treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

Windows10からWindows11へ

Windows11という新しいWindowsの発表からしばらく経過。Windows10は最後のWindows、ではなかったということで、次の世代に向けてちょっと考えたことを記録。
頭の中を整理するためのメモに近いので、文章としてはまとまりないかも。

ハードウェアの足切りが従来よりも結構シビアに感じる

その足切り条件は以前より結構厳しいように見えました。

■Windows11 システムの最小要件
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11?OCID=pchc_windows_app_omc_win

より、

  • 64ビットのプロセッサ
     ※TPM2.0対応のCPU世代じゃないとだめ=IntelならHaswell(第4世代)以降
  • メモリ4GB
  • ストレージ64 GB 以上

最初に思ったのは、Atom系の半分タブレットのように使っている軽量PCは早速足切りに遭う?
 ↓
ん?じゃあ手持ちのAtom系の半分タブレット機YogaBookはどうなる?
 ↓
CPUはAtom x5-Z8550(Cherry Trail)だった。
 ↓
一応TPM 2.0対応らしい。

と、いうことで、ギリギリ対応しているような気がしてきました。これはいいか。

対応しないPCたち

とはいえ、対応しないCPUの機器が多数。
32ビットOSが提供されないので32ビットCPUのCoreDuo以前はNGです。
64ビットOSでもIntel系ではCore iの第3世代以前はTPM1.2なので全部NGになってしまいます。ThinkCentre M92pはNGで次の世代のThinkCentre M93pは(Intel Core i5 4570T=Haswell=第4世代なので)大丈夫。というM92pをメインPCとして使っている自分には厳しい結果。
ThinkPadもT420sユーザなのでi5もi7のもSandy Bridge=第2世代ということでNG、Intel NUCもIntel Celeron 847はSandy Bridge=第2世代ということでNG、手持ちの機種はほとんどWindows11はNGという厳しい結果が待っていました。

※注:記事作成後に追記:

最初は、「M93pは(Intel Core i5 4570T=Haswell=第4世代なので)大丈夫。」と思っていたのですが、この記事を書き終えた後でMicrosoftからの情報

Windows Processor Requirements Windows 11 Supported Intel Processors | Microsoft Docs

を確認したところ、第4世代でもサポートCPUに入っておらず、第8世代以降のCore-i(Coffee Lake)じゃないと対応しないという情報が見て取れます。結局UEFIでセキュアブート対応のPCがTPM2.0対応であってもWindows11を実行できるかどうかは別問題ということのようです。うーん、まだよく分らないけど、結局手持ちの環境はWindows11時代としては全滅ということになりそうです。(※ちなみにAMDプロセッサは⇒コチラ

Microsoft…、派手にサポート対象のハードウェアを打ち切って(足切りにして)きました。

疑問に思ったこと

こうなると、Windows10 Proのサポート期限である2025年10月14日までWindows10で使い続けることになるのですが、ここで疑問が湧いてきました。(注:Windows11はWindows10の21H2の代わりにリリースとなる、という話なので気になった疑問)

  • 21H2の代わりにWindows11という発表だけど、条件を満たさないWindows10は21H2が適用できないの?⇒サポート終了になるの?
  • 32ビットOSはサポート対象外となっているが、32ビットWindows10は21H2が適用できない?⇒21H1のサポート期限で終了?

と、一瞬よぎったのですが、どうやらWindows10自体の更新は継続して提供されるらしく、2025年10月14日のサポート終了までは提供されるらしいので一安心。(それもそうか)
と、いうことは2025年までに、Windows11の対応状況を確認のうえで、非対応ハードウェアはリプレイス(買い換え)が必要になる、ということなのかなと考えました。

非対応ハードウェアでチェックツールを動かしてみる

非対応ハードウェアの診断には「正常性チェックアプリ」が提供されているのでそれを使うと判断が可能です。

https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11

にある

https://aka.ms/GetPCHealthCheckApp

でWindowsPCHealthCheckSetup.msiをダウンロードします。

※追記(2021年7月1日):
2021年6月28日にツールがバージョンアップされ、下記画面と相違する部分があります。ダウンロードURLに変更はないようです。新バージョンではNG判定の要因も表示されるようになったそうです。本記事で使った(これ以降の記述の)ツールは初期バージョンとなります。(※追記ここまで)

早速、テストPC(ThinkCentre M92pのゲストOS)で実行してみました。
実行すると、インストールが始まります。

f:id:treedown:20210627222027p:plain
インストールを続行し、終了。

f:id:treedown:20210627222046p:plain
ツールが起動してきます。

f:id:treedown:20210627222100p:plain
この画面の「今すぐチェック」をクリックして確認してみたら、

f:id:treedown:20210627222114p:plain
残念、やっぱりWindows11を実行できませんというメッセージが出てきました。
このPCはCPUがIntel Core i5 3470T=Ivy Bridge=第3世代なので、コンピュータ自体が対応していませんので、NGが出てきました。残念。

サポート期限(全て延長サポートフェーズ終了で記載)

サポート期限がちょっとこんがらがってきたので整理。

Windows 10 LTSB 2016は2026年10月13日(使ってないけど、Windows 10 LTSC 2019は2029年1月9日)

大型アップデートを適用する通常のWindows10 Home/Pro(たぶん通常のEnterpriseも)はこれより一足早い2025年10月14日の終了。LTSB/LTSCはさすがの10年保証ということもあって、使用上の制限はあるもののPro/Homeより長く使えます。

いまのWindows10は先が短い状況にあることが分りましたが、いかんせん手持ちの環境はほとんどNGを食らっており、ほとんどをサポート終了まで現状のまま使い続けることになりそうです。

Windows Insider Previewではハードウェアの制限を緩和して検証も可能ということなので、空いているPCがあれば確認してみるというのもいいのかもしれません。