ロールアップパッケージってご存知ですか?
ServicePackよりも小規模なセキュリティパッチ全集みたいなインストーラです。
今日はちょっと思ったことを所感・雑感のようにご報告します。
前回まで
ようやく待っていたロールアップパッケージがリリースしたのと動作検証が必要だったPCが1台あったので早速適用してWindowsUpdate動作を確認してみました、というところが前回までの顛末です。
(1/2)Windows Update前にRollup Package~ダウンロード編 - treedown’s Report
(2/2)Windows Update前にRollup Package~インストール編 - treedown’s Report
我思う
ちまたの反応では、そんならServicePack2を用意しなさい、という方もいくばくかいらっしゃいますが、ServicePackを用意してしまうと、メインストリームフェーズが終わっているWindows7という製品の位置付けがおかしくなるという点と、セキュリティパッチ提供の延長サポートフェーズの期間変更というイベントが発生してしまう可能性を含んでいます。最後のServicePackリリースから起算して○年でサポート廃止、という条件があるんですね。こういった可能性ちょっとでもあるというところで、MicrosoftさんはServicePackを絶対用意しません。(しないはず)
いえいいんです。Windows2000のときもSP4で打ち切られたあとロールアップパッケージがリリースされたおかげで初期キッティングは楽になりましたし、WindowsXPの時もちょくちょくロールアップパッケージはリリースしていました。
いま気づいたのですが、Windows2000=SP4、WindowsXP=SP3、WindowsVista=SP2、Windows7=SP1と、バージョンごとにリリースするSPの数を減らしてきてるんですね。こりゃ意地でもWindows8の時はServicePackと称しなかったわけですな。Windows8はSP1ではないWindows8.1という別のOSだ、となんだかよくわからない説明に終始していたのですが、こういうことなんですかね。ちなみにの昔話ですが、Windows2000の前バージョンであるWindowsNT4.0のServicePackはSP6(正確にはSP6a)までリリースしていました。でSP7をリリースする予定が公表されていたのですが、セキュリティパッチ全集ならリリースしなくていいじゃないかみたいな話になってSP6aセキュリティロールアップパッケージというリリースに変更になったことがあります。
と、このように寿命が長いOSが延長サポートフェーズに入るとセキュリティパッチ全集的なロールアップパッケージの提供は結構いつもやってくれているのですが、Windows7においてはちょっと遅かったな、という印象です。
ここ最近の不具合は?
ここ最近WindowsUpdateが正常動作しない、いつものWindowsUpdateのようにすんなりと適用できない、という事象が相次いでいます。
結構Windows7に対する嫌がらせとかWindows10への移行を促すために意図的にアップデートの動作をおかしくしている、という論調をちょくちょく見かけますが、
私見ですが、
あくまでも私の個人的に感じるところですが
当のMicrosoftでもコントロール不可能になっているんじゃないでしょうか?
というのは最近思うところです。
昔dllをコントロールし切れなくなったOSの状況を「DLL Hell」(DLL地獄)と表現されていた時代があります。あれも一種のMicrosoftがコントロールしきれなくなって起きた一つの事例に思えます。(今回はMicrosoft側で完結している、という点が相違してはいますが)
自社製品のアップデートが自社内の開発でコントロールできなくなっている、というのも皮肉なものですが、さすがにアップデートが200~300あると依存関係や置き換え済みのアップデートとか前提になるアップデートとかをあれこれ条件満たしていこうとすると多少矛盾が出てきてしまうのは、数が多いだけにご苦労はお察ししますよ、といったところです。
コントロールできなくなっているから耐えかねてロールアップパッケージリリースによって、とりあえずロールアップパッケージを適用してくれ、みたいな流れにしたい、という意図を感じます。
(これとて、やれやれ…仕方ないなぁ、くらいの感じで対処してそうな感じは受けますが)
続きます。
Windowsと言う製品からMicrosoftのことを考え始めるところに思考が移ります。
この続きは翌日に。