8月1日からWindows標準のメールソフト「Outlook(new)」のリニューアルが展開されました。
これについて気づいたことや調べたことをご報告します。ほぼ雑学かも。
Outlook(new) とは?
Windows11に最初から搭載されているメールアプリです。古くはOutlook Expressとか、Windows10時代にはメール(Windows Mail)という名称でOS標準搭載のメールソフトが提供されていましたが、Windows11になってメール(Windows Mail)と共存するようになったのが、Outlook(new)というアプリです。
同じOutlookという名称に加え、似たようなアイコンとなっていますが、Office製品版に付属のOutlookとかMicrosoft 365(旧Office365)デスクトップ版のアプリケーションであるOutlookではなく、Windows10やWindows11に含まれている「Outlook(new)」のアプリの方です。
恐らく、Microsoftが提供するフリーメールサービスの名称が旧Hotmailから2012年に「Outlook.com」となったことで、Microsoftが提供するメールサービスのブランドとなっている「Outlook」という名称をアプリにも付けたと言うことじゃないかと想像しています。
混同しそう
会話で「Outlook」というと10年以上の昔は「Outlook ExpressかMicrosoft Outlookか」という紛らわしさがありましたが、2024年現在では、デスクトップ版OutlookかストアアプリのOutlook(new)かという紛らわしさがありそうです。
今回の対象となるメールソフト×3を以下に列挙します。
- デスクトップ版Outlook:
Microsoft Office(PersonalとかHome&BusinessとかMicrosoft365デスクトップ版アプリなどで使うOffice)に付属のメールソフトであるOutlook。メールソフトとしてもそうですがMicrosoft Exchangeクライアントというべき存在、歴史も古い。 - Outlook(new):
Windows11以後から登場したOS標準搭載のメールソフト、デスクトップ版と違ってストアアプリとして動作。 - メール(Windows Mail):
Windows10からストアアプリとしてOS標準搭載されるようになったメールソフト。登場自体は古くOutlook Expressの後継として「Windows Mail」が登場してから、Windows 8(8.1)でMetroアプリとしても存在。今回のリニューアルでOutlook(new)に置き換えとなるアプリ。
OS標準で提供されるメールソフトとして「メール(Windows Mail)」⇒「Outlook(new)」ということです。デスクトップ版Outlookは影響を受けないと考えて良さそう。
デスクトップアプリではなくストアアプリ
Outlook(new)はWindowsに最初からインストールされているため気づかないこともありますが、ストアアプリのようです。コントロールパネルの「プログラムと機能」(appwiz.cpl)の一覧では表示されません。
Windowsの「設定」画面から「アプリ」を選択し、「インストールされているアプリ」の一覧からその存在を確認することができます。
Outlook(new)は
こんな感じです。メールも別のアプリとして、
こういう感じで表示されます。現状Windows11ではメールアプリが標準で二つ共存しているようです。
Outlook(new)と同じ?
メール(Windows Mail)とOutlook(new)の両方を起動してみると、表示される画面は同じ、ということが分かりました。
これはどうやらOutlook Expressの後継といえる存在だったメール(Windows Mail)を置き換えて、Outlook(new)にリプレイスする方針のようです。
画面右上に
「新しいOutlook」というスイッチが見えます。試しにこれをOFFにしてみると、
このようなメッセージが表示され、Outlook(new)の立ち位置が説明されます。
「詳細情報」にあるリンクのURLが以下です。
■Windows メール、予定表、連絡先が Outlook になります - Microsoft サポート
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/windows-%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB-%E4%BA%88%E5%AE%9A%E8%A1%A8-%E9%80%A3%E7%B5%A1%E5%85%88%E3%81%8C-outlook-%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99-773ecb94-5b16-4155-96e1-bc9afdc08e31?OCID=WinMail_OutlookRplcmt_WindowLearnMore
これで旧版への切替を継続すると、
このように旧版のメール(Windows Mail)画面での表示も現状は可能なようです。
ただ、旧版は廃止が既に決まっている(と思われる)ので、不具合がないようであれば新版で慣れた方がいいんだろうなと思います。(メインのメール環境はデスクトップ版のOffice OutlookでMicrosoft 365を使っているので、こっちはそれほど使っていない=どっちにしろ慣れていない、という状況ですが)