treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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IMEに不具合が出た場合に備えて「以前のバージョンのIMEを使う」設定を確認しておく

回避策として以前のバージョンのIMEを使用する互換設定がよく使われます。
この設定箇所と設定について再確認しておきましょう。Microsoft IMEの調子が悪いな、と思った時に最初に試してみる一歩として有用だと思います。

IMEに不具合が出ると大変

IMEはWindows OS標準搭載の日本語入力機能です。文字入力から変換して文章を作成しています。
しかし、この文字入力機能に不具合が発生する、というケースがWindows Updateによって引き起こされるということが、昔より増えているような印象があります。

文字入力に不具合が発生すると、文字が思ったように入力できなかったり、変換する時にいつもの操作で変換が正常に実行されなかったり、アプリケーションによって入力できたり出来なかったりと、作業の効率に直接影響する問題が発生することになります。

Windows Updateで不具合?

この間のWindows Updateでは日本語環境に影響はないのですが、別の二バイト文字を用いる言語環境でIME入力の不具合があるという報告が出てきました。

参考:<https://blog.treedown.net/entry/2025/07/22/010000>

「IME関連の既知の問題点」の箇所を参照。

ざっくり画面を掲載しましたが、IMEの不具合の回避策として何度かこの方法はMicrosoftから情報が発信されています。
次にIMEで不具合に遭遇したときのために、このIMEの不具合の回避策となる設定方法を記録しておこうと思います。

あと、この設定をわざわざやってみようと思った動機は、このIMEの不具合を回避するための設定箇所が、かなり画面の奥深くにあって見つけにくいというのもあります。

設定方法、手順

設定画面を開きます。

設定画面から「時刻と言語」⇒「言語と地域」と選択します。

「言語と地域」の画面上に表示される、普段使用している言語の「…」をクリックします。

そうすると、子メニューが開いて、その中に「言語のオプション」が表示されるので、それを選択します。※画面は日本語環境しかないWindows11のため単一ですが、複数言語をインストールしている場合、ここにOSで使用可能な言語が並びます。

次の「オプション」画面では、下の方へスクロールします。すると、

この「Microsoft IME(入力方式エディター)」と記載された箇所があるので、この「…」をクリックして、「キーボードオプション」をクリックして選択します。

次の画面でようやくMicrosoft IMEのオプション設定画面になります。

この画面で「全般」をクリックして次の画面を開きます。

IMEの全般設定画面が表示されるので、

この画面で一番下にスクロールします。

ようやくお目当ての設定に辿り着きました。

ここの、「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」という設定がデフォルトでオフになっているのですが、これをオンにすると、

このように、「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使用しますか?」というボックスが表示されます。ここで「OK」をクリックすると、

IMEに不具合が出た際にMicrosoftから案内される「IME互換設定の有効化」ができます。

不具合が解消されるまで、互換設定を有効化しておき、不具合が解消されたら再びWindows11標準であるオフに戻しておけばいいという設定項目です。

ちなみにオフにすると、

このように「新しいバージョンのMicrosoft IMEを使用しますか?」という確認ウインドウが表示されるので、「OK」をクリックして、IME互換設定をWindows11デフォルトに戻すことができます。

Windows11はこの状態が標準となっています。

不具合が解消されたら戻そう

前述の設定はMicrosoft IMEの文字入力に不具合が発生したときに試してみる、あるいはMicrosoftから回避策として一時的に(不具合を解消する更新プログラムがリリースするまでの間)実施する設定となります。

普段から有効化する必要はないものとされていますが、文字入力に不具合が出ている場合には実施してみる価値がある設定となります。(OS再起動も不要ですので気軽に試せます。)

不具合の解消がMicrosoftからアナウンスされたら、Windows11の標準である「設定オフ」もやっておくと良いと思います。互換性が高いIMEよりWindows11標準の(オフ状態の)IMEのほうが変換精度は高く機能も上とされています。あくまで不具合の回避策としての一時しのぎです。

ただ、IMEは日本語入力の基盤なので、Windowsの快適な使用にかなり影響すると言う側面もあるので、互換性の高い以前のバージョンのMicrosoft IMEのほうが快適ならその限りではない、ということもあるかも。