今日は、Microsoft Access Runtimeについてご報告します。
Accessってあまりなじみがない人も多いと思いますが、簡単にデータベースとアプリケーションを作って、デスクトップアプリケーション的な使い方ができるツールです。
※私は作れませんが。
Accessファイルを開くだけなら
Office製品ってビューア製品が無償ダウンロード可能です。Word Viewer、Excel Viewer、といった具合にビューアがダウンロード可能です。
で、Accessで無償提供されているのが、Microsoft Access Runtimeです。
Microsoft Access Runtimeがお勧めなのは、.mdbファイルや.mdeファイルを開くだけなら、フル機能のMicrosoft Accessを購入しなくてもMicrosoftダウンロードセンターからAccess Runtimeをダウンロードしてインストールするだけで簡単に.mde/.mdbファイルを開くことができる、という点です。
Accessを買うとなるとだいたい2万円くらいの出費になってしまいます。インストールする台数×2万円、となるので、Accessで簡単なアプリケーションをせっかく作って費用を削減、と狙っても社内でAccessを普及させるためになかなかの出費になってしまいます。
Access RuntimeならAccessでアプリケーションを作るためにAccessのフル機能を要求されるだけで、ファイルを開いてAccessファイルにデータ入力やファイルを開いてデータ閲覧をするだけならAccess Runtimeだけで事足りることになります。
ダウンロード一覧
ダウンロードへのリンクを一覧にしておきます。
■Microsoft Access 2010 Runtime
Download Microsoft Access 2010 Runtime from Official Microsoft Download Center
■Microsoft Access 2013 Runtime
Download Microsoft Access 2013 Runtime from Official Microsoft Download Center
■Microsoft Access 2016 Runtime
Download Microsoft Access 2016 Runtime from Official Microsoft Download Center
Office 2010 ProfessionalやAccess 2010で作った.mde/.mdbファイルを開くにはMicrosoft Access 2010 Runtimeをダウンロードしてインストールします。同様にOffice 2016やAccess 2016で作った.mde/.mdbファイルを開くにはMicrosoft Access 2016 Runtimeをダウンロードしてインストールします。作ったAccessと同一バージョンのAccess Runtimeをダウンロードしてインストールすることになります。Office365を使っているとOfficeが定期的に最新になるので、デスクトップアプリケーションとしての.mde/.mdbは多少取り扱いに注意、となりますね。
64ビット・32ビットエディションに注意
インストールするPCが64ビット版Officeを使っているか、32ビット版Officeを使っているかによって、Access Runtimeも64ビット版/32ビット版のいずれをインストールできるか変わってきます。
一部メーカPCでプリインストールされているOfficeが64ビット版Officeのインストールが実行されている(選べない)ことがあるのでこの場合にはOfficeのビット数に合わせてAccess Runtimeも適宜選択してインストールすることになります。
※追記(2017-11-29):
別記事<続・Access問題、連日の再発、時間稼ぎな対処を考えた - treedown’s Report>に記載がありますが、Officeのダウンロード版をインストールしている場合には、Access Runtimeのインストールとバージョンによってインストール可能な組み合わせとインストールできない組み合わせがあります。単純に32ビットOfficeか64ビットOfficeかを判断して合わせるのは最低条件として、バージョンの組み合わせによってもインストールできないケースがあるようです。
Accessファイルを使うだけなら
Accessファイルを使うだけなら買わなくていい、という情報でした。
作れる人は簡単に作れるAccess、せっかく作った便利な機能、これを別の人に(別のPCで)使わせる、という場合にはわざわざ製品版のAccessを購入しなくても、フリーのAccess Runtimeをダウンロードしてインストールすればいいよ、という話です。