treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Paint.netの無人インストールを調べてみる

Paint.netはWindows標準のペイント(mspaint.exe)よりも高機能でPhotoshopを使うほどじゃない画像加工に最適なフリーソフトです。
他のユーザPCに展開する時のためにインストーラを調べたのでご報告です。

Paint.netについて

デスクトップで利用する「Classic」と呼ばれるインストーラは本家<https://www.getpaint.net/index.html>や窓の杜<https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/paintdotnet/>などから無料でダウンロード可能です。

ストアアプリ版もリリースしていてそちらは有償となっています。

冒頭にも記載しましたが、Windows標準のペイント(mspaint.exe)よりも高機能でいろいろな画像編集や写真補正機能がPaint.netには搭載されています。色味を変えたりモザイク掛けたり、画像の一部分に効果を付けたりといろいろできます。

■Paint.net - Free Software for Digital Photo Editing
https://www.getpaint.net/index.html

この他、特長など詳しくは 

blog.treedown.net

にて。

インストーラのヘルプ

Paint.netのインストーラ.exeを/?付きで実行すると、以下の画面を確認することが出来ます。


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paint.net
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paint.net インストーラーのヘルプ

コマンドライン オプション:

/skipConfig  -  オプションおよびインストール ディレクトリの構成をスキップします。次の順序で MSI プロパティを使用します: 1. コマンドラインで指定、2. HKLM\Software\paint.net から読み取り、3. 既定値。メモ: このオプションの使用は、使用許諾契約書に同意していることを前提としています。

/auto  -  自動インストール。/skipConfig を前提とします。インストールの詳細結果を含む最後のウィザード ページを表示しません。

/createMsi  -  配置 (AD/GPO) に使用できる MSI パッケージを作成します。コマンドラインで指定されたプロパティすべてが MSI パッケージにマージされるため、それ以上の変換は必要ありません。

PROPERTY=VALUE  -  MSI プロパティを設定します。詳細情報については、インストール後ヘルプ ファイルを参照してください。プロパティの指定に /saveMsi を指定する必要はありません。

成功時には 0、失敗時には 0 以外 の戻りコードが返されます。
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OK   
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既存のPaint.netからバージョンアップの際は"/skipConfig"で余分なオプションを指定しなければ、インストール済のレジストリ情報「HKLM\Software\paint.net」から現状の設定を読み取って上手いことやってくれそうです。

また"/auto"オプションでユーザの操作を省いたインストールを実現できそうですが、残念なことにサイレントインストールではなさそう。

オプションを指定してインストーラ.exeファイルを実行してもよさそうですが、"/createMsi"オプションでMSIファイルを生成するのもよさそうです。MSIファイルの実行ならmsiexec.exeでサイレントができる?

その他のオプションは「PROPERTY = VALUE」で指定することになりそう。(後述)

■「PROPERTY=VALUE」オプション

オプション中の「PROPERTY=VALUE」というオプションでは、PROPERTYという名称のMSIプロパティを値として設定します。ここには複数のプロパティ値を指定できるようです。


■TARGETDIR(デフォルト値:%PROGRAMFILES%\paint.net)
Paint.netをインストールするディレクトリ指定ができるオプションです。環境変数%PROGRAMFILES%(だいたいはC:\Program Files)がデフォルト値です。


インストーラのこの箇所の指定

■CHECKFORUPDATES(デフォルト値:1(オプション"/createMsi"使用時は0)
自動更新の選択を「1」なら有効化(デフォルト)し、「0」なら無効化します。


インストーラのこの箇所の指定

■CHECKFORBETAS(デフォルト値:0)
アップデートを確認するときは、プレリリース(「ベータ」)バージョンも確認するかどうかを判定する設定箇所。デフォルトは無効化=0


インストーラのこの箇所の指定

■DESKTOPSHORTCUT(デフォルト値:1)
paint.netを起動するためのショートカットをデスクトップに作成する場合にはデフォルト値:1のままにします。作らない場合「0」を指定しておきます。


インストーラのこの箇所の指定

■PROGRAMSGROUP(デフォルト値:[blank]=空欄、指定なし)

スタートメニューに配置されるPaint.netのショートカットをプログラムグループに配置する際に指定するオプションです。
デフォルトの[blank]だと、


このような配置になりますが、これを指定することでプログラムグループに配置することができるようになるようです。

実際にやってみる⇒次回

実際にやってみようかと思いましたが、調べているうちに時間切れ。

次回に続きます。(以下)

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次回<Paint.netの無人インストールを試してみる - treedown’s Report>では実際にオプションの動きを確認していきます。