表題のように言われて対処したときの話と小話と昔話を織り交ぜてご報告です。
ちなみに解消法は、どうやったかと言うとVLC media playerをインストールでとりあえずOK。
これだけで、結論は以上。後の話は雑学ついでの無駄話。
DVD再生できない?
それはある日の夕刻。キッティング完了後ユーザの元へ旅立ったPCについての問い合わせ。
「最近入れ替えたPC、Windows10になってからDVD再生できないんですよね。」
ん?DVD、ですか。
そういや…、あんま考えてなかったかも…。
「ストアアプリだと1500円で購入することになりそうですね。」
あ、そういやそうでしたね。
でも…、そのWindows10の純正DVDプレイヤーアプリは有料なのに評判が悪いことで有名。(※ストアのレビューでは★×1が40%と他を大きく引き離しての低評価=2016年6月26日現在)
これを見ると、有料の標準アプリの購入は尻込みしてしまいますね。
「んじゃ、フリーの再生ソフトをインストールで。」
てなわけで、フリーでDVD再生可能なソフトをWindows10リプレイスしたPCの中でDVD再生したいPCにインストール展開することに。
Windows10へのアップグレードでDVDが再生できなくなる、ってのは世の中でよくある話のようですね。
こういう時は、とりあえずVLCだ
こういうとき、真っ先に思いつくのはVLC media playerです。
GPLなので利用上の自由は約束されています。個人利用ならフリーだけど商用利用はムニャムニャとか気にしなくてOKですし、Windows2000時代のPCから利用していた記憶があったのもあって歴史が長い、というのもポイントが高い動機の一つです。それだけ長い期間、開発の継続性があるプロジェクトであれば安心して利用できるというものです。
VLCはVideo LAN Clientの略で、頭文字を取ってVLCと呼ばれるメディアプレイヤーです。
コーデックを一通り内蔵しているのでアレコレ用意することなく、VLC media player一つインストールすれば主要な動画や音楽の再生といった目的は達成可能、これ一本で欲しい再生機能が利用可能となる手軽さが魅力。
VLC media player
https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html
ここからダウンロードしてインストール、事なきを得ました。有用なVLCを提供してくれているプロジェクトに大感謝。
なぜWindows10で再生ができない?
気になって調べてみたら、意外な話が。
DVDの再生に使われるコーデックはライセンス料を支払う必要がある、とのこと。MPEG-LAという団体にコーデックのライセンス利用料金を支払う必要があるらしい。1ライセンスあたり2ドル、200円ちょっとです。Microsoftが展開しているWindowsという製品の規模(つまり世界中のWindowsユーザ分)でこれのライセンス料を支払うとなると、何十億ドルもの支払いになってしまう、そんな予算は取れない、ということでWindows10の標準機能としてDVD再生機能を削除してしまうことになってしまったようです。
代替としてコーデックのライセンス料2ドルにDVDプレイヤーソフトの開発費用を上乗せして、アプリストアで1500円でDVDプレイヤーを有償提供する、という方式にしたんだろうなぁ、と想像します。
Windows10より前から再生できないんじゃ…
でもこれ、Windows10に始まったことでなく、Windows8/8.1くらいからそうだったような…(おぼろげな記憶)たしか、Windows8 Media Center Packという名称で期間限定無償提供⇒期間後は有償提供、という事になっていた(うろ覚えですが)ような記憶があります。
Windows8がリリース直後の導入検証(Win8をスキップするかどうかの検証でもある)の際の記憶なのでもう5年以上前なんですね。この検証でWindows MediaPlayerでDVD再生自体が出来なくなっていて上記Windows8 Media Center Pack云々の話に辿り着いてどうしよう…ってなったような記憶があります。
この辺の時期からMicrosoftの方針としては、今後PCに光学ドライブが搭載されることが減少していくだろうからDVD再生機能より別のところに力を入れますよ~、みたいな話もあったと思います。昔話です。
さらに昔話。
Windows VistaやWindows 7で自然に実現できていたWindows MediaPlayerでのDVD再生機能ですが、WindowsXP時代には当然OS内蔵ではなかったので自分でPowerDVDのような再生ソフトを用意してDVD再生していた記憶があります。
そんな時代の選択肢としてもVLC media playerはしっかりと存在感ありましたね。
一周回って、DVD再生機能は自身の用途や目的に応じて、「自分で選択肢を調査して、自分で決定する」という時代に戻ったようです。