treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ThinkPadの2100:Detection error on HDD0(Main HDD)エラー

ThinkPadで起動時にエラー発生によってOSが起動しない、という症状に出会ったので、確認したことをご報告します。

結論を言ってしまうと、SSDを取り出して挿し直すことで復活しました。

エラー

エラーが起きたのはThinkPad T420s。無償アップグレードでWindows10にアップグレードし、まだまだ現役のThinkPadです。
このThinkPadは最近KVMスイッチ(CPU切替器)を接続してモニタとキーボードは複数台共有のものを使っているのですが、ある日の起動時に、このThinkPadを起動したら起動してこないことに気づきました。

よく起動時の画面を確認しながらPCの電源を再投入すると、画面には

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「2100: Detection error on HDD0(Main HDD)」と画面に表示され起動してこないことが分りました。

…、まさか故障?まさかね。ってことで調べて見るようにします。

エラー発生の要因

このエラーが発生するとき、一言で言えば、「SSDは認識していません」ということになります。

ただ、その「SSDが認識していない」原因はSSDが故障して認識していないこともあれば、PCが規定の時間内にSSDの存在を見つけられなかった、ということもあります。あるいは、SSDはいるんだけど正常にSATA経由でやり取りできなかったよ、とPCが認識したという可能性もあります。

故障であればどうにもならないので、故障かどうかを切り分けるにはやはりUSB外付けケースが便利、いつも使っている玄立ち<https://www.kuroutoshikou.com/product/case/original/kuro-dachi_clone_u3/>を使って別PCでSSDの正常動作確認をしてみました。

検査中はThinkPad本体に積もった埃を拭き掃除で取りながら、綺麗にしておきます。

結果、SSDには問題なし、特にエラーもなく正常動作することが確認できました。

となると…、故障ではないので、なんだろう。

たまにあるこの症状

エラーメッセージは相違していますが、ThinkPadの起動時に内蔵SATAストレージが認識しなくなることがあるというケースは別のThinkPad T420sでも発生したことがありました。(そのうち発生しなくなったけど)
そのときは確か、ブートオプション(BIOS(UEFI)のメニューからStartup⇒Boot Modeの選択)でQuickだったのをDiagnosticsに変更した、という対処をしていた記憶があります。Quickだとブート時にSSDやHDDを応答確認する際のタイムアウト値が厳しいので誤検知が起こる、なんてことが確かあったよう。
しかし、これを確認してみたのですが、

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しっかり「Diagnostics」になっていました。これじゃないか…。

改めて再度装填し起動すると…

USB経由で外付けSSD化して動作チェックをしたSSDを再びThinkPad T420sに接続し、電源ON。
すると、何事もなかったかのように、Windows10が起動してきました。

うーん、なんだったのか…。

一瞬疑問に思いましたが、別のThinkPad T420sでもたまにあったこの症状。
そのときも、いったんSSDを取り出して再度接続し直すことでエラーが解消されていたので、今回も、故障と思って取り出して再度元に戻したことで、SSDを抜き差ししたことになり、正常起動するようになった、と考えることができました。

そうなると、接続部分(コネクタ部分)の接触に問題があるか、ツールでは表面化しない劣化が起こっているのか…、何はともあれ、このPCではあまりバックアップを取得していなかったのですが、以前よりバックアップを取る頻度を上げた方がいいのかなぁとちょっと思い始めてきました。

結局、何事もなく起動してきたのでよかった。

「2100: Detection error on HDD0(Main HDD)」
でも故障じゃないことがあるので、冷静に確認してみましょう。