3月は卒業の時期、ですね。
Firefoxの世界でも3月に卒業してしまう機能があります。
それがNPAPIプラグインのサポートです。
直接の影響=Flash
FirefoxのNPAPIサポートでまず真っ先に思いつくのがAdobe Flash Playerのサポートです。
気になりますね。実は今年の1月にこの辺の話はFirefox側から公式にアナウンスされていました。
Firefox の各機能サポート終了予定(2017年)について | Mozilla Japan ブログ
「NPAPI プラグインのサポート終了」という記述によれば、2017年3月で通常版FirefoxではFlash以外のNPAPIプラグインのサポートを終了、と明言されています。
しかしFlashを含めて一部環境ではこの一斉プラグインサポート終了から、ちょっと違った扱いになるようです。
それは…
但し例外あり
まずFirefox ESRのユーザは2018年中頃までのサポート、ということは後1年ちょっとは猶予があることになります。使う側としては助かりますね。Firefox ESRさえ使っていれば今の課題を先送り(棚上げ?)できる、ということになります。
この他、Flashプラグインについても別途名言されているのが「Flashプラグインのコンテンツを有効化するために、ユーザが明示的にクリックする必要がある」ようになる、という点です。つまり、裏を返せば「ユーザが許可すればFlashプラグインのコンテンツを有効にする方法は残されている」と受け取ることもできます。
スケジュール
いつ何ができなくなるか、気になりますよね?
プラグインサポートが終了するバージョンはFirefox 52で、このバージョンは先週の3月7日リリース済みです。
で、このFirefox 52でAdobe Flashを除くNPAPIプラグインのサポートが終了されました。要するにFlash以外のプラグインはJAVAもSilverlightも例外なく実行できません。で、ESRバージョンもFirefox 54がリリースされる前にFirefox ESR 52.0に移行することになります。ESRのバージョン52.0から一年間は52.0⇒52.1.0⇒52.2.0のようにメジャーバージョンはFirefox52と同じように利用することになります。おそらくこれがMozillaが明言している「Firefox ESRのユーザは2018年中頃までのサポート」を指していると考えられます。
と、いうことは今と同じ使用感を維持するためには最低限でもFirefox ESR 52に乗り換えるというのが必要になりそうですね。以前の機能や動作(挙動)を維持したい、と考えているユーザのFirefoxはもし通常版を利用しているのなら早めにESRに入れ替えておくのがよさそうです。
くれぐれもセキュリティ修正がなされない古いバージョンを使い続ける、という状況にならないようお気をつけを。