイヤレスネットワーク接続、はどこ行ったの?
この時、別の作業をしていたので有線LANで通信していました。有線LANでの通信はDHCPでの通信なので特に問題もなく使えていたのですが、そのPCのネットワーク設定画面では異様に見えました。
あれ?LANケーブルを繋いでしっかり通信で来ているんですが…、実際の表記は「ネットワークケーブルが接続されていません」とか表示されていますし、オフラインを示す「×」印もついています。
※でもLANケーブルは接続されており、通信はできているし、リンクアップを示すLED点灯も正常表示
あとオンボードNICとして無線LANも内蔵しているモデルなのですが、「ワイヤレスネットワーク」の表示がなくなっております。ワイヤレスネットワーク消失です。※この時無線LANで通信ができるのかは未確認。
ちょっと気になったので、デバイスマネージャ(devmgmt.msc)を開いてNICの状態を確認してみます。
ムムム…、正常です。
異常を示す"赤い「×」印"もなければ"黄色い「△!」表示"もありません。いたって正常、個別のプロパティを開いて見ましたが、デバイスの状態という欄には「このデバイスは正常に動作しています。」と表示されていました。
正常だけど正常じゃない、これは変な症状です。
Windows Updateでしょ?
これは、3月から不具合として各地で語られている「WindowsUpdateしたらネットワーク関連で不具合発生」の一環と見ました。
3月-4月のWindowsUpdateでSSIDが消えるという症状で何度か対処したのですが、ネットワーク関連の不具合は形を変えて継続して現在に至っているというヤツです。
※ネットワークドライバが消失するという話はよくあるのですが、ドライバが正常でネットワークオブジェクトが消えてしまう、っていうのは、どうなんでしょ。
とりあえず、なんとなくの確信を仮説として検証してみます。
ドライバを入れ直す
Microsoftも公式に「ゴメン、なんかネットワークおかしくなったらドライバ入れ直してね」というようなことをサイトで公表しています。
ここはひとつ、ドライバ入れ直してみましょう。幸いこのThinkPadはWindows7をクリーンインストールしていますので、インストールしていたバージョンのデバイスドライバは(伝統のC:\DRIVERS\WIN\配下に)そのまま残っています。
さっそく、ワイヤレスネットワークのドライバのsetup.exeをダブルクリックして起動。
デバイスマネージャ上で異常はないのでインストールはあまり深く考えず次へ次へと進めていきます。
とりあえず標準を選んでおいて、
待って、
完了。
完了直後には「ワイヤレスネットワーク接続」の表示が復活。
しばらくすると、自動的に無線LANに接続されました。
でも、なんか有線LAN(ローカルエリア接続の表示のほう)も変だな、と思い、こっちもインストールを実行しておくことにしました。
エクスプローラでセットアップファイルの場所を開き、SetupBD.exeを実行します。
「インストールまたは更新します。」と言われるのでOKボタンをクリック。
しばらく待つと、「正常にインストールされました。」の表示。さて見てみると、
無事復活してくれました。
とりあえず実害はなさそうに見えましたけども、まだ見ぬ問題が潜在化しているだけかもしれません。
表示がオカシイPCがあればドライバの再インストールがよさそうです。
インストール時に使ったリソースを保存しておくって、こういう時に役に立つですね。