前回の「(2/3)コントロールパネルや設定をコマンドから開く - treedown’s Report」の続き。
今日はコントロールパネル配下の「管理ツール」にある機能を開くためのコマンドから、個人的によく使うものを列挙しています。
管理ツールを開く
これ以降はコントロールパネル配下の管理ツール内にある機能です。
コマンド:control admintools
コントロールパネル配下にある「管理ツール」を開くコマンド。
これさえ覚えていれば、これ以降の各々の管理ツールコマンドを覚えていなくてもとりあえず迷わずに各種管理ツールを開くことができます。
管理ツールが一発で開く、というだけでも結構便利。
Hyper-Vの操作画面を開く
コマンド:virtmgmt.msc
Hyper-Vマネージャの画面を起動するコマンド。
仮想化環境を使っているのなら、まずかなり使うHyper-Vマネージャ画面はこのコマンドで一発起動することが多い。
覚え方がバーチャル(virtual)+マネージメント(Management)をそれぞれvirtual=virt、Management=mgmtと略して合体しているコマンドです。
イベントビューアでログ確認
コマンド:eventvwr.msc
クライアントだけでなく、Windows Serverを管理しているとサーバの動作を調査するときにイベントビューアでログの確認を多用します。だいたい切羽詰まった状態でログを見ることも多いのでマウスでクリックを繰り返す時間がもったいない、コマンド一発で起動するとはやる気持ちも…。
名称はイベント(event)+ビューア(Viewer)の略語(母音取っただけの「vwr」となるので覚え方に注意ですね。
ローカルコンピュータの設定一通り
コマンド:compmgmt.msc
コンピュータの管理画面を開くコマンド、なのでタスクスケジューラもイベントビューアもローカルユーザとグループの操作もディスクの管理も全部入りの設定画面。
いまさらですが、これだけでも覚えるコマンド数は減らせますね。
これも覚え方がコンピュータ(Computer)の略「Comp」+マネージメント(Management)の略「mgmt」の略組み合わせなので覚え方注意ですね。
サービスの制御(実行・停止など)したい
コマンド:services.msc
サービスを操作できる画面を起動します。なんかアプリケーションの調子が悪いな…、って時にWindowsのサービスを起動し直したり、不要なサービスを自動起動しないように停止したりする画面。これもサーバ管理しているとよく使う画面です。
OSの調子悪い時スタートアップの変更
コマンド:msconfig
伝統的な「スタートアップに起動するものを手動でON/OFF」して制御できる画面の「システム構成」という画面を起動できる画面。
OSの調子が悪い時、原因を絞り込むためにスタートアップの起動サービスを制限したり、診断スタートアップという「最低限のOSだけで余計なものを起動しない」起動方法に切り替える画面。
いまのOSやPCの情報を表示したいとき
コマンド:msinfo32
ハードウェアの簡易な情報表示が便利な画面「システム情報」を表示するコマンド。Windows10になってからはOSの詳細なビルド番号を確認するときにも使うようになりました。Windowsで認識しているメモリも一通り情報として表示される画面なので、フリーソフトが使えないときに簡単に現在のメモリ環境を確認したいときにも便利。
タスクスケジューラ起動したい
コマンド:taskschd.msc /s
タスクスケジューラを起動するコマンド。オプションで付ける「/s」の存在はちょっと謎ですが、コントロールパネル配下の管理ツール内に配置されたタスクスケジューラのショートカットではフルパスで「/s」オプションが付いた状態で起動するようになっているので、無難に/sオプションを付けて起動しています。
リモートアシスタンスの招待作成
コマンド:msra
自分で実行するというよりは、ネットワークでつながっている遠隔地のサポートを要求する人に実行してもらうコマンド。
リモートアシスタンスの招待ファイルを作成してもらい、共有フォルダに置いてもらう⇒こちらで招待ファイルを回収して接続、というために、電話で「取り敢えずmsraを実行して\\○○に置いて」という説明に使うことがあります。リモートアシスタンスもなんだか最近立ち位置が微妙な感じを受ける(MSのサービスの中では有償のTeamViewerに移行させようという動きが見える)のですが遠隔操作の仕込み不要で利用できるリモート操作は便利なものです。
単語は「MicroSoft Remote Assistance」の頭文字「MSRA」だと思われますので、MSのリモート(R)アシスタンス(A)って覚え方ですね。
Windowsファイアウォールの詳細設定をしたい
コマンド:wf.msc
Windowsファイアウォールで最初っから詳細設定でポート指定の受信規則を作成するときにはfirewall.cplを使わずに、この「wf.msc」で一気に詳細設定画面を開きます。
ODBCの設定をするとき
コマンド:odbcad32
ODBCの設定は、内製アプリケーションがある環境ではちょくちょく起動することもあります。(AccessとかAccessとか...)
コマンドはodbcad32なのですが、64ビットOSを利用している場合にはアプリケーションによって32ビットと64ビットのODBCデータソース画面を使い分ける必要があるので要注意ですね。パスが違う。
参考:Windowsが64ビットならODBC設定はコンパネではない話 - treedown’s Report
グループポリシーエディター起動
コマンド:gpedit.msc(gpmc.msc)
管理者はみんな助けてもらえるグループポリシー機能です。グループポリシーを編集するときは定番のコマンドですね。
gpedit.mscは主にローカルコンピュータポリシーを編集するために利用。Active Directoryのドメイン環境ではドメインコントローラ上でgpmc.mscをよく実行しますのでgpedit.mscはあまり使いませんけども。
覚え方はグループポリシー(GroupPolicy)の頭文字「GP」+編集のエディット(edit)の組み合わせです。
もう片方は、グループポリシー(GroupPolicy)の頭文字「GP」+Management(M)+Console(C)の頭文字です。
ディスクの管理を開く
コマンド:diskmgmt.msc
コンピュータの管理(compmgmt.msc)で使えるけど、単体でディスクの管理を開きたい場合にはこのコマンド。
新しいディスクをフォーマットするとか、別PCのハードディスクをマウントして中身を確認する(前に状態確認)とか、そういうディスクの取り扱いに使う画面を起動できます。
番外:wuapp.exe
Windows10で廃止されちゃったコマンド、Windows Updateの画面を一発で開けるから便利だったんですが…残念です。
新しく知識を追加:ネットワークと共有センター起動
コマンド:control.exe /name Microsoft.NetworkAndSharingCenter
発端となった「ネットワークと共有センター起動」については、コントロールパネルの/nameオプションで指定して起動することができるようです。
でもこれ、長いなぁ…、バッチファイルで短縮しようかなと思いました。覚えれなかったらバッチファイルで短縮しよう。